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もし、私が死ななければならないなら(If I must die, let it be a tale)

きょう(12月8日)、感銘を受けた詩の翻訳です。
原文は、昨日の爆撃で死去したレファアト・アラリール(Refaat Alareer)さんのX(旧Twitter)11月1日付けポストより。R.I.P.

亡き詩人の背景だけでなく、詩そのものにも注目してほしくて原文の詩も併記しています。story、tailの使い分けが秀逸。訳詞ではルビで対応。

もし、私が死ななければならないなら
あなたはどうしても生きなければならない
私の物語ストーリーを語るために
私の遺品を売って
一切れの布といくつかの糸を買うために
(色は白で、長いしっぽをつけてくれ)

そうすれば、ガザのどこかにいる子供が
天をまっすぐに見つめ返しながら
すでに炎の中に消えてしまったが——
肉体にも、自分自身(魂)にさえ
一言も別れを告げなかった父親を待ちながら——

その凧が、あなたが作った私の凧が
空高く舞い上がるのを見てくれるから
そうすれば、束の間、天使がそこに現れて
愛をよみがえらせてくれるから

もし私が死ななければならないなら
それが希望をもたらしますように
それが物語テイルになりますように


If I must die,
you must live
to tell my story
to sell my things
to buy a piece of cloth
and some strings,
(make it white with a long tail)
so that a child, somewhere in Gaza
while looking heaven in the eye
awaiting his dad who left in a blaze--
and bid no one farewell
not even to his flesh
not even to himself--
sees the kite, my kite you made,
flying up above
and thinks for a moment an angel is there
bringing back love
If I must die
Let it bring hope
let it be a tale

https://twitter.com/itranslate123/status/1719701312990830934



自著の紹介

既刊:デュマ・フィスの未邦訳小説『トリスタン・ル・ルー』

2022年10月21日、シャルル七世即位600周年記念にリリースしました。
Kindle版(電子書籍)とペーパーバック版があります。

新刊:『十九世紀の異端科学者はかく語る』

ジョン・ラボック著『The Pleasures of Life』第一部を翻訳・書籍化しました。訳者・序文で「ダーウィンとラボックの師弟関係」を書き下ろし。


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しんの(C.Clarté)
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