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看取り~介護と死別を通して得られた家族の絆とは~(21)

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2月25日(金)
 栄養剤もシャワーも全部一人でできた。今日は暖かかったが、「散歩にいく体力はない」と言っていた。

2月26日(土)
僕が起きるよりも早くから栄養剤をしたようで、6時半ころ全部終わった。ケアマネのTさんたちが16時半に来られたので、その前にシャワーも済ませた。お父さんはTさんたちに、「目が見えなくなったら、哲也に仕事辞めてもらって・・・」と言ったら、Tさんたちに反対されていた。僕は黙っていたが、やめる覚悟は決まっていた。チューブの付け根はまだ少し荒れている。多少元気になったが、横になっている時間が長い。

 
2月27日(日)
横になっている時間が長い。栄養剤やシャワーは大丈夫。昨日競馬新聞を買っていったが、視力が弱くなって読めないようだった。悪いことしちゃったな。ごめんなお父さん。
 
2月28日(月)
 昼電話したときは声のはりもあり、調子よさそうだっで最近では一番調子がいいといっていたが、帰ってきたら疲れたようだ。波が激しい。ホスピスも考えたほうがいいかも。いずれにせよ、水曜日に入院できるか聞いてO先生に相談してみよう。確定申告のことを気にしていたので代りに書いてあげたら安心したようだ。
 
3月1日(火)
明け方、ホスピスに入るのもいいといっていた。何度も夜目がさめたようだ。朝の感じは体調が良さそうではなかったが、昼電話したときの声には張りがあった。夜が栄養剤を投与していたので、疲れたらしくよく寝てる。僕は明日振替休日だ。いつもは通院のときの往路は介護の方に頼んでいたが、明日は久しぶりに往復とも僕が一緒にいられるので、明日が待ち遠しい。

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