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【プラネテス】僕がインポになったバイブル漫画を紹介!孤独と苦悩と夢と愛の物語。

今日は僕が高校生時代に見つけた
バイブルコミックを紹介しようと思います。
その名も・・・「プラネテス」!!!!!
SF界に燦然と輝く超超超名作でございます!!!

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さて、プラネテスを思春期に読んだときの衝撃は
今でも覚えています。

当時の僕はね、健全な男の子でしたから
ガンガン自家発電していたのですが、
この漫画を読んでからは10日間インポになってました。
もうね、ビックリするぐらい全然勃たないの(笑)

正直、病院行った方が良いのかな?と悩むぐらいでしたが、
11日目の朝には反り立っていたので安心しましたけどね。

で、ですね。
この漫画はたった四巻しかないのですが、
国民の放送局NHKでアニメ化もされ、
SF界の芥川賞的な「星雲賞」
漫画・アニメともにダブル受賞された名作です。
(ちなみに他にダブル受賞したのは風の谷ナウシカだけのようです!)

それでは、僕の人生の節目節目に読みたくなる
おいらにとってのバイブルを紹介していきます!
レッツラゴ〜!!

●プラネテスのざっくりポイント!

この作品を一言で表すなら、、、!
「近未来、人類が宇宙に行けるようになっても、人の営みは変わらない」
をひたすら描いている作品だと思います。

この作品の画期的なポイントは、
ひたすらリアリティを保ちつつ、
人間の内面を描ききったところです。
登場人物やストーリーを通して、
哲学・倫理・社会・心の移ろい・信仰・孤独・愛などを
丁寧に掘り下げていく感じです。

これまでのSF作品ももちろんリアリティはありましたが、
あくまでハード面というか
物理学的なリアリティの追求に比重があったかなーと僕は思います。

で、ここからは、内容を紹介したいのですが、
若干のネタバレを含みますので
読んでみたい方は今すぐアマゾンへヒアウィーゴー!!

皆さんにはぜひ僕と同じく
10日間ぐらいインポになってほしいので、
各巻のざっくりテーマを
語っていくぐらいにしておこうと思います。

じゃあいくぜ!
エクストリームプラネテス!!
孤独と苦悩と夢と愛の物語!!

①:【1巻のテーマ】覚悟のイグニッション

まず、一巻ですね。
勝手にエクストリームテーマを付けるならば、
「覚悟のイグニッション」です。

イグニッションとは「点火」って意味です。
実はですね、
プラネテスという作品は読み切り作品として掲載され、
めっちゃ好評だったので、
そのまま連載に流れ込むという珍しい流れで始まりました。
(僕はそう聞いているので間違っていたらすいやせん(汗))

なので、1巻は一話完結型で構成されております。
前半は漫画のお手本のようなキレイな起承転結の物語で、
丁寧に近未来の宇宙と地球を行き来する人の営みを描いています。
後半から一気に物語が加速します。

主人公のハチマキは
宇宙船をもつという壮大な夢を持っていますが、
うだつの上がらない船外活動員としてくすぶっておりました。
ある事故をキッカケにして、
「夢」を叶えるために猛進していくことになります。

一巻を通して描かれるのは
登場人物の行動する指針となるエピソードを扱っているんですね。
「亡き妻の形見を探す」「タバコを吸いたい」
「思春期の焦燥感」「次世代への期待」など。
実は主人公以外は、
大なり小なり行動する「覚悟」が決まっているんですね。

したいことがあったら、数年かけてでも、
一瞬の激情だろうと即行動しているんですよ。
でもハチマキだけがずーっと「覚悟」が決まっていないんです。
だから動かない。
さらに自分が動かない理由を
自分で作っちゃっているんです。

それをブチ壊すエピソードを経て、
ハチマキが夢を叶える「覚悟」をもって一巻が終わります。

②:【2巻のテーマ】孤高と突き進む苦悩、そして愛

続いて、二巻!
二巻のエクストリームテーマ!
「孤高と突き進む苦悩、そして愛」です!

富と名声をつかみ、宇宙船を手に入れるために
木星往還船のクルーを目指すことにしたハチマキ。

二巻はですね
自分の夢を叶えるために万難を排して
ロケットのように突き進む人々
が描かれます。

家族を顧みず宇宙を飛び回るハチマキの父親。
己の夢のために人の命すら気にしない木星往還船の設計士。
資本主義に飲み込まれた貧困国を救わんとするテロリスト。
その人々に感化され始めるハチマキ。

そして、その生き方を良しとしない存在も描かれます。
自分一人のみ突き進むことに待ったをかける人物こそが
タナベアイという女性です。

一人だからこそ突き進めるというハチマキ。
一人ではなく皆と一緒だからこそ進めるというタナベ。

二人はことごとく対立しますが、
それをブチ壊すいくつかのエピソードを経て、
ハチマキが夢を叶えるために捨てたはずの
「繋がり」を拾い上げて二巻が終わります。

③:【3巻のテーマ】一と全。愛と死。

さぁーて、いよいよ三巻です!
この巻こそが僕がインポになった原因の
エピソードたんまりの
超超超問題巻でございます!!

