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落ち込んだ時は『ポジティブ』になるよりもまず『ニュートラル』になる事


2002年にノーベル経済学賞を受賞した
ダニエル・カーネマンによると、
人は『得ること』よりも『失うこと』
の方が2~2.5倍大きく感じるそうです。




『得ること』から得られる
満足よりも
『失うこと』から生まれる
苦痛の方がはるかに大きい。




人は
『得するより損したくない』
生き物のようです。


『本日限り60%off』
と言われると、
今、チャンスを逃すと


ものすごく損した
気分になる心理が働いて
ついつい、買ってしまう。


必要ないモノを買う方が
本当ははるかに『損』
なんですけどね(笑)


『全額返金保証』は
『損』をする恐怖の解消です。


すべてベースは
人間の『損をしたくない』
という心理は
マーケティングスキルの
一つとして活用される事が多い。


ついつい、本能的に
行動してしまうからです。


ただ、世の中に存在するモノは
本来、生まれては
消えていく運命にあります。


手に入れた形あるモノは
必ずいつか失います。


手に入れた瞬間に
失う恐怖との戦いが始まります。


一度、得たモノが時間と
共にどんどん失われていくことも
人間の不安を生み出している、
大きな要素の一つなんじゃないですかね。


時間がたてば、若さは
確実に失われていきます。


手に入れた家や車は
買った瞬間から劣化が始まります。


ただ、その恐怖を
必要以上に感じ過ぎてしまうと
未来に希望が持てない。


それを回避するためには

まず、
『そんなもんなんだ』
と割り切ることなんだと思います。


それと
『失うことは得ること』
なんだと思うこと
なんじゃないですかね。


これ以上の人は二度と
あらわれないと思っていた人
と別れても、
案外、すぐにその人以上の人が
目の前にあらわれるものです。


失わなければ、得ることが
出来なかったかもしれない。


問題が起こったからこそ、
家族の結束が固まる事も
よくある話です。


逆に得ることは
失う事でもあります。


何かを得ると
必ず何かを失います。


それが大きければ大きいほど、
失うモノも大きい。


高額の宝くじが当選した人が
同時に多くのモノを失っていて、
当選者の8割の人が
『当選しなければ良かった』
と言っているそうです。


得ることは失うことだと、
強く意識していないと
そうなってしまいますよね。



『失う事は得ること』
『得る事は失うこと』



そう考えると
じゃ、
『どっちでも同じじゃん』
とすら思えてくる(笑)


何かを失う時は
何か新しい事が
はじまる時でもあります。


それに気づいてからですかね。


失う事にも得る事にも
あまり、
一喜一憂しなくなったのは。


むしろ、何かを得た時よりも
何かを失った時の方が
チャンスに思えてくるから不思議です。


失うことを単純に
『失う』と思っていたんじゃ、
生きている間中、
強い不安や恐怖、
必要以上の虚しさから
抜け出すことは
出来ないんじゃないですかね。


落ち込んだ時に
人は元気になろうとします。


そんな友人を見ると
元気にしてあげようとします。


ただ、よくよく考えて
みて欲しいんです。


『ネガティブ』からいきなり
『ポジティブ』にもっていこうと
すること自体、無理がある。


『そう思いませんか?』


まずはいったん、
『ニュートラル』に
持っていくことです。


本当に心が強い人は
テンションが高い人でも
ポジティブな人でも
ないと思っています。



僕の中ではすぐに
『ニュートラル』に戻れる人です。



テンションが高いわけでも
落ち込んでいるわけでもない状態。



『快』でも『不快』でもない、
ある意味『感情がない状態』



どんなに大金を手に入れても
豪邸に住んでも『快』の状態は
案外、長続きしないもの。



お酒を飲んだり、
美味しいスイーツを食べても、
どんなに楽しい旅行をしても
それは一瞬の話。



また、すぐに
現実に引き戻されます。


その『快』は
結局、一時的なモノです。


落ち込んでいるのに、
無理やりポジティブシンキングに
持っていこうとする
考え方が大きなひずみを
生んでいるように思います。



本当に必要なのは
『いつでもニュートラルの
     状態に戻れる心』
 なんだと思います


落ち込んだ時に
いきなりポジティブに
なろうとしていませんか?


そんな本、
読み過ぎていませんか?


たぶん、苦しくなるだけですよ。


まずはニュートラルになること。


落ち込み過ぎない。
はしゃぎ過ぎない。


必ずしもポジティブに
ならなくても大丈夫です。

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