徒競走
こんな夢を見た。
隣のクラスのA君は足がとても速い。
のろまな僕のことを指をさして笑っていた。
「お前はどうしてそんなに遅いんだ」
「そんなこと言われたってねぇ」
もしかしたら僕にも勝機があるかもしれないと勝負を申し込もうとしたけれど、走るよりも泳ぐことのほうが得意だ。
だったらそっちで戦うほうがいいんじゃないかと思った。
徒競走はしていないんだから勝ち負けはなし。
泳ぐ勝負にA君が乗ってきたら僕はそこで戦えばいい。
【あとがき】
童話からヒントを得ました。
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156字
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