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1ヶ月を振り返る、マルをつける

月の終わりは、振り返りの日。


できたことを見つけます。
達成したことを認めます。
「よかった」を発見します。
「ありがたい」を思い出します。
「がんばったな」を探します。

1ヶ月を振り返って、箇条書きのリストにします。
このリストをわたしは『できたこと振り返り』と称しています。

 

ですが、実際のところ「出来たこと」や「達成したこと」以上に、「プロセス」を探しだして数える態度が大切だと思っています。
「出来なかったがトライした」もリストに含めるのです。

 

なので、手帳や日記やノートなどに書きとめた内容にとどめるのでなく、書かれていない空白にリスト項目が見つかる場合もあります。

 

 

「達成」は行動の結果です。
試験に合格するか否か。成約を取れるか否か。相手がうなずいてくれるか。
結果は、わたしたちのコントロール外です。


ですが、「取り組んだ」プロセスはわたしたちの手の中です。
合格に向け勉強するとか、目的に向かってどうにか時間をやりくりする姿勢は、望めばわたしたちのコントロール圏内です。
結果は選べませんが、プロセスや充実感、達成感は選べます。


たとえば営業成績など、結果や成果にシビアな客観的評価は大事です。
ですが、わたしたちはマシーンではないので、進んでいる喜びを感じるためには主観的評価がとても大切です。
出来たことにのみマルをつけるのではなく、「がんばった」にマルをつける。
そういう意味で、出来た or 出来なかった の二項で自分に評価をくだすのは、振り返りとしては片手落ちだとわたしは思っています。

 

出来たことを「たいしたことない」と小さく捉え、出来なかったことは「ダメだなあ」と大きく捉えがちな人は多いです。
わたしもその傾向があります。おおありです。

 

だからこそ、ときどき自分を振り返り、出来たことをどんなに小さい(と感じる)ことでもいいから、発見する姿勢が大切だと思い、12年くらい前からこの振り返り習慣を始めました。
たまに「振り返りリストの、振り返り」をすると、忘れていた自分のがんばりを思い出させてくれます。
過去の自分に感謝したくなります。
成し得なかった数々の未達成は、だからといってそれは無価値ではない、と気づかされます。


どんなに小さなことでも、その積み重ねの先でしか大きなことは成し得ないからです。

 

振り返り、ぜひやってみてください。
書き出したリストを眺めながら、いつもより自分を認めて、ねぎらって「いろいろあったけど、よくやったよなあ」としみじみしてください。


ひとりよがりの自己満足を否定する向きが世間にはありますが、ぶっちゃけ、自己満足なしに誰の満足もありません。
あったとしてそれは、歪んだ自己犠牲だと思います。


うまくいったこと。いまいちだったこと。
できたこと。できなかったこと。
持ち越したこと。諦めていないこと。
手放したこと。終わらせようとしていること。
取り組んだこと。やろうとした意欲。

 

「達成」と「未達成」のあいだのプロセスにマルをつけられる項目をいくつも発見して、それから、翌月の手帳を開きましょう。
自分にマルをつけられる人は、誰かにマルをつけられる人です。

 


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