体験しないとわからないこと

これまでに経営合宿を
何度もやったことがある人たちと
話す機会がありました。

わたしは
先日の合宿先で
体調不良と喉の炎症で
予定を延期、計画の半分も進まず
合宿の成果をあまり感じられずに
いたところでした。

予定通り進まなかったこと、
やり残した感を伝えるわたしに、
ある人が笑顔で
「いいですねー」と。

笑顔の理由を聞くと
自分たちの体験談を
話してくれました。

何人もの人が、これまで
一人経営合宿をやって
うまく行かなかった経験が
あったとのこと。

ホテルにチェックインするや否や
疲れがたまっていた反動で
ベッドでぐーすか
ほとんど寝てた、とか。

家から離れて
一人になった解放感で
夜更けまで食べて胃もたれ、とか。

自分の内面と向き合う時間に耐えられず
苦しくなって離脱したりとか。

ついお酒を飲みだして
グダグダに過ごしてしまった、とか。

自宅から持ってきた
大量の仕事資料を横目に
気分転換に本ばかり読んでしまった、とか。

他の、合宿経験の人たちからも
でてきた失敗談の数々は
（ああ・・・わかる・・・）
親近感のわくものばかり。

みなさん共通して
「それでも、何度もやるのが大事」
と話してくれました。

数回やって
うまくいかなかったからと諦めず
自分を見つめ直す機会を
何度でも企画すること。


自分が経営者かどうかに関係なく
自らの人生の主導権を握るために
「人生経営合宿」に臨んだ自分に
マルをつけること。

忙しさに流される日々を止めて
自分の人生を見直すために、
わざわざお金や時間をかけて
経営合宿に取り組もうとした自分を
「やらなきゃよかった」と
ダメ出ししないでほしい、と。


ずっと寝てばかりだったなら
「それほど疲れていた自分に気づけた」
と捉え直せる。

持ってきた課題から目を背けるなら
「それは人生で大事なのか」
と根底から問いを立て直せる。

豪華なホテルライフに期待していたのに
ちっとも落ちつけなかったなら
「環境設定（価値観）がズレている可能性」
に気づける。

どれも体験しないとわからないこと。
どれも行動したからわかること。


「もっとこうすればよかった」と
後悔や反省で終わらせず
「次はこうしよう」
と、新たに計画すればいい。


行動して、うまくいかないことがあると

「やらなければよかった」
「お金の無駄だった」
「計画通りできない自分はダメだ」

と自分を腐すダメ出し発想を
わたしたちはしてしまいがちですが、

うまくいかなかった体験を獲得して
次の計画を立てればいいだけです。


お金や時間をかけた痛みの分だけ
上手になっていけるよね、が
全員の共通した意見でした。


「なにかがうまくいった人は
　それまで相当失敗して
　諦めの悪い人だよ。
　言わないだけで」


うまくいった人の話も
うまくいかなかった人の話も
どちらも「行動した人」の証でした。

一歩進んで二歩三歩下がっても
求めて動くうちに何かにつながる。


失敗より怖いのは、
失敗すらできない無行動状態かもしれない。


「計画通り進まない感」も
「やり残した感」も
行動した人しか味わえないもの。


現状打破の手前にいると
気づいていない、
とくべつな時間なのかもしれません。

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