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場面93:D-Guysの隠れ場(続けて)(音楽劇「君の名は希望」93)

乃木坂46の「君の名は希望」を題材にした舞台脚本。「透明人間」と呼ばれている女子が、お調子者の男子との出会いを通してクラスの中で居場所を作っていく物語。

希(松井)の純粋な思いを知った黒岩は、子供の頃自分が受けた仕打ちについて打ち明けます

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白川、黒岩を見る
黒岩、座り込んだままうなだれる

黒岩「俺の負けだ。まさか相手がJKとはな」

黒岩、全身を震わせる

黒岩「あいつはなぁ、俺のパンツを脱がせて、そこにもヤキを入れたんだ。そんな仕打ちを思い出すとな、俺は絶対まともに女をモノに出来ないってな、そう思えて」

黒岩、嗚咽を抑え切れない

白川「黒岩さん、何にも分かっちゃいないんだ。自分のことなんてさ」

黒岩、肩を落としたまま泣き続ける

白川「本当の自分の心の叫びを聞いてやったらどうなんだ」

黒岩、顔を歪め、さらに肩を落とす

警官「黒岩彰紀、監禁と殺人未遂の容疑で現行犯逮捕する」

警官二人で黒岩の両腕を掴み、後ろ手に手錠を掛ける
白川、連行される黒岩を見届けてから

白川「なぁ希、希の名前こそが希望だよ。俺にとっての」

続けてやって来た警官たちにD-Guysのメンバーが次々と連行される
メンバーたち、「うっせぇんだよ」「俺たちが何したってんだ」と言葉で抵抗するが、あっさりと警官に手を引かれてしまう

白川「希、また姿を見せてくれよ。その時は俺の手を取って2回ウインクしてくれよ。二人で決めたサインをさ」

小平、椅子に座ったまま立ち尽くす白川を見る

小平「望」

小平、椅子から立ち上がり、白川の所に駆け出す
白川、走って来た小平を両手で受け止める

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