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加工品て製造するの簡単じゃないってよ!編

そばの実フロランタンという商品を造り始めたと前回書きましたが、実はそのお菓子を作るまでにここでは書き尽くせない苦労のヤマヤマヤマ、、、。がありました。飲食店を現在やられていて「加工品やってみたいな~」と思っているそこのあなた!そうこの文章を読んでいるあなたです。

「覚悟を決める用意はいいですか?」

と冗談はこれぐらいにして、具体的に何が必要かを今回は具体的にけど簡潔に書いていきます。ググれば出てくる内容ですが、親切に教えます。

1、加工品に準ずる作業場を準備する。(保健所の基準を満たすこと)
2、加工品に準ずる保健所の許可が必要になります。
3、具体的な商品を決める※仮決定(これが1番目でも可)
4、商品設計を行う(ここが一番重要)※大体の原価もここで大枠を決める
5、材料の仕入れ先を決める
6、試作を行う
7、パッケージ、包材の発注
8、一括表示、栄養成分表示、ジャンコード取得
9、発売

抜けてたらすいません・・・何も見ずに書きました。
とざっと考えてもこんな感じの流れて1つの商品ができていきます。

私は加工品始める際に、何も知らずに何も調べずに「やる!絶対やる!」と決めてしまったので上に書いてある1個1個を誰にも聞かずにやった結果凄く大変でした。私みたいな方を出さない為にも今書いております。

1、加工品に準ずる作業場を準備する。(保健所の基準を満たすこと)
2、加工品に準ずる保健所の許可が必要になります。
↓下記を読み込んで下さい。丁寧に書かれてあります。
また県や地域によってはローカルルールみたいなのがあるので管轄の保健所までお電話するのをお勧めします。

3、具体的な商品を決める※仮決定(これが1番目でも可)

マーケットインかプロダクトアウトかなどマーケティングにもかかってきますが、私は基本的にプロダクトアウトをお勧めします。なぜならば自分が売りたい商品、愛してやまない商品の方が想いを込めて営業活動ができるからです。思い入れのある商品は商品設計さえ間違えなければバイヤーと呼ばれる方々は基本買ってくれます。いや買ってくれると信じています。大事なのでもう一度いいます。自分が想いを込めて営業活動ができる商品で勝負してください。想いを込めれなくて終わっていった商品をいっぱい見てきました。

4、商品設計を行う(ここが一番重要)※大体の原価もここで大枠を決める

ここは、このテーマで1記事書けるぐらいの話がありますが、大事なことだけいうと市場価格の2倍以上の商品は売れないとは言いませんが売れにくいということです。下記がよくある例です。そんなーまさかーという内容だけどとてもよくある例です。

<ジャムの例>
ジャムの相場が100gで300円(有名ブランド)だったとします。※例

当店もジャムを作ることになりました。
オリジナリティを出したいから地元で採れた果物(結構高い)、砂糖も拘って、瓶もオシャレにしたい。デザインも知り合いのとこがしてるから頼んで~、そして地元で有名なシェフに監修してもらおう。※結構あるあるです。
結果:原価が300円 利益200円(粗利40%※人件費含まない)
卸価格が500円→小売店も30%のせて販売するため店頭価格が714円

送料とかも入ってないので実際はもう少し上がると思いますが、実際の現場でこういうことが起きてるのが現実です。これだと誰も幸せになりません。
詳しくはまた機会があれば書きますね。

5、材料の仕入れ先を決める

4の商品設計のところとリンクしてくるのですがここも大事な所です、最初は取引先などないので通販で買ってしまいがちですが、地域を回っている卸屋さんなど、近くのスーパーさんなどに聞いて探すと直接店舗まで持ってきてくれる方もいらっしゃいます。私の場合、超が付くド田舎なのでそういった業者は皆無なので郵送してもらっていますがどうにかなっているので郵送で相性のいいところを探すのも手です、しかし常に安い卸先を探す努力は忘れずに。

6、試作を行う

言わずもがなですが、試作何回もして下さい。
できれば色々な人に食べてもらって意見をもらってください。そしてできれば試食会を開いて10人でもいいですアンケートをもらってください。
意外と答えがその中にあるかもしれません。みんなタダで食べさせてくれる分には何も文句はいいません。
その意見を元にブラッシュアップしてもいいなと思うとこだけブラッシュアップしてください。自分が譲れないというところは変える必要はありません。人の意見も聞くけど、信念も持ってください。
なんか良くわからないかもしれないけどそんな感じです。

7、パッケージ、包材の発注

まず包材ですがモノタロウが以外と安い上に色々あります。

パッケージは最初から直接印字とかはやめた方がいいです、ロットがデカすぎます。当店の商品でいうとそばの実フロランタンがわかりやすいです。

一番初期は僕がデジタというサイトで自分でセンスのないシールを作りました。はっきり言って黒歴史です。思い出したくもありません。。。。

ある程度販売個数も出てきて、デザイナーさんにオシャレなのお願いします。って背伸びして話したのを覚えています。

ちょっと見えにくいですが、直接印字になりました。タイミングとしては販売個数が増えてきてシール貼るのが嫌で嫌でたまらないタイミング境目で直印字へ変更しました。(具体的には月間10000個とか見えてきたラインです。)

お金持ってるなら問題ないのですが最初は自分で出来ることはやりましょう

8、一括表示、栄養成分表示、ジャンコード取得

これは今ホットな話題ですが、一括表示は製造者が自分で理解して書けるようになった方がもちろん良いですが、各県に専門家がいらっしゃるので聞いた方が間違いないかなと思います。栄養成分表示は専門機関に提出して調べてもらうか、自分で計算するやり方もありますが専門機関に提出することをお勧めします。色々な所で売りたいならジャンコードも必須です。

ラベルは必須ですので必ず貼りましょう、私は加工品始めた時に貼らずに持って行ってめちゃくちゃ怒られた思い出があります。

上記のようなアドバイザー派遣などが各県設けられていると思いますので利用してください。自分でやるより100倍速いです。

9、発売

やっとたどり着きました。。。
ここまできてやっと発売です。しかしここがゴールではありません。
ここからが本当の闘いです、そうです商品は売れなければただの作品にすぎません。売れてなんぼなのです。ここから他の商品達の熾烈な争いがはじまります。営業に関してはまた別の記事で書きたいと思います。

今回は大まかな流れを書きました。少しでも皆様のお役にたてれば幸いです。また聞きたいことなどあれば質問いただければお答えできる範囲でしていきたいと思います。

※スキ、フォロー大歓迎です。

次回・・・・・売るって小売店任せじゃダメってよ!編です。

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