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『パートナー』という言葉でつれづれ。

最近あちこちで見かける言葉、『パートナー』。
ビジネスパートナーや、「あなたのライフパートナー」のような広告は意味はわかるけど、プライベートで用いられると、それはいったいどんな人なの?と思ってしまう。

いや、なんとなくはわかる。
なんとなく。
なんか、特別な人なのだ。

夫とか旦那とか妻とか奥さんという配偶者には当てはまらない、けれど特別な関係の人。

それって、彼氏や彼女とはどう違うん?

きっと、彼氏彼女よりも強く主張しておきたい特別感。
たぶん、価値観や生活などがより密接していて、ある程度の時間は継続的関係にある、あるいは今後の継続的関係が見通せる人のこと。

一緒に暮らしていたらパートナー?
彼氏と同棲したら、彼氏は彼氏と言わなくなるのか?
同棲している彼氏、と言っては駄目なのか?(誰も駄目とは言ってない。)
暮らさなければ、パートナーにはならないの?

「 付き合ってほしい 」「 彼女(彼氏)になってほしい 」という言葉で告白することはあっても、プロポーズは別として、突然「 パートナーになってください 」とは言わないんだろうし、どこかの時点で「 自分達は『 パートナー 』だよね 」と確認しているわけでもない、たぶん。



チャットGPTくんに聞いてみた。



……… 結局、配偶者にも使うんかい。
うん、まあ、知ってたけど。


『 パートナー 』という言葉が流行ってなかった、今から20年くらい前のこと。

わたしの周囲で自分の配偶者を『 相方 』と呼ぶ人がたまにいた。
めんどくさいなぁ、お笑い芸人かよ、普通に夫とか旦那とか妻とか奥さんとか言えばいいじゃん?と思って聞いてた。

ちなみに『 嫁 』って言葉は昔から好きじゃない。
女に家と書くこの文字の拘束感たるや………


パートナシップ制度というものがある。

日本において、法律婚ができない同性カップルに対し、自治体が証明書を発行して、法律婚と同じような扱いを部分的に可能にするもの。
最近では、性別問わずひとつの家族関係を示す制度として、男女の事実婚にも適用が広がっている。

……のはわかっているけど、同性カップルについて始まったものだから、第一に同性同士の関係を思い浮かべてしまう。

だから、パートナーと耳にすると、わたしのメンタルのコンディション次第で「 同性カップルなの? 」という連想が生まれる。
同性カップルだからあえてそう言っているのか?と勝手に深読みしすぎてしまうのだ。
たぶん、そうとは限らないのだろうけど。



はたまた、関係性の程度も性別も超えて、まるっとオブラートに包んで伝えるのにちょうどいいから使われてるのか。

これが、『 セカンドパートナー 』となってくると、意味合いはバシッと定まってくる。
これは、配偶者の次に、配偶者と同じレベルで、時には配偶者よりも信頼できる恋愛関係を意味する。
配偶者の次に深い相手だ。
体の関係はない、つまり一応不貞行為はないので、明らかな不倫関係ではない。

余談だけど、そんな都合のよい相手をいったいどこで見つけるのだろう?
マチアプ?


チャットGPTくんに聞いてみた。



……… 結局、浮気や不倫にも使うんかい。
そうなの?
あんまり見たことないけどねぇ。





───── そうやって突き詰めてしまったりして、わたしは曖昧な言葉がつくづく苦手だ。

意味が広すぎる、人によって用いるシチュエーションが違うのに、同じ言葉。
それが、わたしの混乱を招く。
いろんな意味合いが瞬時にめぐって、疲れてしまう。


『 推し 』という言葉も苦手なまんま。

どっちの言葉も、他の方が使う分にはいいんだけれど、自分で積極的に使うことはないだろうなあ。



以上、昭和生まれのめんどうなわたしの盛大な独り言でした。

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