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#371 日本はなぜ財政破綻しないのか?

日本の借金は増え続けている。

よく取り上げられる「借金時計」では、2024年2月15日現在、日本の借金は1240兆を突破している。

これだけ借金が増え続ければ、企業であれば間違いなく倒産、個人であれば自己破産だ。

しかし、日本の財政は「健全でない」という指摘は多々あるものの、「日本が財政破綻する」といったニュースはほとんど見られず、多くの国民は危機感がないと言っていいだろう。

日本が財政破綻しないという説を後押しするのが、2019年にアメリカで注目を集めたMMT理論(Modern Monetary Theory=現代貨幣論)と呼ばれる理論である。

必要な部分だけを一言で言うと、「自国で発行した通貨で借金をしても財政は破綻しない」ということだ。
いざとなれば通貨を発行して借金を返済することが可能だからである。

また、誰にお金を借りているかも重要だ。
現在発行されている日本の国債は、約4割は発行した日銀が抱えており、残りの大部分も一般の銀行などの金融機関がかかえている。

そのため、日本の企業や銀行、政府に対する国際的な信頼があるうちは、国の借金の価値がなくなることはない。

仮に日本が海外から借金をしていたとすれば、とっくの昔に財政破綻していたはずだ。
しかし、日本はいつでも発行できる「円」で、自国民から借金をしているのでシステム上財政破綻し得ない状況にあるようだ(諸説あり)。

もちろん、長い目で見れば日本の財政は健全な状態であるとは言えず、支出を減らす、経済を活性化させて収入を増やすなどの対策が待ったなしの状態であるのは言うまでもない。

【目次】

【参考】


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