まろまゆん

こんにちは(^^) かつてはあちこち旅に出ていたオジサンです。お気に入りの写真を備忘録…

まろまゆん

こんにちは(^^) かつてはあちこち旅に出ていたオジサンです。お気に入りの写真を備忘録として残しておこうと思います。よろしくです(^^ゞ 【2022・07・17 追記】 読了した本の長文感想を、こちらに投稿することになりました。

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  • 本の長文感想

    読書メーターで書ききれない思い。

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    近場へ、遠くへ。ふらりと出かけた旅の記憶。

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長文感想『東京万華鏡』川本三郎

昭和の風景をリスペクトした評論家・川本三郎氏が綴る、昭和の東京の現実とフィクションを魅力的に映し出す、「万華鏡」のようなエッセイ本です。 著者の視点だけでなく、様々な作家の目に映った「東京」の、一種文学散歩のような味わいがある一冊。 この本が刊行されて四半世紀経ちますが、私も知る東京の「少し前の雰囲気」がとても心地よく、こころ穏やかに読了した次第。 その切り口は、昭和の頃の東京の「自然」・「道や橋」・「崖」(東京は意外と坂が多い)・そして庶民の「娯楽」と、とても幅広いで

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      えどがわ「桜源郷」さんぽ。

      • 長文感想『ビブリア古書堂の事件手帖Ⅲ ~扉子と虚ろな夢~』三上延

        世間に古書を扱う書店は数あれど、古書に関わる人たちが抱えた「絡んだ思い」を解きほぐす経営者が商う、とても稀な古書店があるという。 この物語は、JR横須賀線・北鎌倉駅のそばにある、とても稀な古書店の物語…。 現在の古書店の店長、篠川栞子(しのかわしおりこ) のひとり娘・この春に高校二年生になる扉子(とびらこ) 。 母が商う古書店・ビブリア古書堂が参加する地元の古本市の支払レジで、店番をしつつ読書に興じています。 そこで、同じ高校へ入学する「年下の男の子」、樋口恭一郎と出会

        • 長文感想『おろしや国酔夢譚』井上靖

          時は安政年間、浅間山の噴火により大飢饉が発生する前年の1782年。 伊勢国(三重県) 白子(しろこ) の港を12月に出港した商船が、江戸へ向かう途中の大嵐で舵が折れ、半年以上も日本東岸を漂流することに。 翌年7月、ようやく見えた陸地へ上陸するも、そこは北方領土よりもさらに北方、現在のアリューシャン列島のアムチトカ島。 蝦夷地のアイヌに近いと思われる原住民や、彼らを統率するロシア人と少しずつ交流しながら、極東の寒帯のサバイバルを繰り広げる漂流民たち。 文章で追うだけでも

        長文感想『東京万華鏡』川本三郎

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          しばらくごぶさたしております😔 2月に入り、家人の事情で大好きなお出かけができず、予定していたおさんぽもままならず…。 しばらくこの状況が続きます。 その分読書がはかどれば、本の長文感想の投稿が増えるかも知れませんね。

          しばらくごぶさたしております😔 2月に入り、家人の事情で大好きなお出かけができず、予定していたおさんぽもままならず…。 しばらくこの状況が続きます。 その分読書がはかどれば、本の長文感想の投稿が増えるかも知れませんね。

          長文感想『渋沢栄一と鉄道』小川裕夫

          一般には「資本主義の父」として、明治維新の殖産興業の重鎮として知られる渋沢栄一。 その業績は、本年(2024年) から発行される新紙幣に印刷されるほどです。 そんな栄一氏からは、鉄道とのつながりをすぐに想起される方は多くはないでしょう。 実際、栄一氏から発した企業は多岐にわたりますし、その中の一例として鉄道会社にも関わりがあったことは想像はできるかと思います。 一方で、明治新政府が成立する直前の幕府のパリ万博使節団に随行していた栄一氏 は、新しい日本を支える経済システ

          長文感想『渋沢栄一と鉄道』小川裕夫

          長文感想『家康、江戸を建てる』門井慶喜

          群像劇のかたちで、様々な日本の時代背景を鮮やかに切り取る、門井慶喜氏の代表作。 東京生まれ、東京育ちの私。 改めてこの広大な東京=江戸の成り立ちを振り返るのは実に興味深いテーマです。 この広大な土地が切り開かれたきっかけは、豊臣政権の盛りに、秀吉が家康へ関八州(現在の関東平野) への「国替え」を命じたことでした。 当時、太田道灌(おおたどうかん) が築いた「江戸城」周辺は、水はけのよくない草原が広がるだけの「田舎」。 体のいい厄介払いに、徳川家の家臣たちは猛反発!

