ヘルシオ教室の裏方から感謝を込めて
お世話になっております。ヘルシオ教室に運営として携わっているシャープ社員のおだしです。前回はホットクックを神レベルまで使いこなしたという、プライベートな話を書きました。
私がヘルシオやホットクックと心身を共にするキッカケとなったのは、お仕事で携わったヘルシオ教室でした。
ヘルシオ教室は、ヘルシオやホットクックの使いこなしについて学べる料理教室で、2020年末からは定期的にオンライン開催しています。
普段は裏方に徹している私がどのような想いでヘルシオ教室に携わってきたのか、どれほどお客さんに支えられてきたかを発信したいと思いました。そして、この場を借りてありがとうと伝えたくてnoteを書きました。
利用体験の向上に全力を尽くしたい
ヘルシオ教室に携わるメンバーは、それぞれに想いを持っています。体験のデザインで携わる私の想いは、家電にまつわる利用体験を良くすることに尽力したいというものでした。
より具体的には、企業活動としてどちらを重視するか?という話です。
1. もっとたくさん商品を買ってもらうための活動
2. 商品を買った人が使いこなして満足を得るための活動
企業活動としては前者「1.」を重視することは当然なのかもしれません。
それでも心のどこかで、お買い上げいただいた後にフォローしていくことが将来につながるのではないか、と思っておりました。
ご縁があって商品を手に入れてくださったお客さんが、きちんと使いこなして幸せを感じられることが本質ではないか。それに向き合えるようなサービスに携われないか。
そう考えていたところ、2020年ごろヘルシオ教室の運営としてお声がけいただきました。ヘルシオ教室では、ヘルシオやホットクックお買い上げいただいた方に、日々の生活の中で実践できて応用も効く使いこなし術をお伝えしています。
2022年現在、半分程度の教室は参加費を頂戴して運営しています。頂いた参加費以上に、ヘルシオやホットクックが使いこなせるようになることで大きな価値を感じていただけるよう、全力で取り組んでおります。
使いこなせたからこその2台目
我が家のエピソードとして、シャープに入る前からヘルシオは所有していましたが、電子レンジ機能しか使っておらず宝の持ち腐れになっていました。
仕事でヘルシオ教室に携わるようになり、「そういう商品を持っていたんだ」「そうやって使えるものなんだ」と理解が深まり、自分(+妻)が使いこなせるようになったことで、次もヘルシオを手に入れる判断をしました。
ヘルシオでウォーターオーブン調理中にレンジが使えないのはストレスだなと、我が家では新旧ヘルシオ2台を横に並べています。
フライパンや鍋を使うガスコンロに2~3口あるのだから、ヘルシオやホットクックが複数あるのも自然なことだと考えるようになりました。
私の原体験として、理解を深めて使いこなせたからこその2台目がありました。もし、レンジ機能だけを使い続けていたら、次は他のレンジに買い替えていた可能性もあります。
使いこなせるようになれば次に繋がる!
以上は我が家の話ですが、ヘルシオ教室の参加者アンケートでも、教室が使いこなしに役立ったことや、2台目が欲しくなったことが寄せられています。
(ヘルシオ)厚みと主菜の位置さえ気に留めておけばあとは案外適当でもうまく仕上がることがわかり、もっと使っていけると思えた。
(ヘルシオ)レンジ機能以外も気軽に使えるようになった。
(ヘルシオ教室)目で見て確認できるのはとても分かりやすい。 そして記憶に残りやすいから、覚えていられる。
(ホットクック)買いっぱなしにならず使いこなせている。ホットクック2台目がほしくなっている。
既に商品を持っている参加者が多い教室ではありますが、教室をきっかけに1台目、2台目を購入してくださった方もいらっしゃいました。
サブスクリプションの実証実験はじめました
著名なビジネス書「経験経済」の中でも、商品そのものはいずれコモディティ化するので、そこから得られる経験にフォーカスしなければならない旨のことが述べられています。時代の流れは経験価値にあります。
そんな時代の波に乗って、3社コラボでのサブスクリプションサービスの実証実験を始めました。レンタルでホットクックを使っていただきつつ、毎月送られてくる産地直送の食材を、シャープ提供の厳選レシピで美味しくいただくものです。
普段のお料理にもホットクックを活用いただけるよう、ヘルシオ教室の基礎クラス 4回分が受講いただけます。
