残業について教師の世界から考える

とある朝のニュース番組のコーナーで教師の労働時間の多さをはじめとする過酷な現場を取り上げていました。


中学や高校の教師であれば
部活動によって1日の労働時間が12時間を超えていたり
土日も休めないということが問題視されているコーナーでした。


朝7時頃に出勤して21時頃に帰る教師も少なくありません。


これに対して国が教員の残業時間を
月45時間以内にするように働き方改革で指針を示しました。


現状を考えたら月に残業時間が45時間以内になると
働く環境としては大きく改善されます。


ただ、問題なのが

45時間以内にする教師がどれだけいるのかではなく

45時間以内にできる教師がどれだけいるかということだと思うんです。


そもそも残業減らせるなら
とっくに減らしているって話です。

教師の残業手当ては基本給+4%です。

つまり、多く残業すればするほど
給料が増えるというわけではないらしいんです。

少なくとも残業代目当てで
無駄に残業している人はほとんどいないでしょう。


残業しないと業務が追いつかない
もしくは
部活など出勤してくる時間が必然的に時間外になる

ということです。

一生懸命遅くまで残業していくことで
教師として成長していくという風潮はあるかもしれませんが。


それを考慮に入れると
残業時間の上限を決めてもあまり意味がなく
サービス残業が増えるだけだと思うんです。


例えばパソコンのログイン情報で
勤務時間を管理している場合
パソコンを切っていれば
帰宅していると思われるわけです。


実際はパソコンを使わないで
できる仕事を一生懸命しているかもしれません。


教師の働く環境を改善するためには
業務量の見直しがやはり必要です。



かといって部活の顧問を外部の人にして
事務は教師用の事務員を増やせばいいかといえば
そう単純な話ではないですね。



少しでも教師の世界を理解して
考えていかないと。


教師でなくても教師にお世話になって大人になったんだから。








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