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Angel / Sarah McLachlan

 静かなピアノと澄んだ声と美しいメロディと。それなのに哀しさ、というよりは絶望が心を満たしていく。この曲を初めて聞いた時、そんな感じを覚えました。歌詞は聞き取りやすかったのですが、いったいどういう状況なんだろう、この虚しくもがくような重苦しさは?

 悪魔に魅入られたように、何度も何度も聴くうちに、人生の辛さから逃れるために薬物に溺れていく歌ではないかと思うようになりました。

I need some distraction, 
Oh beautiful release
Memories seep from my veins
Let me be empty and weightless, and maybe
I'll find some peace tonight

気を紛らせたい、解放されたい
記憶が血液からにじみ出て
空っぽになって、重さも無くなって
そうすれば今夜は少しは楽になるだろうか

In the arms of an angel
Fly away from here
From this dark, cold hotel room, and the endlessness that you fear

天使に抱かれてここから空に飛び立つ
この暗い、寒いホテルの部屋から
終わりがない恐怖から

 Angelはカナダのシンガー・ソング・ライターであるサラ・マクラクランのヒット曲で、メグ・ライアンとニコラス・ケイジが主演した映画「シティ・オブ・エンジェル」の挿入歌として使われています。調べてみると、Smashing Pumpkinsのツアーキーボード奏者Jonathan Melvoinについての曲だという記載がありました。彼は1996年にヘロインの過剰摂取で亡くなっています。サラはRolling Stone紙に掲載されていた彼の記事を読みインスパイアされて曲を書いたそうです。

 これはいつか弾き語りで、歌ってみたいと思ってます。男性が歌うとどうなるか楽しみです。でも、泣かないで最後まで歌えるかな。

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