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【マルチ投稿】アステリアの鎖

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アステリアの鎖の10話分の話を を加筆修正して1本化しました。 アーカイブと混同して ややこしいかもしれませんが、ご容赦していただければ幸いです。 エブリスタでマルチ投稿していま…
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#ダークファンタジー小説

【マルチ投稿】アステリアの鎖_あとがき

 ここまで、読んでくださってありがとうございます。  この話を作るきっかけと一回休載とな…

【マルチ投稿】アステリアの鎖_第五十話【未覚】

「たぶん、僕たちはこの世界で生まれたわけじゃないから、君たちのように種神に対して、絶対的…

【マルチ投稿】アステリアの鎖_第四十九話【情貯】

『姫様、聞こえていますか! 自分です、ファウストです』 「え、ファウスト殿」 「……っ!」…

【マルチ投稿】アステリアの鎖_第四十八話【迎去】

 ここから、自分たちの知っている歴史とは、だいぶ違う話になってくる。  ナノマシーンの力…

【マルチ投稿】アステリアの鎖_第四十七話【救才】

 触れた瞬間に、自分の中に溢れそうになった感覚は、全能感に近いものだった。そして絶対的に…

【マルチ投稿】アステリアの鎖_第四十六話【有現】

 一方。首だけとなったファウストは、なんとか自分にできることを模索していた。  殺された…

【マルチ投稿】アステリアの鎖_第四十五話【心炉】

 カーラは丹田に力をこめて、体内のマナのめぐりを集中させる。ティアのユニークスキルが頼れなくなった今、この戦いから生き残るカギは、戦場で培われたセンスと、プルートスから受け継がれた、この肉体を使いこなせるかがカギとなる。  カーラには零した水をリボンのように操る、魔導のセンスと緻密なコントロールを待ち合わせていない。が、迷えば即場に首が飛ぶのだ。  迷ってなんか、いられないっ!  アレイシアの剣から斬られた空間から、魔王の砲台が火を噴き、強大な鋼の剣が圧倒的な力を振るい、

【マルチ投稿】アステリアの鎖_第四十四話【私々】

「アタシと魔王AIの意思は一致した。人類の、新しい世界の為に、このデーロスは犠牲になっても…

【マルチ投稿】アステリアの鎖_第四十三話【祈値】

 やっと終われると弛緩して精神が、雷鳴で浮かび上がった暗黒種のシルエットを捉えて、恐怖で…

【マルチ投稿】アステリアの鎖_第四十二話【暗浴】

 街が燃えていく。  25年前とは比べる事のできない暴動。  本能を押さえつけられてきた者た…

【マルチ投稿】アステリアの鎖_第四十一話【天泣】

 回想の中でデオンは自問する。  自分は果たして、何になり果てていたのかと。  市街地の…

【マルチ投稿】アステリアの鎖_第三十九話【旻理】

「そうだ、アタシはオマエを生まれる前から知っている。闇夜に輝く緑の瞳。アスティと出会っと…

【マルチ投稿】アステリアの鎖_第三十八話【支這】

 ナノマシーンの制御はこちらが乗っ取った。だから、もうここに用はない。ファウストもゼロも…

【マルチ投稿】アステリアの鎖_第三十七話【殖生】

 世の中うまくいかないことをダフネは知っている。  しかも今回は、命をかけることが必要最低限の条件なのだ。ユリウスは信用できるが、双子の兄を至上としているイーダスを、ダフネは信用していない。  カーリアの血を啜りながら、ダフネはいざという時の保険を胚の中に仕込むことにした。王家の血を取り入れて、その中にさらに肉体の構築に必要な情報を詰め込んで、バックアップ用として生殖胚に仕込んだのだ。 「ダフネ、私の血って美味しい?」 「うん……、おいしい。おいしいわ。林檎の香りがして、