湾岸おばさん

1981生まれ 江東区湾岸エリアに住む。 元芸者。 ジャズや服が好き。 物書きの妻であ…

湾岸おばさん

1981生まれ 江東区湾岸エリアに住む。 元芸者。 ジャズや服が好き。 物書きの妻であり小学生の母。 誤字脱字はいずれ直します🙏

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翁物語

◆誕生 時は川端康成の伊豆の踊子が大流行した大正十五年。 十二月二十五日、病床に伏していた大正天皇崩御。次の元号は光文と決まったものの、諸々あり六日間だけの昭和元年となる。 そんな貴重な元年の年末、文京区本郷にて生を受けた翁。 父は軍需工場を経営し裕福な家庭だった。 その後次々に妹が生まれる 当時は色々なことがぞんざいだったらしく、本来昭和元年十二月に生まれていた翁だったが、モタモタしたのか出生届けが出されたのは昭和二年の春になる。 これが後に彼の人生を左右することにな

    • 推敲と絶望 そして

      実はここひと月程、投稿しよう、いやなんか違う気がする、まあ、でも、これでいいだろう、投稿しよう、いや伝えたいことを書けていない、不完全だ。 そんなことを思い、ウジウジとして宙ぶらりんの拙文がある。 勿論、私のような一般人の文章など、誰も期待はしていない。 しかし、それを目にした、どなたかの数秒を無駄にしてしまうかもしれない。 それだけは避けたい。 というのは設定。 私はnoteを始めてから「推敲」をしたことがない。 その場でパッと思いついた言葉をそのまんま打ち、ちょっ

      • 鬱という病気の治り方

        ちょうど1年前、鬱々としていた。 というか鬱病だった。 病気である。 暫く何が原因だったのかわからなかったが、おそらくそれの始まりは2022の春、親友を亡くした、これにあるのだろう。 (渋谷という街 親友の死 参照) 私はその事実を認めたくなかった。 しかしその年の師走、自分の精神状態がおかしい、ということに気づいた。 悲観絶望、支離滅裂な思想、危ない。 訳のわからない怒り、意味不明なことで夫に怒鳴り散らした。 何かが取り憑いてるとも思い、私はひとり岩手県にある寺に行き、

        • 短編 ヤクザな日々「カーナビ」

          25歳から始まった翁との日々。 翁は元ドヤクザ。 足を洗ってからも、その人脈をうまく使い成り上がった。 現役ヤクザとの交流も多々あり、私もたくさんの場に同席した。 翁の同期なので、皆老人。 有名なところでいえば渋谷の元親分安藤昇さん、並木一家の津久井親分など。 既にその頃の首領は、翁など雲の上の存在で直に会うことはなかった。 昔は血気盛んだったのだろうが、落ち着き、ひょうきんで優しい、ただのおじいちゃんだった。 皆あの世である。  しかし、そんな翁との日々もありつつ、私

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          狂人日記 私という病

          きょうき 【狂気】 常軌を逸していること。またそのような精神状態。古代社会では狂気の人が神の声を伝えると尊ばれたが、中世になると悪魔憑きとして迫害されるようになる。偉大な芸術が狂気から生まれ、社会的リーダーの中に「狂ひ人」がいたことが医学的に解明されて、この傾向に拍車がかかったといい、哲学的面でも狂気と実存との関係が注目されつつある。 この候、春を感じ暴風、花粉そして頭痛。 暖かくなると変な人が増えるから注意しよう、そんな言葉が飛び交う世の中。 私の中にある「狂気」は然

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          翁とファッション

          翁とファッションは切っても切り離せない。 美術品や芸術•アートには全く興味を持たない翁だったが、ファッションには強いこだわりがあった。 一見無地のシンプルなスーツを着ていると思いきや、裏地はメタリックパープルだったりする。 そもそもがドヤクザなので、派手な配色を好む。 ある週末、オークラの「さざんか」でご飯を食べることになり、店に着いたら、私の親友が私の紹介した男性からプロポーズされている現場に遭遇した。 友人夫妻と翁をそれぞれ紹介したのだが、その時の翁のファッション

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          学級崩壊 イジメ 小学生のキミたちへ

          私は大人で、よくいるおばさん。 9歳、10歳のみんなよりはだいぶ長く生きている。 でも実際、頭の中は然程変わらないかなぁ。 いや、勉強しているみんなの方が私よりずっと頭が良いと思う。 日々小学校へ通うみんなは、どんなことを考え、何が楽しくて、何に悩んでいて、何を知りたいか、42歳の私にはわからない。 クラスでいじめが起きている? 特別授業があった?お巡りさんが話に来た? なるほど。 みんなは、良いことと悪いことの区別は、確実にわかっていると思う。 だけど、つい、誰か

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          憑依の勧め 気後れしないコツ

          憑依(ひょうい)は、霊などが乗り移ること。憑(つ)くこと。憑霊、神降ろし、神懸り、神宿り、憑き物ともいう。とりつく霊の種類によっては、悪魔憑き、狐憑きなどと呼ぶ場合もある (Wikipediaより) この説明は大変わかりにくい。 では何故引用した?わからない。 私がこれから伝えたい「憑依」とは霊的なものではなくて、別人格が自身に乗り移ること。 ロバート秋山さんの「クリエイターズファイル」 これが1番わかりやすいだろう。 架空の魂を乗り移らせ、その場を凌ぐ。 お芝居ではな

