#374 中国からスズメが消えた?
かつて、中国の農村からスズメが姿を消したことがある。
1950年代、中国では当時アメリカの次に豊かな国だったイギリスを追い越すため、「大躍進政策」が行われた。
主導したのは中国共産党の指導者である毛沢東である。
大躍進政策は農業と鉄鋼業を発展させることを目的としていた。
その中で行われたのが、「四害駆除運動」だ。
「四害」とされたのは、ネズミ、蚊、ハエ、スズメの4種類の生物。
ネズミ、蚊、ハエは病気を媒介する生物、そしてスズメは穀物を食べる生物として「害」とみなされたの