湾岸おばさん

1981生まれ 江東区湾岸エリアに住む。 元芸者。 ジャズや服が好き。 物書きの妻であ…

湾岸おばさん

1981生まれ 江東区湾岸エリアに住む。 元芸者。 ジャズや服が好き。 物書きの妻であり小学生の母。 誤字脱字はいずれ直します🙏

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翁物語

◆誕生 時は川端康成の伊豆の踊子が大流行した大正十五年。 十二月二十五日、病床に伏していた大正天皇崩御。次の元号は光文と決まったものの、諸々あり六日間だけの昭和元年となる。 そんな貴重な元年の年末、文京区本郷にて生を受けた翁。 父は軍需工場を経営し裕福な家庭だった。 その後次々に妹が生まれる 当時は色々なことがぞんざいだったらしく、本来昭和元年十二月に生まれていた翁だったが、モタモタしたのか出生届けが出されたのは昭和二年の春になる。 これが後に彼の人生を左右することにな

    • 東京で暮らすには年収5000万円必要?

      とあるSNSにこんな投稿が A「都内で年収2000万でやっと最低限の暮らしって感じだよね。ジュエリー買ったり海外旅行はできない😥露天風呂付き客室にも年に一回しか泊まれないと思う……」 B「え?そんな人いないでしょ? 平均で4ー5000万の年収ありますよ」 A「それくらいしかないんですね」 C「確かに、都内なら最低でも5千万は欲しいですね」 A「多分それでやっとお金の心配はしなくていいレベルになれますよね」 C「5000万やとまだまだ金の心配尽きないと思うけど、20

      • 統合失調症に翻弄される人生⑤ちなみに

        何名の方が読んでくださっているかわからないが、このシリーズは悲観的なものでは、ない。 え、どう見ても可哀想な人々の話じゃん、そう思うだろう。 確かにそうともいえる。 精神病に翻弄される1人の女。そしてその家族。 そうなんだけど、結果的に私たちは平和に楽しく暮らしている現在がある。 母の病気を知った時、私は想像した。 ボサボサの頭でボロボロの服を着て、更に酷い身なりの老婆とアテもなく彷徨うホームレス母娘の姿を。 自分の行末はこうなるのだろうか。 その想像では当然年老いた私

        • 統合失調症に翻弄される人生④入院2

          かなりトキが空いたけど続きを書こうと思う。 前回の③では私が社会人になり、母の最初の発病、そして入院。 入院先が遠方だったので、私はとりあえず日常に戻った。 それから一年くらいで退院すると連絡があった。 よく覚えていないが迎えに行ったりとかそういうことはしなかった気がする。 その直後、兄は結婚。 結婚式は退院したすぐ後で、色々と気掛かりだったが、無事に終わった。 その次の発病は1年も経たないうちにすぐきた。 キッカケはなんだったのだろう。 この時にわかったのは、母の病

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          サラリーマン社長は何を思ったのか

          その一報を目にしたのはちょうど5月だった。 GW、根津美術館と三井記念美術館でそれぞれ国宝を見た。 根津で見たのは尾形光琳の「燕子花図屏風」 三井で見たのは桃山時代の志野茶碗 私の感覚では、それらが何故国宝に認定されたのかわからない。 今年の5月はなんだかバタバタしている。 去年は鬱で引きこもっていた。 国宝を個人で複数所有していた川端康成。 彼は何故71歳であの逗子マリーナで、ひっそりと自死を選んだのだろう。 情報過多なので、調べると様々な説が出てくる。 自死では

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          虚構と燕子花

          現実 習い事 これから先生の資格を取る件 観劇 チャリティイベント ボランティア 家事はあまりしない 掃除と洗濯はする 神楽坂のある店で生けてあった花。 あやめ?杜若?アイリス? なんだろう、店主も妻が生けたので、とわからず。 そうだ、今は根津で国宝の燕子花図が見れるんだった。そして庭園にはあやめが咲いている。 5月上旬までには行かないと。 そんなことを思った今日。 今時期は沢山の花が咲いている。 どれも鮮やかで「日本の美」の象徴。 しかし、何故、あの黄金に紫の対比は

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          推敲と絶望 そして

          実はここひと月程、投稿しよう、いやなんか違う気がする、まあ、でも、これでいいだろう、投稿しよう、いや伝えたいことを書けていない、不完全だ。 そんなことを思い、ウジウジとして宙ぶらりんの拙文がある。 勿論、私のような一般人の文章など、誰も期待はしていない。 しかし、それを目にした、どなたかの数秒を無駄にしてしまうかもしれない。 それだけは避けたい。 というのは設定。 私はnoteを始めてから「推敲」をしたことがない。 その場でパッと思いついた言葉をそのまんま打ち、ちょっ

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          鬱という病気の治り方

          ちょうど1年前、鬱々としていた。 というか鬱病だった。 病気である。 暫く何が原因だったのかわからなかったが、おそらくそれの始まりは2022の春、親友を亡くした、これにあるのだろう。 (渋谷という街 親友の死 参照) 私はその事実を認めたくなかった。 しかしその年の師走、自分の精神状態がおかしい、ということに気づいた。 悲観絶望、支離滅裂な思想、危ない。 訳のわからない怒り、意味不明なことで夫に怒鳴り散らした。 何かが取り憑いてるとも思い、私はひとり岩手県にある寺に行き、

