登山かパラシュート
「そこに山があるから」
世界一高い山に登る人が登る理由を聞かれてそう答えたらしい。
そんなの嘘だと思う。
世界一の高さの10分1の高さもない山を登ろうというのに、ぼくはヒーヒーと音を上げている。
朝早く出発して、まだ五合目とも言えるし、あと半分とも言える。
登山を始めてから間もないので、正直まだその楽しみのようなものは分からない。
一生懸命山頂にたどり着いたってどうせ下りてくる。
もちろん山のてっぺんからの景色は素晴らしい。
でも、その素晴らしい景色を見るだけだったらヘリコプターで移動して山のてっぺんにパラシュートで降り立てばいい。
登っている過程そのものが楽しく感じるときはくるのだろうか?
その答えを自分の心に問いかけながら残り半分登っていこう。
【あとがき】
高校時代、山岳部に所属をしていました。
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