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夢の中でさえ野球を観に行く私

野球場で観戦している夢をよく見る。否、野球場で観戦している夢しか最近見ていないこの1週間。これは本当のことで、夢の中の私はいつだって幸せそうに過ごしている。一人で訪れ周囲と盛り上がり乾杯をするという姿は少し前の私そのもの。時間が経つと内容は薄れてしまうけど、そこは現札幌ドームというよりも、今まさに日ハムが北海道北広島に建設中の「 ES CON FIELD HOKKAIDO 」を彷彿させるような、次元の違う球場でとにかく開放感が凄まじい場所なことにもワクワクしている私がいる。

夢の中でさえ野球を観られることに心を躍らせてしまうから、目が覚め現実に帰ってくると夢だったことにがっかりしてしまう。3週間前に東京ドームへ行ったきり足が離れてしまっている趣味の野球観戦。もちろん中継は見ているけれど物足りない気持ちばかりが大きくなる。とにかく今はあの球場での高揚感を味わいたい欲が強すぎて、夢へまで自在と思わせてしまうほど好き勝手に旅立っている様だ。


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実は7月10日にマリン戦へ行くことになった。早速楽しみな私は時間が出来ると2週間天気予報をチェックしてばかりいる。

現状10日は70%の確率で雨模様。でもここ最近の都内の天気を思慮すると、予報通りということの方が少なくそれはそれで困りの種だったけれど、どうか10日だけは予報が外れてしまえ!と願っている。

昔から梅雨が嫌いだった。「雨の音で心安らぐヒールング」とか「きれいな傘の色が映える天気」とかそんな情緒ある感想は1ミリも持てなかった。ただ運動会や文化祭・旅行等々、楽しいものが次々に雨の記憶で塗り替えられてしまうことが何よりも嫌だったことはよく覚えているくらい子供っぽかった私は、今も大して変わらない感想を抱く。

いつか雨に濡れた紫陽花に風情を感じる日は来るのかもしれない。でも心からそう思う日が自然にやってこない限り、私は晴れの日を大切にしたい。だから「10日どうか晴れます様に」と祈りながら今週は天気予報を見て過ごすことになりそうだ。明日から10日間頑張れば、私はまたあの幸せ空間へ行けると思うとやる気しか出ない。単純な自分が可愛く思い、同じくらい呆れてしまうのだ。


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