サブスクリプションは、実際に使って満足できなければ継続いただけないシビアさはありますが、利用体験にフォーカスする試みが評価されるという意味では、ヘルシオ教室の真価が問われるとワクワクしています。
ヘルシオ教室によって商品を使いこなせるようになり、得られる経験をより良くすることで、お客さんにも会社にも貢献したい。私が取り組むべき体験のデザインは、そのためにあると考えています。
みなさんのおかげでヘルシオ教室は成長できました
ヘルシオ教室のトライアルを始めた2020年末当初は、オンライン会議と変わらないくらいの配信でした。パソコンにUSBカメラと会議用スピーカーを繋いで、料理の模様をお届けしようとしていました。
経験なく手探りではありましたが、100回を超えた今では複数マイクをミキシングしつつ、正面・上・横の複数カメラをスイッチングする、ちょっとした配信スタジオへと成長しました。
参加者のみなさんからお寄せいただいたご意見があったからこそ、改善を重ねることができました。
「物音がうるさくて料理に集中できない」というご意見を受け、音声は口元で収音するようにしました。音声・カメラワーク・照明の細々した改善だけではなく、情報公開やご案内など、それぞれ1つ1つの運用を地道に改善することで今があります。
今でも毎回の事後アンケートを隅々まで読んでは一喜一憂しています。裏方からお礼を言う機会がなかったので、ありがとうと伝えたくてnoteを書いています。心から感謝しています。
同じ時間を過ごすことで生まれる繋がり
前身であった対面イベントと比較して、どうしてもオンラインだと劣ってしまう面もあるのは事実です。例えば、オンラインで参加者同士の交流は起こりにくいです。
一方で、オンラインだからこそ生まれる繋がりもあることに気付きました。
単身赴任の旦那さんと奥さんが同じオンライン教室を受講して、オンラインごしで一緒に料理をする
教室で「みんなのホットクックストーリー」を紹介すると、投稿者が「私です」と名乗り出てくださり、開発者との対面を果たす
参加者からいただいた質問を、別の参加者がアドバイスして解決に導く
赤ちゃんといっしょ、男性の方、海外の方など、オンラインだからこそ参加ができる
オンラインであっても、いっしょに料理することを通して人は繋がれるのだと、画面ごしに胸を熱くしています。
ただ一方的に動画を見せる教室ではなく、よりライブ感を出して双方向にするために何ができるかをいつも考えています。カメラを見て話し、名前を呼びかけ、やりとりしながら教室を進めることを心がけています。
現場から得た「オンラインで同じ時間を過ごすことで生まれる繋がり」の手ごたえは、運営してゆく上で判断を迷った時の拠り所になっています。
一緒に作ってる感じが新鮮で楽しめました。
ほぼ同時に調理開始して、みんなほぼ同時に出来上がって、ライブ感があって楽しかったです。
料理って孤独でしたけど、質問にも答えてくださるし、お教室がとても楽しいです。
なんとなく連帯感を感じて楽しいです
改善を重ねる中で、別々の人から相反することが要望されることも増えてきました。例えば、「カメラONをお願いされるのがストレスだ」とおっしゃる人もいれば、「他の方がカメラOFFばかりではつまらない」とおっしゃる人もいます。
カメラONしにくい環境であれば気にしなくて結構ですが、ヘルシオ教室としてはお客さんにカメラONをお願いし続けます。それは、ヘルシオ教室が大切にしている参加感やライヴ感を生むために重要な要素だからです。
オンラインで「同じ釜の飯を食う」ことはできませんが、同じレシピで準備した材料をヘルシオやホットクックに入れれば、同じ仕上がりになるのは素敵なことだと思います。
私自身、離れていても参加者のみなさんと同じ料理(まかない)を食べてるのだなぁと、気持ちのつながりを感じています。
ヘルシオ教室とヘルシオシリーズ商品の循環
ヘルシオ教室を通して、開発者とお客さんの距離が縮まり、その声が商品開発にも活かされた例があります。
例えば、ヘルシオ教室で「昼の教室で調理した料理を夜に美味しく食べたい」というご意見が多くあったことを受けて、ヘルシオのあたため機能を充実させました。
揚げ物、蒸し物、パンに加えて、AX-XA30では新たに焼き物のあたため機能を追加いたしました。
多くのご質問やご意見をいただき、お客さんが気にしている点や、ヘルシオシリーズ商品の訴求点について、私たちの理解が深まってきた効果もありました。
