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「じぶん旅」と、自分と旅

ふと、すっかり忘れてしまっていた

過去のできごとを思い出す。

忘れている過去は、

たいてい楽しくない。

むしろ、痛いできごとであることが多い。

そんな時、目を閉じて、

その頃の自分に会いに行く。

インナーチャイルドを癒すために

たどったプロセスだが、

これって、

時間軸の旅みたいだ。

自分の記憶のなかを、

自分に会うため、巡る旅。じぶん旅。

この2年ほど、

ずいぶんと、いろんな年頃の私に会いに行ったなぁ。


もともと私は、旅が大好きだった。

5歳ごろ、上の姉がアメリカに渡った。

まだ1ドル360円の固定相場制の時代。

彼女は貧乏学生だったようだけれど、

私に、バースデーカードと、

何かのノベルティみたいな、おそらくもらったであろう物を

毎年贈ってくれた。

彼女は、相手の趣味や気持ちを理解するのが

下手な人だったので、

この贈り物には呆然とすることもしばしばあった。

でも、アメリカの雰囲気が味わえることと、

何より気持ちがうれしかった。

なかでも一番好きだったのは、

アメリカ製の包み紙の匂い。

印刷インクのものだろうか。

いい匂いでないのは確かだが、

今でも出合うと、すぐにわかる。

海外出張の多かった父のこととも相まって、

子どものころから、海外への憧れは強かった。


高校、大学時代は、洋書にハマった。

ブームだった気もする。

当時、洋書はとても高価で、

青山にあった嶋田洋書や青山ブックセンターに足繁く通い、

セールBOXをまめにチェック。

バイト代をつぎ込んだ。

インテリアや建築関係の本が好きで、

これらの写真を見ている間、

私は脳内で、空想の旅を存分に楽しんだ。

イマジネーションを膨らまし、その場の空気や体感を想像するのだ。


じきに、リアルな旅がはじまる。

姉のいたアメリカへ。

シカゴ、サンフランシスコ、ハワイなど。

ひとりで行ったり、両親を連れて行ったり。


朝から晩まで、海外建築をひたすら観て回る

視察ツアーにも二度ほど参加した。

イタリア、フランス、ドイツ、オランダ、チェコ、スイス、ハンガリー、モロッコなど、

計10ヶ国くらいかな。

カルロ・スカルパ、コルビュジェ、ミースから

チェコ・キュビズムまで

かなりマニアな旅だったが、達成感もひとしおだった。

帰ってきてから、

自分で見学した建築物について調べ、文章にまとめ、

自分が撮った写真を貼って

メモリアルブックを自作した。

高価なツアーだったけれど、

これは若いうちに参加しておいて、本当によかった。

特にコロナな現在には、ことさら想い出深い。

この時の自分の決断には、感謝しかない。


その後、旅があまりに楽しかったので、

そのまま、引率だった建築ジャーナリストの方の編集事務所に、

押しかけアルバイトをさせてもらったという経験つき。

いやはや、我ながら、

若さって、、、、、ものすごいなぁ。


旅のことは、書き出すと切りがないなぁ。

私は月の影響を受けやすいタイプなのだけれど、

新月のタイミングにはいつも、

「旅する人生」を願っている。


そしていよいよ、2017年から、

アートで、

リアルに、

憧れのメキシコへの旅を始められたが、

それはまた別の機会に。


今日も、愛と祈りと感謝をこめて♡

写真は、インドネシアでみつめられた、可愛すぎるトラッシュボックス♡


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