#380 「肌色」は時代遅れ?
さて、タイトル画像の色は何色だろうか。
年配の方ほど「肌色」と表現するのではないだろうか。
わたしも最近まではこの色を見たら「肌色」とよんでいた。
しかし、「肌色」はもはや時代遅れの表現になっている。
こちらのサイトによると、三菱鉛筆、トンボ鉛筆、サクラクレパスの三社が協調して、2000年から「はだいろ」という表記を使わなくなったそうだ。
代わりに「薄橙(うすだいだい)」や「ペールオレンジ」と表記されるようになった。
「肌色」という表記が消えた背景には、消費者から「差別的だ」という意見がよせられたことがあるという。
たしかに、「肌色」が通用するのは黄色人種であるアジア圏のみだ。
さらに、同じ日本人でも「肌色」より白っぽい肌の人もいれば、黒っぽい肌の人もいる。
そうした肌の色がコンプレックスになっている人もいるだろう。
こうした肌色廃止の動きについては、「やりすぎじゃないか」「言葉狩りだ」といった否定的意見もあったようだが、最終的には各社が肌色の廃止を決めたとのこと。
同様の理由で、化粧品業界では2020年ごろから「美白」という表現が取りやめられている。
これも白人至上主義や、特定の肌の色を良しとすることへの反発が背景となっている。
わたしたちの身近なところにはまだまだ「差別的な」表現があるのかもしれない。
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