三巻のエクストリームテーマは、
「一と全。愛と死。」
もうね。怒涛の展開過ぎて説明しきれない!
濃密過ぎるんですよ。本当に。
ぜひ読んでもらいたい!!!

ただ、皆さんに興味をもってもらいたいので、
一言添えるならですね。
二巻で対立し続けた二人ですが、
タナベという愛の塊である人物を
実は唯一理解することができたのが
まさかのハチマキだったということです。

様々な紆余曲折を経て、
ハチマキはとんでもなく成長します。
それは、両極にある考え方の狭間で
揺れ動きまくったハチマキならではなんです。

正直、この三巻がある意味で
最終巻といっても良いぐらいなんです。
ハチマキという物語はここで一つの節目を迎えて
往復で7年かかる木星へと旅立っていきます。

④:【4巻のテーマ】人々の営みは相も変わらず

四巻はですね。
ハチマキが木星に旅立ったので
今までの登場人物を掘り下げたエピソードが
メインになります。

エクストリームテーマでいうなら
「人々の営みは相も変わらず」って感じですね。

近未来。人は宇宙での生活が当たり前になっても
「愛憎」「差別」「戦争」「弱者と集団」「罪と罰」「神と愛」
渦巻く社会の中で悩み苦しながら生きる姿が
描かれていきます。

そして、ラストの二話で
木星に到着したハチマキ達が出てきます。
人類で初めて木星に到達したハチマキが
地球に向けて演説をおこなうラストで
プラネテスという物語は幕をおろします。

個人的には、
これまでのハチマキの歩みを知っているからこそ
超名演説だと思います。
その演説中にハチマキと対比になる人物のボヤキもあって
いろいろ考えさせられますね。

⑤【ファンブック】表紙が全てを語っている。

はい!ということで駆け足で
お伝えしていきましたが、まだまだ終わりませんよ!!
プラネテスは全四巻なのですが、
ファンブックみたいなのがあるんですよ!!
注目すべきは表紙!!!!
もうね。ハチマキの物語を読み続けた僕としては
これ以上のサービスは無いわけですよ。

ハチマキ〜!!夢を叶えたんやな〜!!!!と!
しかも、そのハチマキの隣にはタナベが、、、!
ええ、本当感無量ですよ!!

⑥「プラネテス」の意味とは?

実はですね。
「プラネテス」というタイトルにすべてのテーマが
集約しておりまして、
古代ギリシア語で「惑う人々」って意味らしいんですよ。
皆さんの聞き馴染みのある
「プラネット」の語源になった言葉です。

「惑星」ってあるじゃないですか?
その昔、地動説・天動説で揺れ動いていた天文学の中で
地球を中心とした天動説での惑星の動きは
不規則な軌道を描くことがあったらしいです。

だから「惑う星」と書いて惑星らしいんですよ。

つまり、「プラネテス」とは不規則に惑う星のように、
紆余曲折を歩む人々の物語を描いた作品
なんです。
本当にくいタイトルをつけますよね〜。
にくいね!プラネテス!!

ちなみにこの作品は
作者の幸村誠先生のデビュー作なんですよ。
デビュー作でこんな濃密な作品を描ける
幸村先生はね本物の天才ですよ!

そんな幸村先生は
現在「ヴィンランド・サガ」という作品を描いており、
こちらもね、考えさせられるエッセンスてんこ盛りです!
ぜひ、読んでみてくださいませ!

⑦まだまだ語りきれない「プラネテス」の魅力

あとね、アニメ版もね凄いんですよ。
原作をまんまアニメ化するわけではなく、
スタッフの方々がいい感じに改変してくれているんですよ。

こちらもいつか紹介できたらなーと思います!

ふー、、、!やっと一通り紹介できました。
ずーーーっと自分の言葉でこの作品を紹介したかったんですよね。
スッキリし過ぎて賢者タイムに入っております!(笑)

ということで!
思春期の僕にですね、
ガツンと衝撃を与えたマイバイブル
ただただ、喋りたかっただけの投稿でした!

最後まで読んでいただき、
ありがとうございました!!!
良かったらハートマークを押していただけると
嬉しくて飛び跳ねます!!mm

それでは、
皆様が朗らな日々を謳歌することを、
心の底から祈っております!!

Thank you for listening!!
Have a nice day!!

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