【メンタルヘルス】言葉と自分軸の重要性
以前の記事で言葉の特徴について述べた。言葉とはあくまでその人がイデア(言語化されていない概念)をラベリングする方法の1つに過ぎず、客観的なものではない。
僕らは「雪」を1つの現象としか見ないが、イヌイットは雪の状態により100種類程度の言葉があり、「雪」を100以上の現象として繊細に世界を見ている。言葉によって世界の見方は全く異なる。
どこまで区分けするかに正しいはない。
つまり、イデアを言語でラベリングした時点で客観性は失われる。
ここに1人の子供がいるとする。
学校の先生からは「落ち着きがない」と言われ
親からは「行動力があってエライ」と言われる。
どちらも同じ「現象」を説明している。
イデアに各々の主観でラベリングをしているのだ。
ここで大事なのは、「どっちが正しい」といった視点で見ないことだ。
結論は出ないし、争いになる。
僕は、どっちの言葉がこの子にとって「役に立つか」といった視点で見る。
「行動力があってエライ」といったラベリングでその子がパワーを貰い、自分の価値観を大事にして生きていけるようになるなら、そちらを採用する。
このどっちが役に立つか?といった視点のことを
「ワーカビリティ(Workability)」
という。
そのモノがワークできるかどうか?といった視点だ。
その言葉が「正しかどうか」ではなく、その人の人生にとって役に立つかどうか。
僕はカウンセリングの中でその言葉や思考から来る行動1つ1つでその人が生きたい人生を歩める方向に行けるのかを問う。
問うた上で、そのままで行きたいか、違う方法を試したいかを問う。
「こうしなさい」とはカウンセリングの相手が子供でも言わない。
本人の選択の機会を奪うことはない。
理由は、どうしたいかといった答えは本人の中にしかないからだ。
そして、自分の価値観に沿った行動の選択が幸福の大きな要因だからだ。
人の人生ではなく自分の人生を生きる覚悟。
覚悟を決めると人は強くなる。
もちろん1人ではない。
カウンセリングでおくけんは二人三脚で人生を伴走していく。
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