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どうする新NISA?最速5年満額1,800万円のスタートダッシュはやめて毎月10万円の積立投資にしたよ

こんにちは、しちゃうおじさん(以下「しちゃおじ」)です。

再来月の2024年1月からはじまる話題の「新NISA」ですが、「しちゃおじ」のnoteを読まれている皆さんは「新NISA」への投資金額や運用方針は既にお決まりでしょうか?

約1年前に「新NISA」の第一報を聞いたときには、『えっ?マジかよ!「現行NISA」を最初からこの条件でやってくれていたらなぁ~。ま、とにかく早く非課税保有限度額を埋めてしまおう!』なんて気軽に考えていたのですが、いざ制度開始直前のこの時期になって改めて「しちゃおじ」の人生設計を見直してみたところ、「最短5年で1,800万円投資」はなんか気分が進まないというか、タイミング的にも違う気がしてやめることにしました。

年齢的に中年以降でなければ「全世界株式(オール・カントリー)」などに5年で1,800万円を投資して20年でも30年でもそのまま寝かせておけば良い話かと思うのですが、「しちゃおじ」は来年早々に48歳になるのもあって(とは言っても、ちっとも自覚がない)こういった投資のタイミングと出口戦略については、予め計画しておく必要のある年代になっています。

「新NISA」の第一報を聞いたときは「最短5年で1,800万円投資」を予定していたのですが、結局のところ「新NISA」スタート段階としては「つみたて投資枠」のみを利用しての「毎月10万円(年間120万円)の積立投資」に決めたのですが、その理由は主に以下の2つです。

✅ 理由①:過去10年間に渡る株式投資の運用スタイルを変える必要がない
✅ 理由②:米国のリセッションで株価暴落→長期低迷は普通に起こり得る

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理由①:過去10年間に渡る株式投資の運用スタイルを変える必要がない

まず、「過去10年間に渡る株式投資の運用スタイルを変える必要がない」です。

しちゃうおじさんの{無一文~成り上がり~人生転落~ひきこもり}のプロフィールです}の記事に書きましたが、「しちゃおじ」は2013年に税務調査を受けた結果、追徴課税を含めた約1,000万円の納付で銀行口座が空っぽになってしまった苦い経験があります。

「①お金を稼ぐ」と「②お金を守る」と「③お金を働かせる」はそれぞれ異なるスキルが必要なのですが、当時の「しちゃおじ」は四苦八苦の末に「①お金を稼ぐ」のスキルをやっと身に付けることができたのですが、「②お金を守る」と「③お金を働かせる」のスキルが皆無だったために、それまでに稼いだお金を一旦すべて失ってしまった状態でした。

「しちゃおじ」の場合、幸か不幸か「②お金を守る」のスキルは、およそ3ヶ月間に渡る税務調査官との折衝のおかげもあって一般書籍では学べない税務調査の実態まで把握することができたのですが、基本的に「②お金を守る」は知識ですので(最初に覚えるのが面倒かも知れませんが)「①お金を稼ぐ」や「③お金を働かせる」とは違って簡単です。

正直なところ「②お金を守る」のスキルにつきましては、{個人事業主(フリーランス)の節税対策と無駄な費用をかけない青色申告の方法を徹底解説!}の記事と「しちゃおじ」が随時更新しているnoteを読まれていれば他の情報は不要だと思っているのですが、「しちゃおじ」が個人的に最難関だと実感しているのが「③お金を働かせる」です。

特にこれからの日本は、30年間ほど続いた「デフレの時代」から「インフレの時代」に突入していきますので(むしろそれが普通)、やっと稼いでなんとか守ったお金を銀行口座に置きっぱなしにしておくと、実質的な価値が月日と共に目減りしていってしまいますよね?

実は「しちゃおじ」が「③お金を働かせる」の株式投資をはじめたのも2013年の税務調査がきっかけでして、「②お金を守る」と同時進行で37歳のときにスタートしています。

そもそも30歳を目前に海外から無一文で帰国してからは「①お金を稼ぐ」ことで日々精一杯でしたので、エリート街道を歩んでいる方と比べて15年くらい出遅れているのです。

この「③お金を働かせる」の株式投資をはじめる際に決めたことのひとつは、無理をすることなく継続が可能であろう「毎月10万円の積立投資」という運用スタイルでした。

「iDeCo口座+特定口座」、「iDeCo口座+現行NISA口座」、「iDeCo口座+現行NISA口座+特定口座」など、途中iDeCoの加入資格区分が変更になったり2018年1月からは「現行NISA」を利用したりで「①iDeCo口座」「②現行NISA口座」「③特定口座」の3つの口座に分かれていますが、「毎月10万円の積立投資」を10年間に渡って継続しています。

