酔った勢いでホットクックを買ったら人生が変わった話
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『ユーザーさんと一緒にスキ!のヒントを見つけたい』
そんな想いから始まったシャープ公式note。
お久しぶりです、シャープ公式note(中の人)です。
今回は、YouTubeなどで幅広く情報発信をしておられる
ホットクックのユーザーさん「たろすけさん家」さんのストーリーから、スキ!のヒントを探ります。
スキ!に至るまでの葛藤と、転機になったパスタ革命とは。
あなたは、ホットクックとどんな生活を送っていますか?
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「使わないけど、どうするの?」
これがホットクックを迎えた妻の第一声でした。
台所のど真ん中にドンと置かれた大きな調理機械。
それを見て苦笑いする妻。
言葉につまる、微妙な空気が流れます。
(やらかした)
夫こと私はそのとき、酔った勢いでホットクックを買った自分を悔いていました。
2020年の初冬のことでした。
――あれから約2年。
どういうわけか私たち夫婦はいま、ホットクックYouTuberとなり、SHARP社の依頼を受けてこの原稿を書いています。
テーマは「酔った勢いでホットクック買ったら人生が変わった話」。
私たちがいかにしてホットクックを使いこなすようになり、人生が変わるにいたったのか。時系列でお話してみようと思います。
■私たちのこと
申し遅れました、ホットクック愛好家の たろすけ(妻) と たろ夫(夫・執筆者)と言います。
日頃の調理の95%を2台のホットクックに任せている、ヘビーユーザーです。
『たろすけさん家とホットクック』の名前で、YouTubeやブログでレシピやお役立ち情報を発信しています。
"パンdeキッシュ"や"自動調理メニューの番号一覧の書き起こし"の人、といえばピンとくる方もいるかもしれません。
いまでこそSHARP社員と疑われるほどにホットクックを絶賛し、使いたおしている我が家ですが。実はホットクックとの出会いはどうしようもなくグダグダなものでした。
■ホットクックとの出会い
夫、酔った勢いでホットクックを買う
ことの発端は2020年、私(夫)の職場の飲み会でした。
そのとき私は、なぜか社長から、ホットクックの素晴らしさについてプレゼンを受けていました。
「予約調理もできるから、朝起きたら味噌汁ができてるんだよ」
「ふつう捨てるような野菜の芯まで美味しく食べられるんだよ」
喜々として語る社長の口から、次々と魅力的なエピソードが出てきます。
酔いも手伝って、私はぐらんぐらんとしていました。
欲しい。
ホットクックのことは、プレゼンされる前から知っていました。
ブロガーのちきりんさんが勝間和代さん宅に訪問する記事を読み、キッチンに並ぶ複数台のホットクックと、物置と化したコンロに憧れたことがあったのです。
しかし、そこまでキッチンまわりに不便を感じていたわけでもなく、一台5~6万円もする機械を買う勇気もなかったので、情報を調べこそすれ、買うにはいたりませんでした。
…が、そんな封印していた気持ちが、酒に酔ったあらぬタイミングで再燃してしまったのです。
「発酵食品も作れる、甘酒がおいしい」
「外食しなくなるし家計にも優しい」
褒めちぎりエピソードが止まりません。
すっかり感化された私は、酔った勢いに任せて、その場でホットクック1.6Lサイズをネット通販でポチッてしまいました。
そのときの私は、
「頑張って働いてホットクック代を稼ぎます!」
「妻も喜びます!」
こんなようなことを調子良くくちばしっていた気がします。
どんずべりおひろめ会
それから数日。
ついにホットクックが我が家にやってきました。
私は「買っちまった買っちまった」みたいな自作の歌を口ずさみながら箱を開け、ホットクックを取り出すと、台所のど真ん中にドンと置きました。
そして妻を呼び、おひろめのプレゼンをしました。
こんなようなことを語った記憶があります。
我ながら流暢なプレゼンテーションだったと思います。妻もさぞ喜ぶであろう。そんな期待を抱いていました。
しかし、妻のリアクションは予想の真反対でした。
「私は使わないけど、どうするの?」
まさかの第一声。微妙な空気が流れだします。
私は
「でもあれば便利じゃない?使わない?」
と苦しい言葉を返します。
が、反応はやはりドライ。
やらかした――
こうして我が家のホットクック生活は、なんともグダグダで、残念な形で幕を開けたのでした。
■使いこなすまでの話
デビュー戦はよかった
まずはやってみせねば。
私は気を取り直し、付属の公式レシピ集から、サラダチキンを作ることにしました。
理由は、まず家では作らないレシピだと思ったからです。
ダッシュで材料を買い集めると、早速公式レシピにそって作り始めました。
…がしかし、レシピをよくよく読むと、低温調理に関する注意書きがみっちりと書いてありました。
どうやら最初にチョイスするレシピではなかったようです。
ここでもグダグダ。なんて日だ!
