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話が長いのに、なぜ最後まで聞いてしまうのか?

私たち現代人は、1日6万回も情報に触れていると言われています。

1.なぜ話が長い人は嫌われるのか?


毎日多くのタスクをこなしている人、活躍している人ほど、自分の時間を奪うコトやヒトをなるべく遠ざけたい。

おおっぴらには言わないけれど、多くの人の本音なのでは無いでしょうか?

時間イコール命、ですものね。

自分にとっても相手にとっても大切な命ですから、お互いにとって貴重な時間を無駄にしたくないものです。

だからこそ、時間泥棒になりかねないので、「話が長い人は嫌われる」と言われるゆえんです。

2.短いほど評価が高まる理由


  • ・相手に迷惑をかけたくない

  • ・相手の時間を奪いたくない

時間泥棒にならないために、賢い人ほど相手の状況を鑑みて、時間短縮を心がけています。

そこで、多くのビジネスパーソンは、以下を目指します。

  • スピーチは短かければ短いほど良い

  • メッセージは簡潔表現こそ相手に刺さる

話が枝葉末節にはまってしまうと「結局何が言いたいの?」と意図が伝わらなくなってしまう場合があります。

さらには、うっかり余計な一言を言ってしまったことで、足元をすくわれたりする危険もありますよね。

こうならないためにも、話は短く簡潔に。

懸命な選択です。

3.話がシンプルな人が評価される真の理由


短いほど評価が高まる理由とは

相手への気遣いという最適解チューニング

があるからです。

単に、複雑な話を簡潔に説明できる優秀さが評価されているのではないはず。

むしろ、チームメンバー全員に敬意をはらうからこそ、最適解として、時間効率を考えて自分の発言やふるまいを変えていくのが、本当に優秀な人なのではないでしょうか。

時間効率が良いほど評価される現代ですが、一方で、長い話でも、ついつい最後まで聞いてしまうことってありませんか?

また、長い文章なのに、何度でも読み返してしまう文章ってありませんか?

そうなんです。

一概に「話が長いと嫌われる」とも言えないケースがあるのです。

むしろ「話が長くても嫌われない」そこにはどんな極意があるのでしょうか?

4.「話が長くても嫌われない」3つのテーマ


ここでは、話す本人の人柄、人徳、キャラクターは考慮しません。

あくまでも、話に盛り込むテーマについてお伝えしますね。

「話が長くても嫌われない」3つのテーマ

その① Good
その② More
その③ Qestison

1つ1つ解説しますね。

その① Good


本人の良い点、優れていること、強み、得意などを話題にすることです。

また、何かしてくれたことのお礼や感謝、ねぎらい、承認などです。

さらに、本人が行った時の周囲への肯定的な影響などを伝えるのも良いですね。

■メッセージ例

・君がこういう点に気づけることは、他の人にはない強みだね
・すんなりできたってことは、それこそ君の特異な強みだよ
・〇〇してくれてありがとう。これからも宜しくお願いしますね

その② More


改善点を伝えることです。

ダメ出しは、単にダメな事を指摘するだけです。
一方で、改善点を伝えることは、これからの未来を変えていく事なのです。

つまり、ミスした。失敗した。

けれども、「今うまくいっていなくても、あなたが変わることで未来を変えることができるんだよ」と伝えることができるのです。

改善とは、より良くなっていくための提案です。

ダメ出しには含まていない、改善には含まれていること。

それは、

「未来への希望」です。

■メッセージ例

・ここを改善すれば、一段上に成長できるね
・ここで改善しておかないと、もったいないよ
・ここを乗り越えたら、もっとあなたの能力が開花するよ

その③ Qestison

問いかけです。

職場で「ダメじゃやないか!」って怒ったりするシーンを見かけませんか?

ついつい言い過ぎてしまうことってありますよね。

実は、問いかけを活用すると怒る回数が減る効果あります。

なぜなら、怒りの感情が湧く原因には、実は自分の勝手な思い込みだったりするからなのです。

相手に怒りたくなる時って、こちらの思い込みや偏見で凝り固まっていることが多いものです。

例えば、部下に対してこう感じることはありませんか?

