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文書作成が楽になるNotion AIの使い方

情報管理ツールの「Notion」には、Notion AIという機能があります。

文章を作ってもらったり、アイデアを出してもらったりなど、いわゆる生成AIでできることがNotion上で可能になる機能です。

その存在を知らなかった方や、知っていても使っていない方がいるかもしれません。Notion AIはNotion内で利用が完結するので、使いこなせればさらにNotionが便利になります。

このNotion AIの使い方を解説した本が『Notion AIハック 仕事と暮らしを劇的にラクにする72の最強アイデア』(翔泳社)です。

著者は、生成AIの法人研修を手掛けるMichikusaを立ち上げた臼井拓水さん。これまで6年間Notionを利用してきたユーザーでもあります。

本書ではNotion AIの使い勝手のよさだけでなく、クセや苦手なことも踏まえて、どうすればNotion AIをスマートに使いこなせるようになるかを説明してくれています。

特に文書生成と情報整理に焦点を合わせ、仕事でも普段の暮らしでも使えるテクニックを多数紹介。本書で取り上げられる72個のアイデアを組み合わせれば、書名どおり「仕事と暮らしが劇的にラク」になるはずです。

今回は本書からNotion AIの基本的な使い方と、Notion AIに文章を改善してもらう方法を紹介します(「Chapter 3 AIに依頼」から「3-1 操作方法について知る」と「3-12 文章を改善する」を抜粋)。

本書の中身を知りたい方や、さくっと使い方を知りたい方はぜひチェックしてみてください。

◆著者について
臼井 拓水(うすい たくみ、usutaku)

ICU在学中、松尾研究所とファンドを共同運営するベンチャーキャピタルPKSHA Capitalにてアソシエイトを経験。卒業後はAmazon JapanにてAccount Managerとして国内の電化製品部門を担当。その後AI受託開発ベンチャー取締役を経て生成AIの法人研修を行うMichikusa株式会社を起業し代表就任。SNS総フォロワー20万人越え。


Notion AIを呼び出す

Notion上でNotion AIを利用する方法はシンプルです。[⌘](Windows
は[Ctrl])+[J]、もしくは[ ]→[AIに依頼]でAIを呼び出すことが
できます。

AIに文章作成を依頼

実際の手順について紹介します。Notion AIを呼び出したら、実際に行いたいこと・出力したい文章を記載します。例えば、AIについての説明をNotion上で行いたいとします。その場合、「AIについて簡単に教えて」とNotion AIについて伝えることでその結果を出力してくれます。

Prompt  「AIについて簡単に教えて」

もちろん、わざわざ説明する必要もありませんが、この文章は間違っている場合があります。

Notion AIの出力画面にも「AIの出力は正確性に欠けたり、誤解を招いたりする場合があります」と記載があります。

キャッチコピーを考えたりするような使い方ではなく、用語の説明をする場合など正確性が求められる場合は、必ず別途確認しましょう。

「AIは嘘をつくから使えない!」という人が多いですが、では人間ならば間違えないかと言われれば全くそんなことはありません。新卒が作った資料を上司が確認するのが当たり前なように、AIの場合もしっかりと確認してあげればよいのです。

誤字脱字を直す

Notionには、スペルミスや誤字脱字を自動で修正する校閲機能はありません。筆者個人としては、Notionは日常のタスクやメモに多用するツールなので、Wordのように赤線が引かれないのは見やすくてありがたいです。

ですが、公の文章を書くときももちろんあります。そんなときに簡単に文章を校閲できる機能が[文章を改善する]です。

まずは、大袈裟に誤字脱字を含んだ文章で試してみます(ここでは出力後に[下に挿入]を選択します)。

文章すべての誤字脱字、“Notion”のスペルミスも直してくれました。

なお、これくらいの文章量でいちいちこのAI機能を使うのは非常に面倒で、それくらいなら最初からWordを使ったほうがいいとなってしまいます。Notion AIは長文でもサクサクと動くので、すべての文章を書き終わったあとにまとめてこの改善機能を使いましょう。

文章の質を上げる

先ほどは文章の誤字脱字を直すまでにとどまりましたが、この改善機能は文章表現自体もより丁寧で正しい日本語に直してくれます。特に、文章が長くなってくるとその効果を発揮します。

試しに、筆者が普段書いているブログの文章を一段落分、改善してもらいます。

丁寧な文章に変更してくれました。

  • 「何がすごいって」→「この驚くべき特徴は」

  • 「刺して使って」→「差し込んで使用し」

など、より日本語として適切な表現に変更してくれました。太字で書いた部分もそのまま残しておいてくれるのもありがたいです。敬語で書いていない文章も直してもらいましょう。

筆者のツイートを直してもらいました。ほとんどの文章が敬語に変換されています。また、Notionに貼りつける際に改行などがずれたのですが、それも直してくれました。

◆本書の目次
Chapter1:Notionとは
Chapter2:Notion AIとは
Chapter3:AIに依頼
Chapter4:データベースAI
Chapter5:カスタムAIブロック
Chapter6:文書生成への応用
Chapter7:情報整理への応用
Chapter8:その他の使い方

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