もう少し細かく書くと、コロナショックなどで株価が下落して騒ぎになっているときなどにも、回復するまでの間「③特定口座」にて別途に期間限定の積立投資もしていました。

この過去10年間に渡る運用スタイルを変えたくないのと、何も「新NISA」がはじまるからといって『このタイミングで無理に変える必要はないだろう』と結論するに至ったわけです。

先日の{ガーン(꒪д꒪II)… iDeCo(確定拠出年金)と小規模企業共済と退職金の出口戦略が法改正で狂ってもうた}の記事で書きました通り、退職所得控除額の関係でiDeCoの掛金額を下限の5,000円に変更しますので、再来月の2024年1月からは「新NISA」の「つみたて投資枠」を利用して「毎月10万円(年間120万円)の積立投資」を継続しながら、株価暴落で世間が騒がしくなるようなことがあれば(少し落ち着いた頃を見計らって)、株価が回復するまで「成長投資枠」を利用して期間限定の積立投資をする形にします。

一時期は迷いに迷ったのですが、現在のところ上記の運用方針が頭と体にしっくりと馴染みます。

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理由②:米国のリセッションで株価暴落→長期低迷は普通に起こり得る

次に、「米国のリセッションで株価暴落→長期低迷は普通に起こり得る」です。

最近になって「しちゃおじ」が違和感を覚えていることに、円安の進行を懸念してか「日本円」を外貨預金で「米ドル」にするなど、諸々の「ドル建て資産形成」の流行があります。

ドル円なんて日米の政策金利次第で円高に回帰していくでしょうし、昨今ではBRICSの台頭もあって、むしろ「米ドル」こそが相対的に価値が下落していくように見えています。

巷で言われている「新NISA」の投資戦略でも、「最速5年満額1,800万円」を「S&P500」や「全世界株式(オルカン)」にイチ早く投資するのが最適解とする理屈はわかるのですが、2024年からの5年間はタイミング的に『ギャンブルでは?』と考えます。

いや、まだ年齢的に20代・30代であったり、例え中年世代であっても6年目以降も長期間に渡って(特定口座などで)「毎月30万円(年間360万円)」ペースの株式投資を継続する予定であれば、「最速5年満額1,800万円」が “最適解” なのかも知れませんが、6年目以降が未定の中年世代の方にとっては、5年で1,800万円は市況的にも危うい感じがするのです。

リーマン・ショックの例では「S&P500・全世界株式」共に高値から半値以下に落ちていますし、株価回復までに5年以上も時間がかかっています。

直近のコロナ渦では各国でとんでもない額の現金給付(バラマキ)が実施されましたし、次の「〇〇ショック」ではリーマン・ショックを超える阿鼻叫喚が訪れるかも知れません。

ちなみに「しちゃおじ」は、{しちゃうおじさんの{無一文~成り上がり~人生転落~ひきこもり}のプロフィールです}の記事に書きましたが、投資詐欺で3,000万円を失ったり、仮想通貨への投資が1/10以下や無価値になってしまったこともありますので、例えそう遠くない日に「〇〇ショック」で保有株式が半値以下になってしまったとしても「買い場」だと思えるので構わないのですが、「新NISA」でデビューするような投資初心者の方は、仕事や家庭のことが手につかないくらいショックを受けるのかも知れません。

具体的には、5年で投資した1,800万円が「〇〇ショック」によって日に日に減っていき、半値の900万円もあっさりと割り込んでしまい、ついにはさらに半値の450万円まで減るような事態に陥ってしまったとしても『変わることなく株式投資への積立を継続できるか否か?』になります。

理屈や理性ではわかっていても、感情的にどうにもコントロールできなくなってしまうのが投資の難しいところでもあり面白いところでもあるのですが、己のキャパシティを超えた無理をしてしまいますと平穏な日常が容赦なく破壊されてしまいますので、ご注意を。

「しちゃおじ」個人的には、2024年と2025年は「キャシュポジション(もちろん円)」の比率を高める予定ですが、場合によっては(景気後退などで株式の暴落がなかったとしても)2年遅れの2026年頃から「新NISA」の非課税保有限度額を埋めにいくかも知れません。

「新NISA」は「現行NISA」よりも自由度が増えたので本来は喜ばしいことなのですが、自由度が増えた分だけ検討しなくてはならないことも増えてくるのはなんとも悩ましいところですね。

以上 – どうする新NISA?最速5年満額1,800万円のスタートダッシュはやめて毎月10万円の積立投資にしたよ – でした。

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