見出し画像

オープンキャンパスと合同説明会

僕は昨日、某就活サイトの合同説明会に参加した。就活期になったとたん、大学生が呪文のごとく口にする「ゴウセツ」とやらだ。

僕はまだ二回生なのでぶっちゃけ就活するには早いのだが、オンラインでも企業説明が聞けるとのことだったので暇すぎるあまり聞くことにした。

僕にははっきりと行きたい業種があるため、その業種の企業の説明を聞けたことはとても有意義だった。
昼前から配信を行っていたので興味ない企業の説明も聞くなどして時間を潰して、「やはり興味ないな」となったり、一番聞きたかった企業の説明が(オンラインのくせに)満席で聞けなかったり、出席票なるものを提出しようとすると外部リンクに飛ばされて強制的に退出させられたりとオンラインの使い勝手の悪さや不慣れさに戸惑った。

だが企業の説明を聞く機会は今日が初めてだったので、貴重な経験には変わりない。

驚くほど初歩的なことから説明を受け、基本的に表面的な話に終始していたけど、なんとなくいずれ社会に出るのかなって気持ちになれた。

わずか数年先のことなのに漠然とした思いしか湧かない。

そういえば
この感覚は高校時代に大学のオープンキャンパスへ行ったときの感覚に近い。

当時は高校の先生にとりあえず一つは最低行くように言われ、何となく知ってる大学やみんなが行くと言ってた大学へ行った。

自称進学校は高校一年の段階でこういうことを言われるものだ。

当時、行ったのが早稲田大学と埼玉大学。

大学の序列や名前、どこが私立で国公立なのかまるで理解していなかった僕でも早稲田が有名で頭の良い大学だということは知っていた。

埼玉大学は、地元の大学で国公立重視の高校へ行っていたからという理由で行った。
 
国公立志望の子が埼大志望が多かったので、埼大は国公立だと知ることができた。

早稲田のオープンキャンパスは僕にとって初めて「大学」を知った場だった。

埼玉から何回か乗り継ぎを経てたどり着いた高田馬場という街。
広くて由緒あるキャンパス。
活気にあふれた学生。
何だかよく分からない専門科目の模擬講義。
かわいい女子大生。  

田舎の男子校のような限定的な空間には存在しない、未知の領域、いくらでも可能性が広がっているような気にさせる開放感。

何だかよく分からないけど、とにかく魅力的なものに感じた。

そして、このときも
わずか数年後には大学生になるはずなのに、漠然とした思いに終始して明確な青写真はすこしも描くことができなかった。

そのため、オープンキャンパスにしろ合同説明会にしろ行っても行かなくても直接進路に関係するわけではないけど、雰囲気を味わうにはもってこいの場のように思える。

まさに行くことに価値があるといったように。

実際、僕は早稲田を受けることはなかった。
とても魅力的な環境に感じていたが、
勉強しているうちに僕のポテンシャルは早稲田に遠く及ばないことを察したからだ。

就活を本格的に始めるのはまだ少し先だと思うが、昨日感じたことは今後に生かせるような気がする。
 
また、大学受験のとき感じたこともどこかで生きていく場面が来るかもしれない。

経験というものは、思わぬ場面で生かせるときが来る。 

少ない人生経験でも僕はそれを知っている。 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?