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吐き溜め

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暗くなりたいときに読んでね 脳内吐瀉物が溜まって溢れたもの
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#エッセイ

深い傷もいずれは瘡蓋に変わって剥がれ落ちるだろうか

深い傷もいずれは瘡蓋に変わって剥がれ落ちるだろうか

夢を見た。場所は小学校の音楽室前で、メンツは高校の同級生が割合多め。でも後輩ポジションにはなぜか大学のサークルの子がいたり、とかいう謎のごちゃまぜ。夢あるある。

どういう経緯でそうなったのかは忘れたけど、私が幼い頃に書いた何かの文章がとんでもなく恥ずかしくてやばい、とのことを大勢の前で同級生にいわれた。全く心当たりが無いと言ったら同級生は、わざわざ最下階にある昔の記事か何かが保存されている書庫ら

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属性を失ってしまうことへの怯え

属性を失ってしまうことへの怯え

もうすぐ学生という身分が終わる。

長くて短くて長かった学生時代は、私にとってぬるま湯だった。熱いときも冷たいときもあったけど、総じていえばぬるかったと思う。ずっと浸かっていたいくらいの温度で、程よく適当に私の血を巡らせてくれていた。

たまに、向こうの熱いお湯やサウナで顔を真っ赤にしてるひとが羨ましくなったりする。けれど自分はどうせすぐ疲れちゃうから、と結局はその中に入らず横目で見て終わる。そん

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ただ、ゴールが欲しいだけ

ただ、ゴールが欲しいだけ

「余命宣告を受けた人が残りの人生を精一杯生きる物語」を読むと、ほんの少しだけ羨ましく思ってしまう自分がいる。実際そんなことになったらめちゃくちゃに生きたいと思うだろうし、こんなこと思うのは病気の人に大変失礼だとは理解している。けれど、正直いうと私だって自分の余命を教えてほしい、と思ってしまう。

終わりの見えないことを続けるのが、辛い。
既存の言葉で表すならば恐らくデッドライン症候群に近い。締切間

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夢依存症

夢依存症

朝起きるのが苦手だ。眠いからとかだるいから寒いからとか理由はたくさんあるけれど、私の一番の理由は「夢から醒めたくないから」。だって夢は都合がいい。夢は楽しい。夢には責任がない。だけど、夢は目覚めると消えてしまう。その中での体験も感覚も記憶もどんどん薄れていってしまう。だから私はずっと夢の中に居たい。もちろん怖い夢を見ることだってある。けれど、その夢の感覚を打ち消すために私はまた夢の中へ逃げ込む。

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酔っ払いの戯れ言

酔っ払いの戯れ言

酒に酔うのは気持ちがいい。ふわふわいい気分になって嫌なこと全部忘れて、今目の前にある味の濃いつまみと明日には覚えてないような会話を楽しむことだけしていればいい。酒に強いと何となく優越感に浸れる。何かやらかしても酒のせいにできて、逆に酒の勢いを借りて勇気を踏み出すこともできる。枕言葉に「酔ってるから」と付けておけば大概許される。とにかく便利。大人の特権。久しぶりに会う知人にも、いつも遊んでる友人にも

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