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音楽の話

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音楽大好きな私の音楽の思い出、曲の紹介、バンドやDTMなどの四方山話を脱線しながら語ります。また、みなさんの記事の中から、お気に入りの記事もマガジンに追加します。
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#music

Angel  /  Sarah McLachlan

Angel / Sarah McLachlan

 静かなピアノと澄んだ声と美しいメロディと。それなのに哀しさ、というよりは絶望が心を満たしていく。この曲を初めて聞いた時、そんな感じを覚えました。歌詞は聞き取りやすかったのですが、いったいどういう状況なんだろう、この虚しくもがくような重苦しさは?

 悪魔に魅入られたように、何度も何度も聴くうちに、人生の辛さから逃れるために薬物に溺れていく歌ではないかと思うようになりました。

I need so

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Don't Play Your Rock 'N' Roll to Me / Smokie  記臆の隅の洋楽

Don't Play Your Rock 'N' Roll to Me / Smokie 記臆の隅の洋楽

 中学の頃はラジオの洋楽べストテン番組をよく聴いていました。ポールのLetting Go、ジョージのYou、S&GのMy Little Town、クィーンのBohemian Rhapsodyなど名曲が目白押し、たしか1975年のことだったと思います。いつものようにラジオのスイッチを入れると・・・ある曲が耳に留まりました。

 「しぶいなあ・・・ハスキーな声とギターカッティングに味があって」。ませた

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Russians / Sting

Russians / Sting

What might save us, me, and you
is if the Russians love their children, too.
Stingが米ソ冷戦の欺瞞を歌ったRussiansはこの歌詞で終わります。全体に重苦しい空気の中、Stingのボーカルが魂を揺さぶります。

 リリースは1985年。1979年のソ連のアフガニスタン侵攻に端を発した新冷戦の時期です。初めてこの曲を

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ピアノと音楽と

ピアノと音楽と

 今日は思い出話。ピアノを習い始めたのは幼稚園のころ、6歳前後だったと思います。世は高度経済成長期、ピアノブームの最中でしたが、うちでピアノを買ったのは価格が高騰する直前だったのか、そこまで高くなかったと親が言っていたのを憶えています。姉がピアノを習っているのを横目に見て、「自分も習いたい!」と主張したらしいのですが、まったく記憶がありません。ともかく、この時からピアノのある生活が始まりました。

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絶対音感

絶対音感

 Wikipediaには、「ある音を単独で聴いたときに、その音の高さを記憶に基づいて絶対的に認識する能力」と難しく書いてありますが、簡単に言うと何らかの音を聴いた時にすぐにドレミが分かるってことだと思います。絶対音感が何かすごいもの、すばらしいものと思っていらっしゃる方が多いと思いますが、実際には必ずしもそうではありません。楽器の演奏には相対音感があれば十分ですし、むしろアンサンブルを考えると相対

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