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承認欲求の変遷から分かる自分が大切にしているもの

現在、転勤族の夫と結婚し、新卒から勤めた会社を退職後、専業主婦をしています。
その中で、自分の人生を見つめ直し、自分に何が出来るのか、自分の強みは何なのか、世の中に価値提供出来ることはどんなことかを日々考えながら模索する毎日です。

今日は、承認欲求って人生の過程で変わっていくものなんじゃないかなと思うことがあったので、その思考の過程と自分の承認欲求がどのように変わってきたのかについて書いてみようと思います。

承認欲求ってみんなにあるの?


承認欲求とは、「他者から認められたい」「自分を価値ある存在として認めたい」という欲求のことをいいます。

この承認欲求は強い弱いの程度はあるものの、全ての人が持ち合わせているものとされています。

わたしがなぜこの承認欲求について考えたのかというと、夫の承認欲求が日に日に高まっているなと感じたからです。

そもそも、夫と結婚する前は「この人本当に承認欲求がない人だな」という印象を持っていました。
付き合い始めた当初、お互いに同業職ということもあり、仕事の話をすることが多かったのですが、話を聞いているとどう考えてもそれは凄すぎるよ!というようなことも、特に自慢するわけでもなく特に威張るわけでもなく、ただあったことを淡々と事実として話してくれるといった感じでした。

わたしが、「そんなことできるなんてすごいね!」といっても、毎回謙遜ばかりでなんて心が広い人だと思っていました。

この人は承認欲求というものがあまりない人なんだな

当初の夫に対してのイメージはこう思っていました。

そして、数年付き合っていくにつれて、あれ?と思うことがしばしば。
仕事の話をしていないのに、自分から仕事の成果を報告してくる。しかも、事実を伝えているというより、わたしの「すごいね」待ちをしているぞこの人。

結婚してからは特に、仕事以外にも、家事をしたことに対して、気を利かせて買い物をしてきてくれたことに対して、生活の色々なことに対して、「自分を認めてほしい・褒めてほしい」という感情がだんだんと見えてくるようになりました。

わたしは最初これを、付き合っていた当初は承認欲求を隠していたんだなと思っていました。
確かに、承認欲求が強い人が好き!!という人はあまりいないですよね。最初の自分の印象を良くするために承認欲求を隠すのは分からなくもありません。

でも、夫の性格や今までの行動を見ていると、隠していたわけではなく承認欲求を向ける相手が変わってきたのでは?と思うようになりました。

承認欲求の向く先が変わるとは


ここからは、なぜそう思うようになったのかという話をします。

まず、夫のようなタイプは自分の性格を自分でもあまり把握できていないので、相手に好かれたいからといって自分を偽るようなことが出来ないことを知っているからです(笑)

あまり駆け引きとか、こうしたら相手が動いてくれるとか、考えて行動できない人なので、ありのままの感情が行動にも言動にも出ます。

また、一番承認欲求が強く見えたのが結婚すると決まった時からというのもそう思うようになった大きな要因です。

このことから、今まで夫は承認欲求を持っていなかったのではなく、承認欲求を向ける先が他のところにあったのではないかと思いました。
そして今一番承認してもらいたい相手がわたしに変わったのだ、と。

もしかしたら、独身時代は仕事も忙しいし年齢も若いため色々なことに挑戦して色々な経験を積んでいる最中だったため、職場の上司や先輩や取引先様が、自分の承認欲求を満たしてくれる場所だったのかもしれません。

しかし、結婚という人生のステージを上がった時に、家族という関係性が新しく生まれ、新しい居場所が出来た。
仕事と同じくらい自分が認めてほしい存在であり場所である。
そこにいるわたしに対して、徐々に承認欲求が高まっていったのではないかなと思います。

わたしはこれに気づくまでに時間がかかってしまったので、最初の方は仕事の自慢をしてくるのも(特にわたしが働いていない状況で)家事を少しやったくらいでドヤ顔してくるのも、本当に嫌だなあと思っていました。

でも、この考えになってからは自分が彼の新しい居場所で、自分が欲求を向けられる存在になったのだと思うようになったので、温かい気持ちで「すごいね」という言葉がけが出来るようになったのかなと思います。

実際、夫にわたしの考えを話してどう思う?と聞いてみましたが、本人はよく分からない様子(笑)

まあ、もし違ったとしてもそう思っていることで、お互いが過ごしやすくなるので良いんじゃないかなと思います。

自分の承認欲求の変遷を考える


では、自分の承認欲求の向きは今どこに向かっているのか、昔とは違うのかなどを辿ってみようと思います。

わたしは、自分では承認欲求が高い方だと思っています。

会社員時代は、これを成功させて認めてほしい!という野望を常に持っていた気がしています(笑)

でも、今まで周りの人に「シンバさんって承認欲求高いよね」と言われたことは一度もありません。そして、承認欲求が高い割には、よくいるずっと自分の自慢話をしている人や、昔の武勇伝を永遠と語る武勇伝おじさん、相手の褒め言葉待ちをする人などなど・・・そういった人は敏感に察知するので、自分が絶対にそうならないようにしようと常に気にかけています。

では、わたしの承認欲求の向かう先と欲求の満たし方はどうなっているのか。

多分、わたしの場合承認欲求の矛先が複数あるというのが大きいのではないかなと思います。
今まではもちろん仕事が一番大きかったのかもしれませんが、それ以外にもピアノでのコミュニティや、大学時代のサークルのコミュニティ、それ以外の習い事や資格関係で知り合った人たち、SNSなどで繋がっている人たち、そして家族や友人。

複数のコミュニティに居場所を作っているからこそ、そこで生まれる承認欲求の1つずつは小さいかもしれませんが、色々なところで刺激をもらいながら満たされていると気づきました。

やはり所属するコミュニティをいくつか持っておくことは重要だなと改めて感じました。

また、職場では成果や実績を承認してほしいと思うことになると思いますが、他の場に行くと、その仕事内容そのものがすでに承認される材料になります。

例えば、同じピアノ教室の中でわたしの仕事の話を実績など関係なくエピソードとして話すだけでも、他の人からしたら珍しいことで「すごいね」という言葉をもらったり、逆に職場でピアノの発表会に出た話をすると、職場の人からはそれが珍しくてすごいこと、という認識になるんです。

わたしは、この承認欲求の向かう先を複数に分散していることによって、他者に対しての欲求の向きを少しずつ調整しているんだなと思いました。

これは特に意識してやっているわけではなかったですが、夫の承認欲求が自分に向いたことによって色々と考えたことから、新しく分かったことです。

そして、わたしも結婚したことにより夫に認めてほしいという面が少なからず出てきている気がします。

人生の変化によって変わってくるものはたくさんありますが、この承認欲求も誰に対して、どれくらいの強さで、など考えてみると自分が大切に思っているものや自分の居場所に繋がるのではないかなと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

シンバ🦁


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