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楽観でもないし、悲観でもない。

子どもと夜散歩を始めて一週間たった。

「今日は北」「今日はなんか西」と本当にてきとうに自転車で動いている。

最初は散歩で歩いていたけれど、自転車だと風を感じられて、ペダルを踏み込んだ分ぐんと前に進むのが気持ちいい。

このあいだは、先端だけ遠く見える福岡タワーにつられて夜の海辺まで行ってしまった。

福岡タワーの近くの人工浜で、花火で遊ぶグループが白い煙をあげて笑っていた。

 

子どもはほんの少し前まで自転車に乗れなかったので、距離を自力で伸ばせる体感が爽快なのかもしれない。

帰り道は「本日の散歩終了」を引き延ばそうとマンションの手前で路地に入ったり、通り過ぎたりする。

今が過去になる名残惜しさを引き延ばしている。

子どもも大人も、これからの不安や心配を持ったまま、毎日を行きつ戻りつする。

 


わたしたちが生きる時代に、いつの間にか名前がついていた。

VUCA(ブーカ)時代というそうだ。

「Volatility 変動性」「Uncertainty 不確実性」「Complexity 複雑性」「Ambiguity あいまいさ」4つの単語の頭文字をとった造語で、移り変わりの激しい今の時代をあらわすのだそうだ。

50年後の社会科の教科書に載るのかな。

「感染症の世界的流行、気候変動、デジタル技術の急速な進化で変化の激しい時代」と。

50年後に教科書があるかわからないけれど。

 

 

いろんなものがあっという間に変わっていくので、未来や過去に気を取られて「今」にいるのが前より簡単じゃなくなっていると思う。

大災害の起こる確率が高まると聞けばどうしたって身構えるし、豪雨も経済も不安要素をあげればキリがない。

未来を憂いたり過去を悔いたり、今にいない時間が長くなるほど心配が大きくなる。

 

映画『インサイド・ヘッド2』で、「心配」の感情に行動の手綱を握らせ、どんどん視野が狭まり苦しむ主人公がいた。

心配するほど呼吸が浅くなり、うつむき、動けなくなっていった。

 

 

「それはそれとして」という便利な言葉がある。

 

不安な予想はある。それはそれとして、今日を暮らす。

恐ろしい確率がある。それはそれとして、今日を食べる。

心配な話を聞いた。それはそれとして、今日笑う。

 

ものすごい楽観でもないし、ものすごい悲観でもない。

 

明日地震がくるかもしれないわたしたちは、それを知らない明日の昨日を生きている。

備えや心構えは大切だ。

同じくらい、「今日」の生を確かめるのも大切だ。

自転車に乗るのも散歩するのも、今生きていると確かめているのかもしれない。

 

不確実であいまいなブーカな時代の、自転車のペダルを踏んで風を感じる今がnotブーカなのは確かだ。

 

 

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