          鬱という病気の治り方

          短編 ヤクザな日々「カーナビ」

          25歳から始まった翁との日々。 翁は元ドヤクザ。 足を洗ってからも、その人脈をうまく使い成り上がった。 現役ヤクザとの交流も多々あり、私もたくさんの場に同席した。 翁の同期なので、皆老人。 有名なところでいえば渋谷の元親分安藤昇さん、並木一家の津久井親分など。 既にその頃の首領は、翁など雲の上の存在で直に会うことはなかった。 昔は血気盛んだったのだろうが、落ち着き、ひょうきんで優しい、ただのおじいちゃんだった。 皆あの世である。  しかし、そんな翁との日々もありつつ、私

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          狂人日記 私という病

          きょうき 【狂気】 常軌を逸していること。またそのような精神状態。古代社会では狂気の人が神の声を伝えると尊ばれたが、中世になると悪魔憑きとして迫害されるようになる。偉大な芸術が狂気から生まれ、社会的リーダーの中に「狂ひ人」がいたことが医学的に解明されて、この傾向に拍車がかかったといい、哲学的面でも狂気と実存との関係が注目されつつある。 この候、春を感じ暴風、花粉そして頭痛。 暖かくなると変な人が増えるから注意しよう、そんな言葉が飛び交う世の中。 私の中にある「狂気」は然

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          翁とファッション

          翁とファッションは切っても切り離せない。 美術品や芸術•アートには全く興味を持たない翁だったが、ファッションには強いこだわりがあった。 一見無地のシンプルなスーツを着ていると思いきや、裏地はメタリックパープルだったりする。 そもそもがドヤクザなので、派手な配色を好む。 ある週末、オークラの「さざんか」でご飯を食べることになり、店に着いたら、私の親友が私の紹介した男性からプロポーズされている現場に遭遇した。 友人夫妻と翁をそれぞれ紹介したのだが、その時の翁のファッション

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          学級崩壊 イジメ 小学生のキミたちへ

          私は大人で、よくいるおばさん。 9歳、10歳のみんなよりはだいぶ長く生きている。 でも実際、頭の中は然程変わらないかなぁ。 いや、勉強しているみんなの方が私よりずっと頭が良いと思う。 日々小学校へ通うみんなは、どんなことを考え、何が楽しくて、何に悩んでいて、何を知りたいか、42歳の私にはわからない。 クラスでいじめが起きている? 特別授業があった?お巡りさんが話に来た? なるほど。 みんなは、良いことと悪いことの区別は、確実にわかっていると思う。 だけど、つい、誰か

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          憑依の勧め 気後れしないコツ

          憑依(ひょうい)は、霊などが乗り移ること。憑(つ)くこと。憑霊、神降ろし、神懸り、神宿り、憑き物ともいう。とりつく霊の種類によっては、悪魔憑き、狐憑きなどと呼ぶ場合もある (Wikipediaより) この説明は大変わかりにくい。 では何故引用した?わからない。 私がこれから伝えたい「憑依」とは霊的なものではなくて、別人格が自身に乗り移ること。 ロバート秋山さんの「クリエイターズファイル」 これが1番わかりやすいだろう。 架空の魂を乗り移らせ、その場を凌ぐ。 お芝居ではな

          憑依の勧め 気後れしないコツ

          タワマンママたちと生涯の友になった話 終

          げ‐せわ【下世話】 ——世間で人々がよく口にすることば。俗にいうことば。ことわざやたとえ、物の道理などについていう。 (「コトバンク」より) この話、前回の③でついに下世話クラブ結成。 4人でこれにどのエピソードを書こうかとワイワイ話した。 が、あり過ぎる。 書き続けていたら一生終わらない。 我々は現在進行形であり、この東雲で、強烈なオーラを放ちながら、その友情を更に深めている最中である。 私は彼女たちの全て、というのは言い過ぎだけど、かなり深い部分まで知っている、つ

          タワマンママたちと生涯の友になった話 終

          私が政治に興味がない理由 悪政•銃声•乱政

          2009年、長く続いたJ党政権が終わり、M党が与党となった。 J党が嫌い、またはM党に希望を託した日本国民は歓喜、ようやく我が国は変わるのか? 多くの人がそう思った夏。 「フィクサー」といえば私の中では児玉誉士夫なのだが、この平成の時代にも、児玉氏ほどの圧倒的な力はないものの、それに近い人がいた。 花街時代のお客さん。 I先生。何者なのかは今も謎。 どうやら、安岡正篤先生のような易者みたいな面もあるし、政経塾のようなものもやっている雰囲気。 I先生はあるゆる党、派閥の

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          結婚、夫婦って意味あるのか?

          結婚(けっこん)とは、配偶者と呼ばれる人々の間の、文化的、若しくは法的に認められた繋がりの事で、配偶者同士、その子との間に権利と義務を確立する行為である[1]。それはほぼ普遍的な文化[2]であるが、結婚の定義は文化や宗教によって、また時間の経過とともに変化する。 〈Wikipediaより〉 私には幼い頃から結婚願望がなかった。 結婚して、いま現在の日々が不思議である。 俗にいう言葉で、たかが紙切れ一枚の関係、なんていうけど、結婚してはれて夫婦となって何か変わるのだろうか。

          結婚、夫婦って意味あるのか?