“フィンランド冒涜系”食人パニックムービー「フィンランド式残酷ショッピングツアー」【ホラー映画を毎日観るナレーター】(456日目)
「フィンランド式残酷ショッピングツアー」(2012)
ミハイル•ブラシンスキー監督
◆あらすじ
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ショッピングツアーで隣国フィンランドへやって来たロシア人の母と息子。暇を持て余した息子は、スマートフォンのカメラで周囲を撮影している。やがて大型ショッピングモールに到着したツアー客たちが買い物を楽しんでいると、なぜか店のシャッターが閉められてしまう。突然の出来事に戸惑うツアー客たちを、店員や現地住民たちが次々と襲い、貪り食いはじめる。(映画.comより引用)
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ロシア発の食人パニック映画です。
“フィンランドのショッピングツアーに参加したロシア人親子がフィンランド人に食べられそうになる!”
というぶっ飛び設定と
「フィンランド式残酷ショッピングツアー」というタイトルに惹かれ視聴しました。
ちなみに原題はシンプルに「SHOPING-TUR」です。おそらくですけどまた例によって日本の配給会社がやってくれた感じがありますね。
しかし
“フィンランド人が人を食べる理由”(後述します)など監督、脚本を務めたミハイル•ブラシンスキー氏の
全フィンランド人を敵に回してもおかしくない思想の数々を詰め込んだうえ、いざ蓋を開けてみたらスッカスカの内容も相まって配給会社としてもこれくらいおバカなタイトルにしないと誰も見ないなと思ったんじゃないでしょうか。
ちなみに私はTSUTAYAでのこの作品を見つけましたが、もしタイトルが「SHOPING-TUR」だったらおそらく手に取ることもなかったでしょう。配給会社のアイデア勝ちです。
息子のスタースが最後までカメラを回しているというていのPOV方式の作品です。免税店で襲われた時もその後も臨場感を出すためとはいえカメラの手ブレが酷すぎて画面酔いします。
おそらくモキュメンタリーっぽい作りにしたかったのか終始BGMや効果音がないので物足りなかったです。
序盤はメインのロシア人親子(母とスタース)がショッピングツアーでフィンランドの免税店に向かうのですが、このあたりは中身のない会話が続くので正直ダルいです。
中盤、免税店で次々とツアー参加者が襲われ始め、ようやくここから盛り上がるかな?と思いましたが店の広さに対して襲われる側も襲う側も人数が圧倒的に少ないし、グロ描写もないためパニック感は皆無でした。
タイトルでも“ショッピングツアー”と題しているのにすぐに店から逃げ出してしまうし、その後も特に目新しい展開が無く、もったりと話が続いていきます。
親子が理由も分からないまま警察に捕らえられた際に、隣の牢屋にいたパキスタン人のアーメットから“なぜフィンランド人が自分たちを食べようとするのか”が伝えられます。
『フィンランド人は夏至前夜祭の習わしとして一晩中、火を燃やして裸で駆け回る。そして親子らが襲われた今日は夏至祭(ユハンヌス)。この日は古くからの伝統でフィンランド人は外国人を食べなければならない。』
『日没後に祭は終わり、次の日からはまた元の人間に戻る。なので夜を待つ以外に助かる方法はない。ちなみに逆にフィンランド人を食べれば襲われなくなるが、彼らと同じようになってしまう。』
だそうです。
ひとつも意味が分からないですね。
一応ラストへのフリになってるちゃあなってるんですけどそれにしても無茶苦茶です(笑)
ブラシンスキー監督はフィンランドの方々に個人的な恨みでもあったんでしょうか。
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