ヘルシオ教室で商品の使いこなしをお伝えし、教室でみなさんからいただいたご意見を商品に反映するという循環が増えてゆけば素敵なことだと思います。
仲間も一緒にヘルシオシリーズ
ヘルシオ教室にこれまで参加してくださった方へのアンケートで、ヘルシオシリーズ商品のおすすめ度を聞いたところ、多くの方から商品を推奨いただいているという結果をいただきました。とても嬉しかったです。
他の人におすすめしたという具体的なエピソードも数多くいただき、大きな励みになりました。
良さを話して一緒に買いに行った。 教室に参加したこともあり、ホットクックについて店員さん以上によく知っていると感心された。
友人を誘って、我が家で一緒にホットクック講座を受け、できた料理を半分持って行ってもらいました。その後、友人はホットクックを買い、結婚した娘さんにも勧め、ホットクックを買ってあげたそうです。
購入を検討されている方に、購入検討者向けの無料イベントの開催を案内したら喜ばれました。
コメント内で言及されている無料イベントは、開発者に直接質問いただける教室として毎月開催しています。
YouTubeからもアーカイブでご覧いただけますので、お時間の都合が付きにくい方は動画をご参照ください。
まだまだヘルシオ教室の規模は小さくても、使いこなすことで「次もヘルシオ」だけではなく、「仲間も一緒にヘルシオ」へと波及してゆく手ごたえを感じはじめました。
スタッフが美味しくいただきました
一昔前のテレビでは「スタッフが美味しくいただきました」というテロップをよく目にしました。ヘルシオ教室でも例に漏れず、教室で調理した料理はスタッフ(つまり私たち)が美味しくいただいております。
ホットクックの基礎クラスで5品を完食した時には、「いくら健康的とは言え、私にとって食べすぎではないか?」と思いました。
まかないの食べ過ぎを解決するため…という訳ではないのですが、全品を調理実演するのではなく、動画の映像教材を整備して活用することにしました。
これまでと同じく実習は一緒に調理しつつ、一部教室の実演メニューは収録動画を活用して教室運営しています。
「手抜きだ」というご指摘が出るのではないかと恐れていました。実際にやってみると、お客様が調理しないメニューはテンポよく進められ、紹介できる種類も増えたため、教室の内容は濃くなり、好評を頂いています。
教室運営の副産物として、教材レシピ動画をYouTubeにも公開できるようになりました。年末にはヘルシオとホットクックの「おせち」がおすすめです。
(追記:2022/11/25)おせちのレシピ動画を集めたプレイリストを準備しましたので、動画を観ながらぜひ挑戦してみてください。
引き続きヘルシオ教室では、双方向にやりとりできる教室として運営してゆきます。これと並行して、YouTubeなど他の手段も組み合わせることで、好きな時間帯に自分のペースで学びたい人にも満足いただけることを狙っています。
ヘルシオやホットクックを使いこなして、幸せを感じられるような人が少しでも多くなればうれしいです。
感謝の気持ちをプレゼントとして
メーカー主催の料理教室なんて無料が当たり前だというご意見もある中で、わざわざ参加費を支払ってまで参加いただいた方には特に頭が上がりません。
感謝の気持ちを表すため、基礎クラスを4回を受講していただいた方に、オリジナルグッズを贈る企画をはじめました。過去に遡ってキーワードをご連絡しているので、これまでに参加された方もチェックしてみてください。
4回で各カテゴリーを制覇すると、かなり使いこなせるようになります。例えばホットクックだと1.煮物、2.カレー・シチュー、3.ゆで物・蒸し物・麺類、4.発酵・低温調理・お菓子作りを制覇します。
オリジナルグッズは「スポンジワイプ」で、お手拭きに、おしぼりに、お掃除に、私も愛用しています。離れていてもスポンジワイプで繋がれます。
忙しい毎日の中で、一緒に料理をする仲間がいると想像するだけで、毎日の料理がちょっぴり楽しい気持ちにならないでしょうか。まだまだ小さな活動ですが、ヘルシオやホットクックを使いこなすことで毎日の料理が楽しくなる助けになれば嬉しいです。
【関連情報】
6名のアンバサダーが#ヘルシオ使いこなし隊として、ヘルシオの使用感や作った料理、ヘルシオのある生活についてInstagram上で発信してくれました。
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