歩道イーストの恋 詩・散文
ガラスに映りこんだ
反対側の植え込みは
純朴な影
叶わない想い
抱えながら
風に身をゆだねるだけ
いつだって重ならない
思いの丈抱きながら
来る日も来る日も
憧憬を映してる
よく晴れた日は
ずっと近づけたようで
胸躍らせていつもより震える
あまりに曇り
淡すぎる影の日は
つらく小さく風が冷たくて
けして縮まらぬ
等距離を包んで
馳せる影が
今日も揺れている
すましたガラスに
ささやかな華
添えている
ウエスト・サイドの端麗は
今日もけっして揺らがない
博愛的にすらりと佇む
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?