・どうして、もっと頭を使わなのか?
・どうして、前のめりで仕事に向き合わないのか?
・どうして、時間効率の悪いやり方を続けているのか?

これは、とても危険です。なぜなら、部下が本気で仕事に向き合っていないというレッテルを前提にしているからなのです。

でも、それって自分の決めつけを前提にしているのです。
部下は、本当に真剣に仕事に向き合っていないと言い切れるのでしょうか?

だからこそ、部下本人に問いかけてみることが大切なのです。
それでは、どんな問いかけが良いのでしょうか?

ダメな例から考えてみましょう。

■ダメな問いかけ

・頭を使って仕事をしてる?
・本気で仕事しているの?
・どうして、そんなやり方をしているの?
真剣に時間効率を考えてやってるの?

これって、問いかけではなく、問い詰めてしまっていますよね。

質問ではなく、詰問です。

これでは、問いかけの効果は見込めません。

そもそもの目的から考えてみましょう。

■問いかけの目的

ゼロベースで思考を考えたり、発想を広げるためです。

発想を広げるために、以下3つを刺激することが役立ちます。

・新しい視点を増やすこと
・視野を広げること
・視座を高めること

■問いかけの効果

部下コミュニケーションにおいて問いかける効果について。

・部下の意図を知ることができる
・上司の偏見や思い込みで誤解していたことに気づける

つまり、

怒る必要がなくなる。

これって、お互いにハッピーですよね。

■メッセージ例

・その行動の意図は何?
・相手の立場から見るとどう見えるかな?
・そもそも、何のためにその行動を選択したの?

5.人間が一番興味があることとは何か?


なぜ、話が長いのに、ついつい聞いてしまうのか?

「話が長くても嫌われない」3つのテーマ

その① Good
その② More
その③ Qestison

なぜ、上記の3つが嫌われないのか?

その本当の要因は

人は自分にしか興味がないから

・自分のことをほめてくれる、ねぎらってくれる言葉は何度でも聞いていたいものです。

・自分がもっと良くなる応援の具体的なアドバイスには耳を傾けます。

・自分を責めるのではなく、気づかせてくれたり、示唆を与えてくれる問いかけには心を開きます。

だから、どんなに話が長くても、うっとおしく無いのです。

7、社長から新入社員まで共通する、皆が心から欲していること

会社組織を構成する、経営者から新入社員まで、立場を問わず、全員に共通することです。

私たち人間み~んなが心から欲していることは、何だと思いますか

それは

わかって欲しい

この1点に尽きるのです。

誰だって、自分のことをわかって欲しい。

だから、相手のことをわかろうとしてくれる人。
自分の味方になってくれる人のことを遠ざけるはずがありませんよね。

みんなが、自分のことをわかって欲しいと思っている。

これを出発点として、少しでも相手のことを理解しようと歩み寄り、寄り添い、言葉にして伝える。

こうすることで、相手はようやく心を開いてくれるのです。

6.なぜ叱りの達人が寄り添うことを重んじるのか?


ズバリ言いますと、

厳しいことを伝えるとき、相手は身構えますよね。

だって、誰だって傷つけられるのはイヤですから。

動物的本能で、危険察知して、避けたり逃げたりシャットアウトしたりします。

一方で、キツいことでも「イタ気持ち良い~」って感じることもありますよね。

このように、厳しいフィードバックを肯定的に受け入れてもらうためには、伝える順番が重要なのです。

心のシャッターが降りないの順番。

それが、叱る前に、① Good ② More ③ Qestison を伝えましょうという提案です。

7.「叱る」目的について


「叱る」ことは、注意指摘ではなりません。

「叱る」ことは、より良い未来を創るために、今を改善してもらうことです。

よって、「叱る」ことで心が折れたり、自信を失ってしまうことは、本末転倒なのです。

「叱る」目的は、相手がさらに成長することです。

① Good ② More ③ Qestison と目指す方向は同じですよね。

叱るとは使命感の愛

あなたの部下育成のヒントになればうれしいです。


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