高齢者の移動動作について

バリアフリーを検討していて疑問がわいたので質問します
高齢者の方はハイハイはしないのでしょうか?
ネットで検索すると
エクササイズとして紹介されているものが何件かありましたが、一般的には「車椅子」にまで一気に飛ぶように思えます
注文住宅の打ち合わせでも「ハイハイしやすいように和室がお勧めです」のような提案はなく、「車椅子が通れる幅を確保」のようなものばかりです 見た目に良いものではなく、当人のプライドが関わるとも思えますが、実際のところハイハイするぐらいなら車椅子なんでしょうか?


赤ちゃんがハイハイで家中を移動するのに高齢者も可能では?という考え方は確かに浮かびますが、大半の高齢者は骨に異常を持つ方が多いので、膝関節を床に押し付けながらは負担がかかりますね。


もしハイハイで移動中の失禁を考えると畳は処理がしずらいので、床下地を柔らかくし仕上げをクッションフロアにした仕様の方が、拭きとりや移動時の摩擦を考えると現実的かと思います。
障がいのある方の住環境をサポートさせて頂いてますが、四肢麻痺のあるかたは畳上で「ずり這い」の体幹トレーニングをされますし、下肢麻痺のある方(若年層)は浴室までの移動を専用スケボーに腹ばいになってパドリングのような動作で移動するなど、ご本人の快適なADLはそれぞれなので、もしハイハイ移動を得意とされるお年寄りが居られたら生活動作を勉強させて頂きたいです。
実際、床座から電動座椅子で上昇する機器もあるので、ご質問者様のイメージされる床から洋式トイレへの新しい移乗の仕方もOT/PTが開発すれば可能なのかもしれません。
但し、介護福祉の世界は「安全」が第一ですので転倒などの事故がないように見守れると良いですね。


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