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Tiaa Style

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東京国際芸術協会会報「Tiaa Style」での連載からの6篇。
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#芸術

世界や人類を慈しむ音

世界や人類を慈しむ音

東京国際芸術協会会報「Tiaa Style」にて2019年の1年間担当していた連載エッセイ『ピアニストの音の向こう』(1月号~6月号)『音楽と人生が出会うとき』(7月号~12月号)より数篇、noteでも公開することにしました。
今回は、後者の第6回に掲載された、ジャン=クロード・ペヌティエ(ピアノ)とミハイル・ゲルツ指揮シンフォニア・ヴァルソヴィアによるフォーレのバラードについてのエッセイを公開し

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聞こえる音ではなく聴いた音を弾く―ヴァレリー・アファナシエフ

聞こえる音ではなく聴いた音を弾く―ヴァレリー・アファナシエフ

東京国際芸術協会会報「Tiaa Style」にて2019年の1年間担当していた連載エッセイ『ピアニストの音の向こう』(1月号~6月号)『音楽と人生が出会うとき』(7月号~12月号)より数篇、noteでも公開することにしました。
今回は、前者の第4回に掲載された、ピアニストのヴァレリー・アファナシエフについてのエッセイを公開します。

 裸の男女が、どこかの部屋でカーテンも閉めずに抱き合い、口づけを

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「強さ」とは何か

「強さ」とは何か

東京国際芸術協会会報「Tiaa Style」にて2019年の1年間担当していた連載エッセイ『ピアニストの音の向こう』(1月号~6月号)『音楽と人生が出会うとき』(7月号~12月号)より数篇、noteでも公開することにしました。
今回は、後者の第3回に掲載された、堀米ゆず子さんのアルバム「バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ(全曲)」についてのエッセイを公開します。

 20歳になる年の

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生の肯定

生の肯定

東京国際芸術協会会報「Tiaa Style」にて2019年の1年間担当していた連載エッセイ『ピアニストの音の向こう』(1月号~6月号)『音楽と人生が出会うとき』(7月号~12月号)より数篇、noteでも公開することにしました。
今回は、後者の第5回に掲載された、ホアキン・アチューカロのピアノと大野和士さん指揮東京都交響楽団の共演(2019年9月)についてのエッセイを公開します。

 生は不安や苦悩

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共感

共感

東京国際芸術協会会報「Tiaa Style」にて2019年の1年間担当していた連載エッセイ『ピアニストの音の向こう』(1月号~6月号)『音楽と人生が出会うとき』(7月号~12月号)より数篇、noteでも公開することにしました。
今回は、後者の第2回に掲載された、向井響さんの『micro/Love/real/Love for piano trio』の初演についてのエッセイを公開します。

 誰かに何

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