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掌編小説『こんな夢を見ました』

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短いちょっとした小説のようなものを残しています。
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映画の感想『ある閉ざされた雪の山荘で』

映画の感想『ある閉ざされた雪の山荘で』

映画を観に行きました。
東野圭吾さん原作の『ある閉ざされた雪の山荘で』を観ました。

東野圭吾さんの著作はすべて読んでいますが、記憶力に自信があるわけでもないので結構忘れているものも多いです。
この作品もなんとなくは覚えていましたが、詳細は忘れてしまっていました。
その分たのしむことができたのかもしれません。

東野圭吾さんは言わずと知れたミステリー作家です。
累計売上部数が1億部を突破していると

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気持ちはあるのに

気持ちはあるのに

こんな夢を見ました。

大学で講義を受けています。
人気の講師ですが、受講生のモチベーションは高くなく、おしゃべりをしたり、ヤジを飛ばしたりしています。

あまりにも授業が崩壊しそうなので、講師の方が「出たいやつだけ出ればいい、それを判定する記述式のテストを行う」とおっしゃいました。
テストといっても考えていることを書くだけです。
熱い気持ちをそのまま伝えればいいだけなので楽勝だと思いました。

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赤ちゃん

赤ちゃん

こんな夢を見ました。

どうやらわたしはゴミ捨て場にいるようだ。
ゴミを捨てていると小さな泣き声がしているのが聞こえる。
音の鳴るほうを探してみると赤ちゃんがいた。
それも小さな赤ちゃんで米粒くらいの大きさである。
自分ひとりではどうすることもできないので近くを通りかかったパトカーを呼び止めて報告をする。
すると、
「あとはこちらでやっておきます」
と言われて、その小さな赤ちゃんは連れて行かれた。

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美容師

美容師

こんな夢を見ました。

目の前にハサミが並んでいます。

よくわからないのですが、いろいろな種類のハサミがあります。

「井田さん、お客さんがきましたよ」

思わず、

「はい、わかりました!」

と答えますが、何のことかわかりません。

呼ばれた先に行くと、椅子に座った髪の長い女性がいます。

そのときに気づきました。

あぁ、自分は美容師なのだと。

しかし、目の前に女性がいても手元にハサミが

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二杯目のコーヒー

二杯目のコーヒー

こんな夢を見ました。

どうやらわたしはコーヒーを淹れようとしているようです。

手動のミルに憧れもありますが、そのうち挽くのが面倒になることが予想されているので電動のミルを使っています。

豆の量は20gと決めています。

豆を測り弾き始めます。

細かければ細かいほどいいというものでもないそうなので、挽く時間は10秒ほどです。

粉になったものをフィルターに移し替えて、お湯が沸くのを待とうかと

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登山かパラシュート

登山かパラシュート

「そこに山があるから」

世界一高い山に登る人が登る理由を聞かれてそう答えたらしい。

そんなの嘘だと思う。

世界一の高さの10分1の高さもない山を登ろうというのに、ぼくはヒーヒーと音を上げている。

朝早く出発して、まだ五合目とも言えるし、あと半分とも言える。

登山を始めてから間もないので、正直まだその楽しみのようなものは分からない。

一生懸命山頂にたどり着いたってどうせ下りてくる。

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徒競走

徒競走

こんな夢を見た。

隣のクラスのA君は足がとても速い。

のろまな僕のことを指をさして笑っていた。

「お前はどうしてそんなに遅いんだ」

「そんなこと言われたってねぇ」

もしかしたら僕にも勝機があるかもしれないと勝負を申し込もうとしたけれど、走るよりも泳ぐことのほうが得意だ。

だったらそっちで戦うほうがいいんじゃないかと思った。

徒競走はしていないんだから勝ち負けはなし。

泳ぐ勝負にA君

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新学期のはじまり

新学期のはじまり

こんな夢を見ました。

どうやら今日は新学期のようです。

気分が高くいつもより早く学校に着きました。

学年が一つ上がったため靴箱の位置が変わっていました。

今年からなのでしょうか、靴箱のロッカーにお金が必要になっていました。

後からちゃんと返ってくるタイプの靴箱ロッカーです。

投入するコインは50円玉2枚でした。

どうしてこのような仕組みにしたかはなぞです。

そんなことを考えていても

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