〔期間限定公開〕ドミニク・チェン教授に聞く――「失敗したアイデアを活かすには?」
小田裕和(以下、「小」) 新規事業づくりでは、「失敗を大事にしよう」と盛んに言われます。でも、実を結ばなかったものを放置しているだけでは、なかなか土が豊かにならない。失敗が組織に還元されない。失敗したとして、誰もそれを受け止めてくれないし、「自分でなんとかしてね」という
状況になってしまっている気がします。
失敗したアイデアが、そのまま朽ちて腐っていくのではなく、栄養素になる。それはドミニクさんの言葉を借りると、「発酵」なのかなと。ドミ
ニクさんは、発酵について研究しつつ、