しかしもう進むしかありませんでした。
いざ作り始めてみると、その工程はとてもラクなものでした。
下準備をして加熱をはじめれば、あとは火元を気にすることもなく、キッチンを離れて好きなことができる。これはいい。
コンロでは経験できない、ストレスフリーな調理でした。
妻からも「ほったらかしでいいんだね」といった言葉をもらった記憶があります。
もちろん、仕上がりのクオリティにも驚かされました。
火が通るのか心配だったのですが、問題なく加熱がされており、ぱさつかず、しっとり柔らかな食感が楽しめました。
味も素晴らしい。
妻も「これが家で作れるんだ!美味しい!」と大絶賛でした。
ホットクックを見る目が変わり、公式レシピ集をパラパラと眺めながら、これもやってみたい、あれも美味しそうと会話が弾みました。
初の失敗、やり方を変える難しさ
その後も豚の角煮など、公式のレシピを中心に攻めていきました。
あれもこれもほったらかしで作れる。そしてちゃんと美味しい。
ちゃんと分量と手順を守ればホットクックはしっかり期待に応えてくれます。
妻も私も、ホットクックの評価がぐんぐん高まっていきました。
――が、しかし。早々に失敗も味わうことになります。
私が自主的に肉じゃがを作ったときのことです。
レシピを見るのが面倒だったので、だいぶアバウトな分量でセットをしたところ、じゃがいもがマッシュされた”ドロドロの何か”ができあがったのでした。
ウワサに聞く「ホットクックのクセ」というやつでした。
ホットクックは具材からたくさんの水分を出し、それを活かして調理をするという特徴があります。
なので、水分量や調味料の量はコンロで作るときよりも少なめにするのがコツなのです。そこを考慮せずに、適当にやった結果、見事に失敗してしまったわけです。
「肉じゃがでさえ、レシピを確認しないといけないのかぁ」
前のめりだった私も、このときばかりは面倒さを感じました。
「コンロを使えばレシピを学び直す必要もないよなあ」
「こんなに煮崩れる前に対処もできるんだよなあ」
と、慣れ親しんだやり方に戻したくなる気持ちが出てきたわけです。
妻も妻で、ほったらかしで美味しいおかずが作れる便利さは認めつつも、やはり「コンロとの違い」や「手作りではない感覚」にとまどいを感じていました。
パスタで革命が起きた
風向きが大きく変わったのはパスタを作ったときでした。
あまりの快適さに、衝撃を受けたのです。
それまで我が家では、パスタ=面倒な料理の代名詞でした。
なぜなら、(1)麺をゆで(2)さらに炒めなければならないからです。
2倍の手間、2倍の洗い物、そして事後のコンロ掃除。ここまでして一品しか作れないなんて面倒くさすぎる。そう感じていました。
ところがホットクックはその固定概念を、鮮やかにひっくり返してくれたのです。
そう、「まるでお茶漬けを作るかのような感覚(たろすけ談)」でパスタが作れてしまったのです。
しかも、洗い物も増やさず、キッチンも汚さず、ほったらかしで、です。
あまりに素晴らしいので、図解してみます。
この体験は、私たち夫婦にとっては、まさに革命でした。
あれだけ面倒に思っていたパスタ料理が、
疲れたときでもパパッと作れるお手軽料理に大変身したんです…!
