瞑想と迷走

また、瞑想を復活させて続けている。
本を読んだり、学びに行ったりしながら続けていた。元々は、ボイストレーニングで腹式呼吸を教えるために、
「もっといい呼吸法はないのか？」
とマインドフルネスやヨガなどの情報を調べていた。最終的に自分自身も興味があった瞑想をやり始めた。

中村天風さんの本を読んで
「瞑想が人生に役立つのか」
そう思ったのが、きっかけだ。
2018年、タイの洞窟で9日間閉じ込められた少年達は、発見されたとき瞑想をしていた。
イチローもスティーブ・ジョブズも瞑想をしていた。

この瞑想は、睡眠にも役立つかもしれない。私は布団に入ると考えてしまうクセがある。

「明日はあれをしないと」

「あのシーンの一言はいらないやろ」

頭の中でぐるぐるとまわる。寝れないわけだ。呼吸に集中していたら、頭が空になる。リラックスもできて眠りやすい。

散歩に行くといろんな音が聞こえる。鳥の声、虫の声、川が流れている、木が揺れている。今朝は風が強いなぁ。どんぐりが地面に叩きつけられる。目に見えないが聞こえる。
都会では聞こえない音、気配がある。
「そろそろ栗が落ちてるかなぁ」
妻がつぶやいた。
「ちょっと見てみよかぁ」

栗の木には、まだ緑色のいがに包まれた栗がなっている。
「あった」
妻が、いがが割れた栗の実を拾う。私はまだ開ききっていない栗から無理矢理、実を取り出そうとしたが
「イタッ」
いがの最後の抵抗にあう。うまくいかないとイラついたり、ガサツになる。修行が足りないなぁ。私はまだまだ迷走中だ。

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