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173. 充実した人生を送るために⑤

1日あれば、視点が変わる
1週間あれば、人生が変わる
1年あれば、事業が変わる
3年あれば、企業が変わる
10年あれば、産業が変わる
30年あれば、時代が変わる
100年あれば、文明が変わる

今回はこの本の紹介記事の最終回になる。その前に今までの記事を読んでいない方がいれば、一番最初から読んでもらえれば、理解しやすいだろう。

第1章 仕事人生の重心は、すべて「信頼」にある

第2章 生産性の重心をとらえる3つの「時間軸」

第3章 創造性の重心は「大局観」にある

第4章 人生100年時代の重心は「実りの秋」にある

第5章 真のWell-Beingとは「自分らしさ」の先にある

5.1 人類は進化して、どのくらい幸せになったのか?

日本人の平均寿命は1800年の29歳から2016年72歳まで延びた。その一方で、日本人の生活満足度はどう変化したのだろうか?

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このグラフを見たら一目瞭然。日本人の生活満足度は戦後30年間ピクリとも向上していない。実感としての豊かさを感じられていないという現状。「病気・貧困・戦争」は長らく人類を苦しめてきた3大苦。それらを20世紀では大きく克服することは出来た。人は苦しみを取り除きさえすれば、人々が人生に対して、「意味・目的・満足」を感じられるわけではない。

5.2 幸せな人たちはどのような人たちか

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そもそも幸福とは何か?幸福というものを考えてもわからない。では、幸せだと言っている人はどのような特徴を持った人たちか。

①「ポジティブ体験」と「ネガティブ体験」は異なる概念
↳ネガティブ体験がないことと、ポジティブ体験があることは、まったく別物であるということ。つまり、ネガティブ体験を減らしても、その結果ポジティブ体験が増えることではない。

②「体験」と「評価」は異なる概念
ポジティブな体験があったとしても、それをどう評価するかは別で、人は偏った体験をベースに評価を下す傾向がある。つまり、どれだけ楽しいことがあってもその1日の最後に悪いことがあれば、最悪な1日だったとなるだろう。

日本はポジティブ感情は多くないが、ネガティブ体験は少ない。

5.3 真のWell-Beingとは何か?

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フルライフとは、Well-BeingとWell-Doingの重心を見つけること。
Well-Being=(いい意味での)自分らしさ

では、自分らしいという感覚はいかにして生まれるのか?
「自分をならふというは、自分をわするなり」

逆説的ではあるが、「自分」という感覚を忘れることで、結果として「自分」という感覚が得られる。狭い意味での「自分」に捉われるのではなく、大きな「自分=世界」として自由闊達にふるまうことができる。

Well-Beingとは自分を忘れること、自分から離れることである。

まとめ

・ネガティブな体験が減っても、幸せに感じるとは変わらない。
・自分を客観視する。

この本の結論は、

フルライフとは、自分を高めるWell-Doingと、
自分を忘れるWell-Beingのバランスをとることである。


本日も最後まで読んでくださりありがとうございました!


今日の格言

感謝の心が高まるほど、
正比例して幸福感が高まる

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