「今日のパートナー」 上を向いて歩こう

もしもパートナーを失ったら、たまたま一人でいる時間があったので、
そんなことを考えていた。
永六輔さんのつくった『上を向いて歩こう』という歌には、
涙がこぼれないように前向きに生きていこうというメッセージがあると思っていた。
実際に、この歌を声に出して、繰り返し、繰り返し、歌詞を覚えるまで歌ってみた。

そうすると、この歌は前向きで明るい曲じゃないことがよくわかった。
歌っていると、大切なあの人や、この人の顔が思い浮かぶようで、涙がこみ上げてくるような歌だった。
そういえば、春も夏も秋も、ずっと私はひとりぽっちだった。
そして、ずっとひとりでいて、幸せになることもないと、
良いことなんてなにもないと、自室の天井をみつめながら、涙がこぼれそうになった日々を思い出した。

私はこの歌に、どこかハッピーエンドな結末を求めていたように思う、
いつだって幸せは空の上にあって、下を見ていたら気づかないものも、
空を見上げれば見えてくるのではないか。
秋の夜、なんというさみしい歌をうたってしまったものか。
私は泣きながら歌った自分の歌声を録音することができた。
あなたも、ほんとうに、声に出して、上を向いて歩きながら歌ってみてほしい。

きょうもnoteを読んでくれてありがとうございます。
この涙は大切な人たちへの感謝の裏返しなのだ。

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