          長文感想『家康、江戸を建てる』門井慶喜

          三浦半島・輝く海辺さんぽ。

          2023年、秋は足早に去りつつあり、爆速で冬がやって来る感があります。 厳しい寒さ目前の今のうちに、サクッとおさんぽしたいじゃありませんか。。。 という訳で、地元駅の朝一番電車に乗って、ふらりと東京駅へ 😁 特に出かけるあてはなかったのですが、思い出の味を再び、ということで横須賀線電車に乗車することにしました。 品川駅の手前で地上に出た電車。 横浜駅を過ぎてようやく朝日が顔を出しました。 9月に茅ヶ崎駅まで東海道線を利用した時と反対に、横須賀線の2階グリーン席から、並

          三浦半島・輝く海辺さんぽ。

          長文感想『輝け! 浪華女子大駅伝部』 蓮見恭子

          ひとかどの実績を残したものの、持ちタイムで世界陸上マラソン代表に選出されず、故障もあり今一つ伸び悩んでいる実業団女子ランナー・千吉良朱里(ちぎらじゅり)。 所属チームの廃部の際、監督の勧めで、浪華(なにわ) 女子大学の新興女子駅伝部の指導者を務めることになった主人公・朱里と、実績のない駅伝チームに参加した女子学生たちの王道スポーツ小説です。 私も、駅伝チームの顛末を追う小説はいくつか拝読しましたが、女子駅伝チームが題材というのは初めて。 この本は、終盤の駅伝本番の描写よ

          長文感想『輝け! 浪華女子大駅伝部』 蓮見恭子

          今、ふたたびの阿呆旅(あほうたび) 関西編 (最終章)

          新幹線を利用すれば、新大阪から東京まで2時間半もあればササっと移動できます。 けれど、新横浜駅から姫路駅まで「スーパーひかり」に乗車した際も何か足が宙に浮いた感じで、昭和の鉄道好きとしては何か少し物足りない。 その点、近鉄アーバンライナーはしっかり足をつけて移動している感じが心地よく、デラックスシートの座り心地は新幹線との時間の差も気にならない快適なものでした。 (しかもお安い😁) 同じオトク感、名古屋から先ももちろん想定しております♪ 😁 というわけで、近鉄アーバン

          今、ふたたびの阿呆旅(あほうたび) 関西編 (最終章)

          今、ふたたびの阿呆旅(あほうたび) 関西編 (その5)

          前回、大阪と名古屋の間で、官営の東海道線と熾烈な客引き競争を繰り広げた「関西鉄道」(現・JR関西本線・大和路線) のお話をしました。 それを受け継ぐように、現在では近鉄大阪線・名古屋線が東海道新幹線と競うように名阪間を結んでいます。 関東では、新幹線と対抗するような列車は、強いてあげると箱根へ向かう小田急ロマンスカーぐらいでしょうか。 小田原乗換えの新幹線と比べて、箱根湯本まで直通できるメリットがありますね。 新幹線の場合、関西のターミナルはキタの大阪駅から淀川を越えた

          今、ふたたびの阿呆旅(あほうたび) 関西編 (その5)

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          清澄庭園、点描。

          清澄庭園、点描。

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          長文感想『賞金稼ぎスリーサム!』 川瀬七緒

          警察から難事件への情報を提供した者に支払われる「報奨金」。 これを目当てに共闘する3人の物語。 元警部で、訳あり母の介護のため「介護離職」した、40代男性・「藪下」(やぶした)。 藪下が現役時代に捜査対象になったことがある、30代男性・「淳太郎」(じゅんたろう)。 製糖会社の御曹司で、警察の捜査現場に現れその行動を監視記録する、変わった趣味の持ち主。 介護する母親の回復に一縷の望みをかけている藪下は、とにかく医療費が欲しい。 警察の報奨金がかけられた「とある事件」に関

          長文感想『賞金稼ぎスリーサム!』 川瀬七緒

          今、ふたたびの阿呆旅(あほうたび) 関西編 (その4)

          あ…夢かうつつか執筆の手が止まっている間に、阪神タイガースが「アレ」から続くふたつめの「アレ」を達成しましたね😅 おめでとうございます😌 というわけで(笑)、私もナニワのターミナルめぐりを終えて、ふたたび大阪環状線(外回り) に乗って、車内から、途中の京橋駅や鶴橋駅を経由して郊外へ向かう深夜の人の波を見物。 そして今夜のお宿がある天王寺駅へ。 朝はあっという間にやってきます。 明けて10月2日の月曜日、早朝から東京へ向かって移動します。 とはいえ、そこは阿呆旅。

          今、ふたたびの阿呆旅(あほうたび) 関西編 (その4)

          長文感想『PK』 伊坂幸太郎

          読書メーターのアカウントを取得したごく初期に読了した本。 前回の長文感想でnoteに投稿した『ゴキブリ研究はじめました』を読んで、ある意味「G」が主役? のこの本のことを思い出し、再読した次第。 この本は3つの章に分かれています。 序章は、サッカーワールドカップの出場をかけたアジア予選の大一番、ペナルティーキックを前に謎の逡巡をする選手と、試合のはるか後、その選手の微妙な表情の真実を追い求める、日本政府の大臣をめぐるストーリー・『PK』。 次に、前章に登場した大臣が、

          長文感想『PK』 伊坂幸太郎

          今、ふたたびの阿呆旅(あほうたび) 関西編 (その3)

          かつて関東にも、行き止まり式のホームがずらりと並ぶ、堂々たるターミナル駅がいくつもありました。 昨今の新規路線開業に伴い消滅した東急東横線の渋谷駅をはじめ、総武線・両国駅など、歴史の中にうずもれた駅もあります。 ここ、上野駅もそんな大ターミナルのひとつ。 昨今の「上野東京ライン」の開業で、列車運行のメインが山の手の崖地に沿って作られた高架ホームに移り、下町側の行き止まり式のホームが並んだ地平ホームは次第に規模が縮小されていきました。 そんな首都圏と異なり、まだまだ大規

          今、ふたたびの阿呆旅(あほうたび) 関西編 (その3)