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アラサーの会社員の100

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100日毎日書くチャレンジやったとき
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#小説

I'm not ready for the blue

I'm not ready for the blue

黄色く色付いた銀杏の葉を踏みしめる。
この季節に読み直したくなる本は
よしもとばななさんの『デッドエンドの思い出』です。
装丁の黄金色の銀杏がとても綺麗。

収録されたどの短編も好きですが、何度も何度も読み返すのは「幽霊の家」。
私はこのお話が本当に大好き。
夢見る夢子さんなのがバレそうで嫌だけど、こういうことを望んでいる。

よしもとさんの後書きを読むとさらに面白いですよ。あの方の影響!というち

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アラサーの会社員の「年末年始おすすめ作品 By CORK Advent Calendar 2016」その1

アラサーの会社員の「年末年始おすすめ作品 By CORK Advent Calendar 2016」その1

コルクのメンバーが年末年始に読みたいマンガや小説などなどを12月1日から25日まで毎日紹介します。ハッシュタグは #コルクおすすめ2016 です。

言い出しっぺなので複数回登場しますが許してください。

まず今回は、今年読んで面白かった本を紹介しようかしら。

今年はいつもに比べて海外文学をたくさん読んだ本でした。

印象に残っているのはまず
「あの素晴らしき七年」エドガル・ケレット(著) 秋元

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見た目も大事

昨日本の話をしたから今日も本の話をしよう。

本屋や図書館が大好きですよというお話。

それは一目惚れがあるからですね。

つい先日も、それまで書評を見たこともなかったしタイトルも聞いたことがないし著者も訳者さんも知らない本が、新刊棚にあったのでたまたま手に取りました。あらすじを読んだだけでは、ふーん、という感じ。

でも、1ページめくってみて、あっと思ったのです。

ジャッキー・ケイ「トランペッ

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アラサーの会社員の「年末年始おすすめ作品 By CORK Advent Calendar 2016」その2

「あなたにおすすめ」ということであれば、
例えば映画の「ラブ・アクチュアリー」はこの季節にぴったり。
ある冬のロンドンで繰り広げられる、クリスマスの奇跡。家族や友人、恋人との愛や温かさが大好きな映画です。もう12月に入ってから観たし、年間ではもう数回観ています。

「私が読みたい」ということであれば
もう宿題になって長い「銀河英雄伝説」を最後まで読むつもりなんです。
半分くらいまでは読んで面白いの

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読書日記1/18

読書日記1/18

「求心力が落ちない」という表現を使いたくなる文章が単行本一冊分ってすごいよなあ、本一冊というプロダクトの質量のバランスが面白いぞ、普通の本のフォーマットなのに、なにがどういう風に詰まっているのか、データとして見たい、と思う小説。早く読み終わりたいけど読み終えたくない。

腐ったマンゴーを壁に投げつけたい

腐ったマンゴーを壁に投げつけたい

明日1月20日に、電子書籍の発売を開始します。

山内宏泰さんの「文学とワイン」。

銀座のエノテカ・ミレさんで開催してきたイベント「本の音夜話」の模様をまとめた本です。

イベントに登壇してくださったゲストの方々は、西川美和さん、田中慎弥さん、柴崎友香さん、平野啓一郎さん、堀江敏幸さん、島本理生さん、穂村弘さん、原田マハさん、小林エリカさん、角田光代さん。(ご、豪華すぎる)

紙の書籍では1冊に

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読書日記1/22 イアン・マキューアン「未成年」

イアン・マキューアン「未成年」

とても好きな作品がまた増えました。

主人公のフィオーナは、もうすぐ60歳になるロンドンの高等法院の裁判官。夫から信じられない相談を受け、整理できないまま仕事に向かう。次々と持ち込まれる裁判案件。その中のひとつ、宗教上の理由を根拠に輸血を拒む未成年の少年に対し、病院側から輸血の許可が求められる。彼女が下す判断は。そして少年との関係は。夫との関係は。

いろいろな魅

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最近の感想たち

「GIRLS」シーズン5(ドラマ)
GIRLS好きなんだけど、相変わらずセンス抜群だしおしゃーだし、楽しいんだけど、なんだろう、一番最初にシーズン1見て、「うっそんなものを突きつけないで!」と思って本当にしばらく見なくて数ヶ月後に見てからハマった、あの強い衝撃はもうない。もちろんSATCほどファンタジーではないけど、なんだろう、言葉を選ばずに言うと、結局そっち側に行くんじゃんみんな、という感じ。タ

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