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エンジニアが孤独でもするべきこと

孤独が好きです。嫌いだけど。

ITのエンジニアしかやってきていないので、「エンジニア」で一括りにすると、トマホークを投げてくる人がいるかも知れませんが、気にしないで書いてみます。

知り合いの工業・グラフィックデザイナー幾名かは、自分の実力を示すためのポートフォリオを準備しています。それは、社内だけで使うわけではなく、とくに社会に向けて作っているように見受けられます。デザイナーは特定の場所に所属してデザインを続けるではなく、個人でもデザインを引き受けているケースもあります。業界的な特色・背景があるのかは聞いたことはありませんが、わざわざポートフォリオを準備して、公開していく背景にはどこでも仕事ができることを、積極的に見せていく姿勢は重要だなと感じています。

自分ができること。自分の能力がどの程度のものかを、相手に知ってもらうことは重要です。経験やスキル、どのような能力があるかによって、その人を図る一つの指標になるでしょう。就職するときに、履歴書や経歴書を作るのは、その一つでしょう。わたしの最新の経歴書はビズリーチにおいてありますが、別に転職活動しているわけでも何でもなく、いつでも更新しやすい位置においているだけです。

ただ、履歴書も経歴書も、事実となる経験を書き記すことはできますが、その能力をはかることはできません。経験をしたから、勉強をしたから、資格を取得したからといって、実際の実力がどの程度かは分かりません。具体的なアウトプットが必要です。

先に述べたデザイナーたちは、自分の作った工芸品や工業品、ポスター、動画などを組み合わせてポートフォリオにし、自分の能力の幅や深さを明確に提供しています。同じように、エンジニアも自分の作り出したものをポートフォリオとしていくことが、重要ではないかと考えています。

とは言え、著作帰属が会社になっているプログラムや、設計したアーキテクチャに関しては、外部に公開された事例でもない限りは、外部向けにポートフォリオとして提供することができません。実際のアウトプットが利用できないとすれば、業務外で設計・開発したものなどを提供するしかありません。一人ではできなくても、さまざまなオープンソース活動へコミッタとして参加することもできるでしょう。どのみち、業務とは別に、何かを作って作品として提供していくことが必要です。

今自分はどれだけのことができて、どのような能力・技術を持っているのか、それらを指し示すプログラムだったり、アーキテクチャだったり、運用しているサービスだったり、様々なものがあるでしょう。エンジニアは、適切な記録を残していきながら、それらをポートフォリオとして生かしていくことが不可欠です。

今はさまざまなサービスがありますから、企業に属することなく個人で、このような技術情報を発信していくことが容易にできるようになりました。わたしが利用している発信サービスは次のとおりです。

1. GitHub ... 言わずとしれた世界最大の git リポジトリサービスです。
2. Qiita ... 技術blog と言えば。自社製品への偏りが多いですが。
3. SlideShare ... スライドを共有するサービス、ずいぶん増えましたが、ここだけです。
4. oshiire*BLOG ... 個人用のWordpress blog、時間をかけて書く場所はここです

Linked-in や SNS もほとんど公開していますが、基本は駄文です。今は積極的に就職活動をしているわけではないのですが、それでも、これらのソースコードやblogを見て、アプローチしてくるスカウトは減りません。今、雑誌の連載を持っているのも、こういったものを持っていたおかげだったりします。

他にも、プログラムを積極的に書くように、プログラムをトレーニングできる就職活用サイトなどにも登録しています。PaizaCodeWars です。普段、プログラムを書くような仕事がメインではないので、トレーニング目的で利用しています。もちろん、ここからも転職のアプローチが来ます。

目に見えるものを作らないことが多い ITエンジニアですから、積極的に自分のスキルを公開していくことは、他人のためでもあり、自分のためにもなります。何もそれらは転職活動のためだけではなく、自分のやってきた痕跡を残すことでもあります。会社には、自分の足跡は残っていきません。技術系の書籍を書いてみたいという人もいますが、一朝一夕で現行はかけるものではありません。こういったものを利用していくと、文章力向上にも繋がります。外部へ出していくことにより、多くのフィードバックを得ることもできるでしょう。

エンジニアのみなさまがアウトプットしていき、知見が共有される世界を望んでいます。

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