身体管理学協会ニュース(2023年3月16日発行)

◉今週のごあいさつ

この“身体管理学協会ニュース”は、毎月1日と16日の月に2回配信しております。

東京は少し早い春の訪れを感じる季節になりました。

桜も例年より早く咲き始め、花粉も多いですね(汗)

花粉症の方にとっては少し大変な時期ですが、もうしばらくの辛抱ですので頑張って乗り切りましょう!

さて、今回は以下の内容となっております。

「内科系身体管理の視点 第22回「循環器に起こる変化」」

「次回の身体管理指導士®養成講座について」

「編集後記」

◉神谷教授の内科系身体管理の視点
【第22回:「循環器に起こる変化」】


こんにちは、理事の神谷です。

このnoteを読みくださっている皆様へ、身体管理を指導するトレーナーに必要な内科系関連の情報を、最近のトピックス等を交えてお伝えします。

皆様、春のスギ花粉真っ最中ですが、調子はいかがでしょうか?

私は今のところ大丈夫なのですが、今年は巷の噂では花粉飛散量は昨年の10倍?とかなんとか・・。

まだ少し大変な日々が続きそうですので、出来る対策を取っていきましょう。

さて、今日は循環器に関するお話です。

循環器というと、「心臓」や「血管」や「リンパ」に関することが中心です。

構造も機能も変化していくとされています。

心臓も年齢に伴い、その機能が徐々低下していくと考えられています。

心臓が拍動できる最大の回数が減っていったり、送り出せる血液の量が減っていったりします。

例えば心臓の左側にある「左心室」ですが、ここから全身に向かって血液が送られます。左心室は加齢により心筋細胞自体の大きくなるとされています。

これは血圧が高くなることが大きな原因の一つと考えられています。

左室肥大は心不全発症の重要な因子とされていますので、もし医療機関での検査や健康診断などで指摘を受けた際には、その背景にある病気との関連も含めて担当医の先生によく相談することが望ましいです。

次に、心拍数のお話です。

よく運動処方でも「最大心拍数」とか「最大脈拍数」と言った用語が出てきますね。

「220-年齢」というやつですね。私もその昔、学校で習いました。

これは1分間当たりの心拍数の最大値のことを言います。

やはり加齢によって少なくなっていくとされており、特に有酸素運動の強度設定の際に活用されていますね。

運動機能の評価などでよく使われる「最大酸素摂取量」も低下していきますが、これは生活習慣などの要因により個人差があるとされています。

血管は硬さが増してしなやかさが失われていき、最高血圧が最低血圧が低下していきます。

心臓や血管は、全身に栄養や酸素を届ける血液の通り道で、よく「川」に例えられます。

流れが滞り、淀みががあるところでは堆積物が増えてしまい、健康を阻害する原因になりかねません。

適度に流れを維持して、健康な循環器を保つことも大事な身体管理の一つと言えます。

◉次回の身体管理指導士®養成講座について

現在、第8期身体管理指導士®養成講座について、開催日程を調整中です。

運動器機能解剖学およびスポーツテーピング講座は、各1日ずつ東京都内でリアル開催を予定しています。

その他の講座についてはオンラインで学ぶことが出来ます。
※詳しくはこちらから

正式に決まり次第、このnoteでもお知らせしていきますのでお見逃しなく!

◉編集後記


冒頭にもありますが、いよいよ春本番。

例年よりダイナミックな春の訪れを感じます。

寒かった日々を超え、あっという間に季節は春へ。

季節が変わり、人の流れが変わっても、心身がともに元気でいることの大切さと、そのための取り組みは変わりません。

いつの時代にも共通する、人間の体にとって大事なこと。

それを偏りなく、しっかりと取り組んでいけるようにしたいですね。


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