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オーストラリア出稼ぎブームに物申す

割引あり

前書き:覚悟のほどは。

メディアが取り上げたお陰(せい)で、昨今、学生ビザやワーホリビザを使ってオーストラリアに来る日本人がやたら増えています。

これから渡航しようと思っている人。
渡航して成功したいと思っている人は、
必ず最後まで読んでください。

さて。

コロナ渦が明けてから、
それはそれは待っていましたと言わんばかりに、
円安の日本を脱出して、最低時給が日本の3倍近いオーストラリアへ。
一攫千金を目指して、若者たちが群れを成して。

週当たりの最低賃金が、95,600円だなんて!(2024年6月現在)
一か月働いて、38万2400円だなんて!

夢のような国、オーストラリア!
行こう!行ってしまおう!そして現地で英語を身に着け!
出稼ぎで!貯金をして!将来の企業資金にするのだ!!!

From 1 July 2024, the National Minimum Wage will increase by 3.75%. The new National Minimum Wage will be $915.90 per week or $24.10 per hour.

https://www.fairwork.gov.au/

言っていいですか?はっきり言ってもいいですか?

舐めてるとマジで痛い目見ます。

永住者の方々。
留学エージェンシーをされている方々。
ホストファミリーやシェアハウスを運営されている方々。

それらの方々の、会話の中で頻出する
「最近のワーホリが、マジでナメてる」
の声、声、声。

私は、夢を抱いて海外に飛び出す人たちの
心を砕こうとしているのではありません。

むしろその逆です。

勇気をもってスーツケースひとつで飛び出そうと思っている人たちに
失敗して欲しくないからこそ
リアルな現状を知ってほしいと思い筆を執りました。

本気で渡航を志している皆さん、心して聞いてください。
ではどうぞ。

ナメてると言われる所以①「英語力」

まずあなたに問います。
英語は、話せますか。

日常会話できますか。
英検で何級だとか、TOEICで何点取ったとか、
そういう事じゃありません。

実用的に、ネイティブと普通の速さで会話を出来ますか。

私は、昔アメリカに住んでいたので、バイリンガルです。
英語が話せる状態でオーストラリアに来ました。
就活に必要で、2014年に試しに受験したTOEICは950点。

2010年3月14日 TOEICの結果

いや、点数はどうでも良くて (こんなのコツ掴めば取れる)。
東京では、英語話者の友達を数多く作り、
日常的に英語で話せる環境を、自ら作っていました。

それなのに。
何言ってるか、全っっっ然分からない。
オージーが何を言っているか、全然分からない。

心が挫けました。
私の英語力は一体なんだったんだ。

オーストラリア英語は、
イギリス英語ですらない独特の訛りがあり、
北米のネイティブ英語話者であっても、
理解できないことが多々あります。

幸いオーストラリア人は、基本的に親日。
移民の国ですので、拙い英語でも、理解しようとしてくれたり、
助けてくれようとしたりする確率が高いです。

ただ、そんな状況でも、
ケータイで単語調べながら、
ガンガン拙い英語で話しかけて
間違った英語でも、必死に説明して。

あなたには、その覚悟が、ありますか。
その努力をする覚悟が、ありますか。

待っていたら、誰かが助けてくれる。
気持ちを汲んでくれる日本人と同じように
優しくしてくれると思っていたら大間違いです。
英語で闘える、それくらいの英語力があなたにありますか?

無かったら

今から。
死ぬ気で。
死ぬ気で英語を勉強してください。

日本以外の海外では、基本的に
「日本人はカモれる」と思われていると言っていいでしょう。
お人好しで、人を信じやすい。
お財布が無傷で帰ってくる国日本。

英語ちゃんと喋れないと、
いつの間にかコロッと詐欺られます。確実に。
英語力くらい最低限の事はクリアして来て下さい。

ナメてると言われる所以②「資金力」

お金持ってますか。
物価が日本の3倍くらいするオーストラリアで、
半年は仕事が無くても生きていけるくらい、
お金持っていますか。

多くの人が誤解しているようですので、
ハッキリ言いますが、
すぐに仕事が見つかると思ったら、大間違いです。

特に語学学校が多く、
日本人に大人気のゴールドコーストでは、
現地の人たちですら、仕事が見つからずに、家も見つからず、
そんな中ストレスで病気になっちゃったりして、
医療費は馬鹿みたいに高いし (保険入ってきて本当に)。

苦労している人ばかりです。

コロナ以降、深刻な住宅難となっており、
そのせいで需要と供給のバランスが崩れて、
しかも、ものすごい早さで進行するインフレのせいで、
家賃がクソ高くなってしまっています。

その中で
ほぼ日本語しか話せないあなたが
働ける場所は限られています。

ファーム。
和食レストラン。

…以上。
(ごめん、これ以外思いつかない)

これら二か所の職場では、
あなたが無知な場合、限りなく搾取されます。
給料払ってくれればいいけど、
払ってくれないとかありますからね。しょっちゅう。

そんなアクシデントもあり得る国、
物価高のオーストラリアで、生きていけるほど、
エマージェンシー用の貯金がありますか。

でないと、出稼ぎどころか、
今まであなたが日本でコツコツ溜めてきた
大事な渡航資金が、一瞬で消し飛んでいき、
無一文になって日本に帰ることになります。

去年私は、
ワーホリさんや学生さんを面接する立場にいました。

接客できるレベルかどうかをはかるため、英語で面接をしたのですが、
「今のビザいつ切れるの?」
という簡単な質問にすら答えられない人が、意気揚々と面接に来ました。
履歴書には英語は喋れると書いてありました。

こんな質問すら答えられなくて、
仕事ゲット出来ると思うなよ!!!
ナメんな!!

