身体管理学協会ニュース【2023年11月16日発行】


一般社団法人日本身体管理学協会

身体を正しく管理できる人を日本中に増やそう!/日本身体管理学協会事務局

◉今週のごあいさつ

先日、携わらせていただいている日本血管血流学会に参加しました。

血管と血流の学会では、普段よりもより深い学びを得ることが出来ます。

私は普段、生活習慣病の方への指導をすることが多くあり、血圧管理の重要性を改めて感じる内容でした。

日本人は欧米人と比べて食塩感受性が高いと言われています。

これは、より高血圧を呈しやすいタイプの人が多いということのようです。

高血圧はその先にある大きな病気の原因の一つと指摘されている病気で、その予防の重要性は言うまでもありません。

より良く体を動かし、適切な健康習慣を実践し、元気な毎日を送る人が一人でも多くなるように、私たちもより良い指導をしていかなくてはなりませんね。

◉身体管理指導士®養成講座

現在、次回の開催日程や方法について調整中です。

詳しい内容が決まり次第、こちらのnoteおよびホームページ等でお伝えいたします。

◉内科系身体管理の視点
【第38回:「身体を上手く動かす」】

こんにちは、神谷です。

このnoteを読みくださっている皆様へ、身体管理を指導するトレーナーに必要な内科系関連の情報を、最近のトピックス等を交えてお伝えします。

今日は身体を動かすコントロールについてです。

日々の生活の中で、はたまたスポーツの場面において、字を書いたりすることも含め私たちの体は何かしらの目的に合わせて動作を行います。

その動作は自らの意図を持って行われます。

ある目的があり、その目的達成のために遂行される動作は、あらかじめ「いつ、何を、どうするか」ということをが決められています。

この時、様々な感覚から得ている情報も併せて間違いが起こらないように調節(運動制御)されています。

何かをしようとするとき、その「何か」の動きが初めての場合においても、脳からの指令(刺激)が筋肉に届き、目的を遂行するための動きが起こります。

実際の動きは思った通りにならないこともあるので、目標と現実の違いをつかって運動をコントロールしていると考えられています。

また、このやり方だけではうまくいかないことがあります。

この動きのエラーを感知しながら修正をしている間がない場合です。

この場合もっと早く動かなければなりません。

ですから、動かしたい動きに対していつ、なにを、どのくらい、どうするかを予め指令するわけです。

そのためにはある程度、動作とその結果を経験しておくことが必要です。

これがいわゆる練習であり、そこで学習がなされ、次はよりスムーズに動かせるようになります。

上手に体を動かすためには、結果を経験し学習つつその経験を活かす、ということが大切です。

最初は上手くいかないことも、だんだんとできるようになる。

そのプロセスは成長のプロセスとも言えそうです。

上手くいかないことが上手くいくようになるって素晴らしいことだと思うので、私はこの過程が好きです。

◉編集後記

先日の日本血管血流学会では、世界でも稀な病気に罹っている方の治療・研究に関するご発表がありました。

老化が早まってしまう病気の中には、血管に大きな影響を与えるものがあり、その病態の解明や治療方法の研究は動脈硬化に関する研究にも寄与しているとのこと。

こういった先生方の研究によって、私たちは予防に関する大切なことを学ぶことが出来ます。

予防にはやはり日々の身体管理の実践が大事。

知り得た知見は日々の指導に出来る限り活かしていきたいと思います。

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