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自分のことがわからない人に

今週ささやかに嬉しかったのは「書く瞑想」を授業でやったこと。
 
 
わたしが初めて「書く瞑想」ワークショップをやったのは、海の上。
 
4ヶ月間の船の旅で自主講座を20回おこない、リピーター入れて250人以上が参加してくれた。
 
21回目の開催が、学校の教室になるとは。
 
 

 
 
学校の先生を始めて驚いたのが、文字を書かない人が想像以上に多かったこと。
手書き・テキスト文字に関係なく、字を書かない。
少ないとは思っていたが、予想以上だった。
 
  
授業中のノートも含めて、一週間分たばねても一時間以上文字を書く人が、どのクラスでもほぼいない!
 
日記を書くのはクラスに1、2人。
自分を知るのに言語化(話す・書く)は欠かせないとわたしは思っている。
言葉にする過程で自己理解が進むからだ。
 
  
書く瞑想をやったのは、文章表現とは関係ないクラス。
「書く」に縁のうすい専攻に取り入れたので、学生が乗ってこない展開もありえた。
(なんでこんなことをさせられるんだ?)と冷めた反応もありえると思っていた。
 
 
なんのために書く瞑想をやるのか。
頭をスッキリさせるため。
目的を最初に説明し、やり方を教えた。
書く瞑想、モーニングページ、ジャーナリングなど、方法や理屈はいろいろあるけれど、学生向けにシンプルにした。
  
   
やることは「20分間手を止めず書き続ける」それだけ。
書いた紙は捨てる。
破り捨ててもいい。
持ち帰ってもいい。
決して誰にも見せないこと。
白紙を配る。
 
 
普段わたしたちが、無意識にやっている理性の検閲がある。
 
 
これを言えばドン引きされそう
(だから言わない)
 
これ書いちゃダメでしょ
(だから書かない)
 
こんなことを考える自分はおかしい
(だから封印する)
 
社会の炎上騒ぎを横目に、自分の理性が感情を引き締める。
無難に、人に迷惑かけないように、嫌われないようにと。
 
  
「わかりません」
 
 
自分の意見をたずねてもでてこないときの生徒の表情が苦しそうだった。
自分のことがわからない理由の一つは、そもそも考えたことがないから。
理由の二つ目は、書かないからだと思った。
 
  
人の目ばかり優先していると、脳に、心に、澱が溜まっていく。
他者が求める自分を演じるうちに、自分が何を好きで何が嫌いか、わからなくなっていく。
 
 
そんな建前を取り払いたくて、朝に思いつき急遽授業に組み込んだ。
筋肉をつけたければ運動するように、自己理解したいなら書く。
書く運動をとおして、自分について考え始めることができる。
 
 
「ちゃんとした」生徒でいないと評価に響く。
人の目を気にするお利口さんの理性を、書いてくたくたに疲れさせ、誰の目も意識しない自分の生の感情に出会ってほしい。
積極的に疲れてもらおう。
自分という海に素潜りするのだ。光の届かない場所まで。
 
 
誰にも見せない。
書く内容はなんでもいい。
これからやりたいこと、やりたくないこと、今の心境、今かかえる悩み、頭にふと浮かんだ考え、モヤモヤ。
 
気になること、止めたいこと、弱音、ぼやき、迷い、愚痴、怒り、悲しみ、後悔、希望。
 
なんでもいいから紙に書き出す。
これは別名「脳の排水」と呼ばれたりする。
脳にたまった思考の泥水を、手をつたって排出させるからだ。
 
漢字も文法も気にしない。
デスノートになってもいい。
何も思いつかなければ「何も思いつかない」と繰り返し書く。
 
 
終わったあと、ふだん書かない学生たちにどんな体験だったか聞いてみた。
20分間ぶっ通しで書いた感想は、数人から「スッキリした!」と笑顔。
  
 
「あっという間だった」
「疲れた。楽しかった」
「何書いてるかぐちゃぐちゃだった」
「自分の考えがちょっとわかった」
「面白かった」
「もっと書きたい」
「とにかく疲れた」
 
笑っている。教室がほかほか♨️
  
「来週もやりたいです」
 
やろう。

 

 

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