というのが本当のところです (度胸だけは褒めよう)。
本当に、お互いに時間の無駄になります。

そんで、お金がみるみるうちになくなっちゃって、
ホームレス寸前。
帰りの航空券も買えない。
そんで、親に頼んで送金してもらって
すごすご帰国。

あるあるです。

ナメてると言われる所以③「コミュ力」

コミュニケーション能力ありますか。
あのね、フェイスブックとかの掲示板でね。
ものすごい頻度で見かける投稿例がこれ👇

どう対処していいか分からない投稿ばかり

あのね。
こんなんで仕事が手に入ったら、誰も苦労しないわけよ。
これ、こっちに住んでる日本人がイライラする所以。

あなたの英語力は?
住んでる場所は?
車持ってるの?
あなたのスキルは?
日本では何してたの?
シェアハウスの予算は?

👆冷静に考えてみて。
こんな何も分からない状態で、誰が仕事紹介すると思う?

👆冷静に考えてみて。
匿名投稿で、男か女かも分からず、
希望地域も分からず、車の有無も分からず、
誰が空き部屋を提供すると思う?

最低限、せめてこれくらいは書きなさい。

ナメてると言われる所以④「行動力」

行動力ありますか。
調査力ありますか。


ハッキリ言って、こんなSNSの掲示板で
見知らぬ誰かに頼ったところで仕事が見つかることは奇跡です。
皆どうやって仕事を探しているかというと、
突撃するのが一番です。

英語が拙いならなおさら、人柄で勝負するしかありません。
履歴書を何十枚と印刷し、鉄砲玉のように、
日々乗り込んでいくのです。

ホテルの掃除夫でも、
カフェの店員でも、
皿洗いでも、
キッチンハンドでも。

私はファーストワーホリは、
豪州系の日本でのスキー旅行を販売する会社で
マーケティング、グラフィック・ウェブデザインを
やっていました。

ビザサポートをしてくれる約束でしたが、
社長が暴言を吐く人間で、
ストレスにより、二か月半、謎の嘔吐と出血を繰り返し、
164㌢ 38㌔に。
このまま行くと死ぬなー
と思い辞めました。

そして、セカンドワーホリからは、自営業にしました。
フリーランスに必要なものは何か調べまくって
自分でネットワーキングイベントに通って人脈を作り、
マーケティング、グラフィック・ウェブデザイン
翻訳・通訳、写真撮影、等々
日本で培ったスキルで、自分で稼ぐようになりました。

えーそんなのどうやんの?教えてよー。

そんな甘えた事言ってちゃ、自営業なんてできません。
自分で調べて、動く。失敗する。搾取される。直す。また動く。
聞く。もっと調べる。会計士に相談する。
政府のサイトを見る。税務署のサイトを見る。ワークショップに行く。
人にどんどん自分の仕事のことを話す。

そうやってたら、
だんだん口コミで仕事が入ってくるようになりました。
一人満足させられれば、その方がまた他の人を紹介してくれました。

誰にも頼れないから自分で死ぬほど頑張る
という覚悟を持って動く人を
人は助けたくなるものです。

甘えて
誰かが何とかしてくれる
とか思っている人を
人は助けてくれません。

なぜなら、
そんな覚悟のない人間を、一時的に助けたところで
またすぐに壁にぶち当たり
その先、大成していかないからです。

「どうしよう助けて~」
ってまたエンドレスで聞いてくるに決まってるし
助け甲斐のない人を、人は助けたがりません。

これが私が過去9年間で学んだことです。

終わりに:それでも行きますか。

かなり厳しいことを書きました。

なんとかなるっしょ!!
という人は行くのを辞めてください。

そんなに海外生活は甘くありません。

この記事を読んでも、決心が微塵もブレない。
準備も調査も万全。万が一何かがあった時の資金もある。
そう言うあなたは、本物です。
是非渡航してください。

なんとかする。
石にかじり付いてでも、這いつくばってでも、
恥も外聞もかなぐり捨てて、涙ぬぐって、
何が何でも、
なんとかしてやる!!

という猛者だけが、
本当に身になる渡航を達成できます。

世界に飛び立つあなたを応援しています。
本気の海外渡航。

いざ。


これから、本気でワーホリや学生ビザで海外渡航しようとしている方へ、渡航前カウンセリングを行っております。渡航前のマインドセット、ゴールの設定、心の準備万端で渡航したい方、海外で自分のスキルを活かしたい方。

また、自信がないけど、海外に夢を抱いている方。
英語の勉強法など、相談に乗ります。

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