明日はきちんと料理を作ろう。
今日の夜ご飯は「ブリの照り焼き」と決め、立派な大きなブリを昨日買った。大根も買い、大根おろしを添えようと意気込んでいた。
にも関わらず、帰宅してすでにお腹がペコペコな状態の私はブリ照りを作る前に、冷凍の唐揚げを2個取り出しレンジでチン。
丁寧にマヨネーズとキムチを添えて。
〜〜〜
冷凍食品は「冷凍うどん」と「唐揚げ」以外買わないと決めている。
冷凍庫のスペースが嵩張る事が嫌だし、作った方が安いし、過程をラクしすぎる事が嫌だった。だから唐揚げは、お弁当に1日1つ入れるご褒美のおかずとして冷凍庫に用意しているものだった。
それなのに私はタブーを侵した。
1日に1つのご褒美を、帰宅後に2個も食べてしまった事。つまりお昼ご飯と合わせて、今日だけで3個も体に唐揚げを取り入れてしまった事。
何よりも、楽しみとしてとっておいたブリの照り焼きを蔑ろにするような空腹からの行為が、どうしても「負け」に感じた。
私は今日、私に負けた気がする。
自分で決めた事があるのに楽な方を選んでしまった。
自分を甘やかしてしまった後悔が尾を引く。
こんなに悔やむということは、私、それなりにプライド持って夕食作りに向き合っていたのかもしれない。楽しいから、とか好きだから、とか、本当はそれだけの理由ではなかったようだ。
私は夜ご飯を毎日3年間作り続けた自分が、どこか誇らしかったのだ。普段の生活の中で長いスパン継続できていることだから。
唐揚げを食べることで得る目の前の幸せよりも、ブリ照りを丁寧に時間をかけてるくることで得られる大きな幸せを手放してしまったことに気がついた。
簡単に手に入ってしまう幸福はなんて価値が軽いのだろう。
結局、お味噌汁だけ作り、ブリテリはまた明日。
〜〜〜
今日は反省をした。
明日からは、もっと美味しいものを自分のために作れるように、簡単な方へ逃げずに自分の誇りと向き合おうと思う。
明日の夜ご飯こそ、「ブリ照り」だ!!
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