          憑依の勧め 気後れしないコツ

          タワマンママたちと生涯の友になった話 終

          げ‐せわ【下世話】 ——世間で人々がよく口にすることば。俗にいうことば。ことわざやたとえ、物の道理などについていう。 (「コトバンク」より) この話、前回の③でついに下世話クラブ結成。 4人でこれにどのエピソードを書こうかとワイワイ話した。 が、あり過ぎる。 書き続けていたら一生終わらない。 我々は現在進行形であり、この東雲で、強烈なオーラを放ちながら、その友情を更に深めている最中である。 私は彼女たちの全て、というのは言い過ぎだけど、かなり深い部分まで知っている、つ

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          私が政治に興味がない理由 悪政•銃声•乱政

          2009年、長く続いたJ党政権が終わり、M党が与党となった。 J党が嫌い、またはM党に希望を託した日本国民は歓喜、ようやく我が国は変わるのか? 多くの人がそう思った夏。 「フィクサー」といえば私の中では児玉誉士夫なのだが、この平成の時代にも、児玉氏ほどの圧倒的な力はないものの、それに近い人がいた。 花街時代のお客さん。 I先生。何者なのかは今も謎。 どうやら、安岡正篤先生のような易者みたいな面もあるし、政経塾のようなものもやっている雰囲気。 I先生はあるゆる党、派閥の

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          結婚、夫婦って意味あるのか?

          結婚(けっこん)とは、配偶者と呼ばれる人々の間の、文化的、若しくは法的に認められた繋がりの事で、配偶者同士、その子との間に権利と義務を確立する行為である[1]。それはほぼ普遍的な文化[2]であるが、結婚の定義は文化や宗教によって、また時間の経過とともに変化する。 〈Wikipediaより〉 私には幼い頃から結婚願望がなかった。 結婚して、いま現在の日々が不思議である。 俗にいう言葉で、たかが紙切れ一枚の関係、なんていうけど、結婚してはれて夫婦となって何か変わるのだろうか。

          結婚、夫婦って意味あるのか?

          統合失調症に翻弄される人生③入院1

          ②では、母が発病したところまで書いた。 私が上京してから5年ほど、母は安定していた。 子育てが終わったので、仕事を始め、資格を取ったり。 たまに顔を合わせるときは、なんだか楽しそうで、良かった、病気にはもうならないんじゃないかなぁ、と思うこともあった。 一方で私はお医者からPTSDですね、なんて言われながらも普通に、いや普通を装って好きな仕事をして、キャリアを積み、給料も上がり、小さなアパートから浅草の小綺麗なワンルームマンションに移り住んだりしていた。 そんな日々の中

          統合失調症に翻弄される人生③入院1

          統合失調症に翻弄される人生②諸々

          母が退院したところで①は終わったが、少し話は戻る。 13歳の頃、母の入院によりふたつ上の兄と2人暮らしになった。 父は愛人宅から月に数回お金を置きにくる。 「自分の愛する人はあの女とは違い一流大学の文学部を出ている」 など、母を否定をし、私自身も罵られたことが多々あった。 それでも稀に機嫌の良いときは2人で話をした。 それは父の仕事の関係上本だらけの家で育った私、幼い頃から博識な父に色々な質問をした。 その延長のようなことをしていた。 思想、哲学、歴史、大東亜戦争とは

          統合失調症に翻弄される人生②諸々

          統合失調症に翻弄される人生①

          これは実母の話である。 母は70年前、東北のある田舎で生まれ、酒飲みの祖父、働き者の祖母、家庭は貧しかったようだ。 きっかけはよくわからないが、14歳の頃、統合失調症になり、発狂し、町の精神病院に入院させられた。 あそこの娘は気が狂っている。 集落の人々はそういい、村八分だったとか。 「女が勉強なんかしてもしょうがない」 学びたかったが、父の意向により高校には進学できず、どこかの旅館に住み込みで働きに出された。 が、やはりそこで発病。 家に送り返されまた入院の日々。

          統合失調症に翻弄される人生①

          かけがえのない仲間たち

          仲間とは 一緒になって何かを行う人や人達のこと 一味 仲間 同士 同志 一派 輩 徒党 同じ団体や血族などに属する味方のこと 同胞 同盟 同志 仲間 同朋 同士 友 味方 戦友 親しくしている相手のこと 仲間 輩 友がら 朋友 友達 友だち 同僚 相棒 パートナー 友 親しい仲 昵懇の仲 旧知の仲 竹馬の友 マブダチ マブ ズッ友 女房役 〈weblioより〉 このように色々な言葉があるけど、私には「仲間」が沢山いる。 noteに書いたママ友グループ「下世話クラブ」 他

          かけがえのない仲間たち

          中2の担任から徹底的に虐められた話

          亡き親友Nちゃんと仲良くなった中学2年生のとき。 担任になったのはまだ若めの女性、諦めずに何回も何回も挑戦して5,6回留年して美大に行ったらしい。 美術の先生。 私は複雑な家庭環境で闇を抱えていたものの、Nちゃんがいてくれて、それなりの学校生活を送っていたのだが、ある日担任からピンポイントでいじめられることになる。 原宿カルチャーに心酔されて奇抜だったかもしれないが、学校は制服。 生意気な態度はとった覚えがない、というか周りは俗でやはりバスケ部、新体操部など子達が目立っ

          中2の担任から徹底的に虐められた話