レシピの学び直しが面倒とか、手作りではない感覚へのモヤモヤを感じてる場合じゃない。なんて便利で快適な道具なんだ。
こ ん な ん 使 う し か な い 。
直接、言葉で確認しあったわけではありませんが、夫婦の認識が共通のものになった瞬間でした。
完全依存へ
そこからは早かったです。
公式レシピのみならず、書籍やネット上のレシピも参考にして、レパートリーをどんどん広げていきました。
アクアパッツァにオープンオムレツ、タンドリーチキンなどホットクックを買わなければ絶対に作らなかっただろう料理に挑戦したり。
みそ汁やカボチャの煮物といったコンロで作っていた料理をホットクックに置き換えたり。
ホットクックでできるものは、すべて任せるようになっていきました。
もちろん失敗することもありました。
ものによっては、失敗せずともコンロで作ったほうが美味しいと感じるものもありました。
ですが、一度この快適さを知ってしまった手前、もはやコンロ中心の生活に戻る選択肢はありませんでした。
2021年には2台目のホットクックをお迎えし、ガスコンロもカバーでおおい隠してしまいました。上記写真のとおり、我が家のコンロはもはやホットクック置き場です。
フライパンや鍋も最低限を残して処分しましたし、炊飯器や蒸し器も手放しました。
まさにホットクック依存。
やらかしたと感じたあの日からは想像もできないほど、徹底して使い倒しています。
■ホットクックで変わったこと
そんなわけで、ホットクック依存生活に突入した我が家。
ここからは、コンロからホットクックに切り替えたことで、どう生活が変わったのかをお話していきます。
1.時間と心のゆとりが持てた
まず大きいのが「時間と心」にゆとりが持てるようになったことです。
ホットクックはほったらかしで料理を作ってくれるので、調理時間の一部が自由時間になりました。
もちろん何の料理を作るかで時間の長短は変わりますが、たとえばお風呂に入ったり、ちょっとお買い物に出かけたり、あるいは好きな映画やYouTube動画を見たり…。
コンロ時代には考えられなかったようなことができるようになりました。
思えば、コンロ中心だった頃は、落ち着いて座ることさえできませんでした。
ちょっと油断すれば焦げたり、吹きこぼれたりしますし、火災になるリスクもあります。
それを考えると、本当にキッチンに縛られていたのだなあと気付かされました。
ホットクックのおかげで本当に時間的にも気持ち的にもラクになったなと思います。(おまけにコンロ掃除もしなくて良いって最高すぎます)
2.炊事が遊びになった
妻のたろすけは、ホットクックを導入する前まで、キッチンでの時間を「自分との戦い」のように感じていたのだそうです。
たとえば、
こうした孤独なプレッシャーと日々戦っていたとのことです。(申し訳ないことに、私は気付ていませんでした…)
ですが、ホットクックを受け入れたいま。
そんなプレッシャーから開放されたどころか、むしろキッチンを実験場のようにして、遊ぶように料理をするようになりました。
実験の日々なので失敗するときも多々あるのですが、本人曰く「ホットクックがコックで私は助手」で「失敗したらぜんぶホットクックのせい」なのだそうです。(SHARPさんに怒られそうですが。笑)
表現はともかく、こうしてプレッシャーから開放され、料理を楽しいものとして捉えられたのは、本人にとっては大きい変化だったようです。
3.夫婦仲がよくなった
時間的にも気持ち的にも余裕ができたからか、自然と夫婦間の会話も増えました。
数日先の献立まで話したり。
料理の改善点を話し合ったり。
なんというか、ホットクックを使うことが共通の趣味となったような感じがあります。
私もホットクックが来てから料理をする機会が増え、ふつうのおかずのみならず、ケーキやゼリーのようなスイーツまで作るようになりました。
これは妻も嬉しかったようで、たびたび「まさかスイーツを手作りするとはね」と言われています。
そして人生が変わった
かくして我が家は、酔った勢いで買った家電に救われて、生活が一変することになりました。
ホットクックがなかったら今頃、どうしていただろうか。
夫婦でどんな会話をしていただろうか。
想像もつかないです。ともすれば人生ごと変えられてしまったのかもしれない。
そんな感じさえしています。
自分で書いていて、ちょっと異常な愛情が出ていてドン引きなのですが、まあ事実なのでそのまま書いておくことにします。笑
■おわりに
以上、たろすけ家とホットクックのグダグダな出会いから、人生が変わったと感じるまでをお話してきました。
ひたすら褒めちぎってきましたが、もちろん不満なところもいろいろあるんですよ。
公式noteに書いていいのかわかりませんが、ホイップクリームはもうちょっと頑張ってほしかったし※1、分厚いものを作ると加熱が甘いこともあるし※2、内鍋デリケートすぎるし内蓋のパッキン変色してくるし※3、熱板が不衛生に見えがちで汚れも落ちにくいし、しかも紙やすりで擦れってどういうこと※4などなどなど…
とはいえ、そんな不満さえもちっぽけに感じるほどの快適さや、日々の刺激をホットクックにはもらっているんだな、と今回文章をしたためてみてあらためて思いました。
ちょっとうちは極端にのめり込み過ぎなので、あまり参考にならないかもしれませんが…
・そんなにホットクックっていいの?
・なんかすごそうだなあ、使ってみようかなあ
と少しでも感じてもらえたなら嬉しく思います。
とくに仕事や育児に追われ、自分の趣味の時間はおろか一息つくこともできないという方には、ぜひホットクックを頼ってみて欲しいです。
もちろんホットクックだけですべてが解決できるわけではないのですが、生活にちょっぴりゆとりと楽しみを取り戻せるかもしれません。
最後までお読みいただきありがとうございました。
それではみなさま、よいホットクック生活を!
P.S)このたび、どういうわけか我々夫婦がヘルシオ教室に登場させていただきました。
教室で紹介されたものも含む、「SHOWA まんまるおおきなホットケーキのもと」レシピ12品が公式レシピに登場したのでブログにまとめました。
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不満なところも教えてくださってありがとうございます!
このnoteを読んでくださっているホットクックをお使いの方々に向けて、シャープ公式note(中の人)より、すこし追記させてくださいませ。
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