自分を動かす原動力にもなる?菅原道真に学ぶ怒りの感情の扱い方
現代社会では「怒りの感情は良くないものだ」「怒り感情は抑えるべきである」という風潮が強いなあと個人的には感じています。
たしかに、怒りの感情をそのまま発散して誰かに八つ当たりするのはNGです。けれども、気高く自分の矜持を示すことが大事な時だってあります。
怒りの感情が悪いってほんと?
怒りは抑えるだけではなく、むしろ自分を動かす原動力として活用することだってできるはずです。
というのも、大きな組織の中で理不尽な人事異動(左遷)されて辛酸をなめたのは、何も現代ビジネス社会だけに限った話ではありません。1300年前の平安時代にもこんなことがありました。あなたもどこかで聞いたことはあるのではないでしょうか?
平安時代、高級官僚つまりスーパーエリートだった菅原道真が太宰府に左遷されたお話です。
今では学問の神様として知られる菅原道真も、実は怒りの感情を出しきったことで神になったのでした。
先日、お能の演目『菅丞相』(かんしょうじょう)を観てまいりました。
菅原道真の怒り爆発ストーリー(能:菅丞相)の解説
菅原道真が太宰府へ流罪となり憤死したあとの展開です。
前半は、道真は怒り爆発!成仏できずに、さんざん悪態をついて、恨み辛みのマイナス怒りエネルギーを師の法性坊(ほうしょうぼう)へぶつけました。
後半には、師の法性坊へ怒りを放出し受け止めてもらったことで怒り感情が収まり、ラストは怨念が浄化。そして、学問の神様としてあがめられるようになりました。
(これって、最高の待遇ですよね!)
能舞台で、大地(実際には檜作りの能舞台)をドンドンと踏む所作は迫力満点!めっちゃカッコ良いです!
大槻能楽堂さんが小学生向けにばっちり説明して下さっています。ぜひこちらの動画をご覧になってみてくださいね。
大槻能楽堂 菅丞相 デジタル解説動画
さて、舞台を拝見して感じたことは、怒り感情を出しきったあとは、スッキリ晴れやかな気分になれるものだなあと共感しました。
時と場合によりけりですが、自分のポリシーやゆずれない思いについて妥協するのは、自分を偽ることになってしまうことだってあります。
怒りの感情こそ昇華させよう
怒りの感情は人間普遍の心理。怒りは芸術の種になります。
道真公の姿を見て「怒りは抑えるだけではなく、むしろ自分を動かす原動力として活用することもできる」と感じました。
一言変えるだけで、コロっと人間関係が好転するコニュニケーションのコツについてお伝えしております。よかったら、こちら見てくださいね。
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