大知

滋賀在住。関西で写真を撮っています。noteでは読んだ本の記録と、写真に関するエッセイ…

大知

滋賀在住。関西で写真を撮っています。noteでは読んだ本の記録と、写真に関するエッセイを中心に発信しています。 はじめましての方はこちら→https://note.com/sgraph_p/n/n35d01faa1bf2

ストア

  • 商品の画像

    写真集"Still Life"

    個展で販売した写真集です。 日々の生活のなかには、見えづらいけれど美しい瞬間が確かに存在します。そんな瞬間を、そこにある光を丁寧に集めて1冊の本にまとめました。 B5サイズ、64ページ。
    2,500円
    sgraphp

記事一覧

2024年9月の「今月読んだ本」

こんにちは。フォトグラファーの大知です。 先月から始めた読書の記録。気づけば10月も中旬になってしまいました。 ようやく涼しく、過ごしやすくなってきました。 「読書…

大知
4日前
8

2024年8月の「今月読んだ本」

こんにちは。フォトグラファーの大知です。 今月から、その月に読んだ本をnoteの記事で紹介することにしました。 きっかけはいくつかあって、中でも思考の言語化の訓練に…

大知
1か月前
4

文章を書くための道しるべ

文章を書くうえで、道しるべとなりそうな本と出会った。唐木元著『新しい文章力の教室』だ。 著者はコミックナタリーの初代編集長。この本にはニュースサイトであるナタリ…

大知
3か月前
4

私たちはなぜ本を読まないといけないのか

「本を読みなさい」 子どもの頃も、大人になってからもいろんな人から言われる言葉だと思います。確かに、本は読まない方よりも読んだ方が良いにことは分かる。 頭の良い…

大知
6か月前
5

二人展「水水」を振り返る

こんにちは、大知です。写真を撮っています。 先日、画家の吐息一縷さん(@toi_ar_)と一緒に二人展「水水」を開催しました。予想していたよりも多くの方に来ていただき、展…

大知
9か月前
5

ひとり暮らしの知見、まとめました

春が近づいてきました。春には年度が切り替わり、誰しも多かれ少なかれ環境の変化があるのではないでしょうか。「最後」って言葉を聞く場面が増えて、寂しいですよね かく…

大知
1年前
15

【自己紹介】はじめまして

見に来てくださってありがとうございます。はじめまして、大知と申します。プロフィール欄から飛んできてくださった方へ向けて、私を知ってもらうべく自己紹介をまとめまし…

大知
2年前
51

答え合わせは8年後

2012年6月30日、あるひとつの講義が行われたことを知っているだろうか。 2019年8月に病のため逝去された瀧本哲史さんが東京大学で行なった講義である。 『2020年6月30日に…

大知
4年前
14

銀河の片隅にて

「科学に触れず現代を生きるのは、まるで豊穣な海に面した港町を旅して、魚を食べずに帰るようなものである。科学はしかし秘密の花園である。方程式と専門用語の壁に囲まれ…

大知
4年前
17

2024年9月の「今月読んだ本」

こんにちは。フォトグラファーの大知です。
先月から始めた読書の記録。気づけば10月も中旬になってしまいました。
ようやく涼しく、過ごしやすくなってきました。
「読書の秋」というくらいなので、この季節はたくさん本が読めるといいなぁと思っております。

仕事のためのセンス入門AIの登場によって社会の変化がこれまでになく激しい今の時代。毎日たのしく仕事をしたり生活をしたりするために、今一度「センス(=生

もっとみる

2024年8月の「今月読んだ本」

こんにちは。フォトグラファーの大知です。
今月から、その月に読んだ本をnoteの記事で紹介することにしました。

きっかけはいくつかあって、中でも思考の言語化の訓練になるのではと考えたこと、「記事として発信すること」を目標にすることで読書量を増やせるのではないかと考えたことが主なものです。

前置きはそこそこに、本題に移ります。

静かに退職する若者たち先輩・上司に向けた、後輩や部下との1 on

もっとみる
文章を書くための道しるべ

文章を書くための道しるべ

文章を書くうえで、道しるべとなりそうな本と出会った。唐木元著『新しい文章力の教室』だ。

著者はコミックナタリーの初代編集長。この本にはニュースサイトであるナタリーのライターが受ける教育をベースに、書くためのプロセスが論理的に、かつ丁寧に記されている。

この本のいちばん良いところは、目的が分かりやすいこと。
冒頭で「この本の中で、良い文章とは完読される文章である」と示される。それ以降はずっと「ど

もっとみる
私たちはなぜ本を読まないといけないのか

私たちはなぜ本を読まないといけないのか

「本を読みなさい」

子どもの頃も、大人になってからもいろんな人から言われる言葉だと思います。確かに、本は読まない方よりも読んだ方が良いにことは分かる。
頭の良い人や、仕事のできる人は本をたくさん読んでいる、気がする。

でも、「なんで本を読まないといけないの?」と尋ねられるとはっきりと答えられない。本を読めば頭が良くなったり仕事ができるようになったりするのだろうか。

そんなことを考えているとき

もっとみる
二人展「水水」を振り返る

二人展「水水」を振り返る

こんにちは、大知です。写真を撮っています。
先日、画家の吐息一縷さん(@toi_ar_)と一緒に二人展「水水」を開催しました。予想していたよりも多くの方に来ていただき、展示としても成功したのではないかと思っています。

この記事では、今回の展示について振り返りをしていきます。長い時間をかけて準備した展示。書きたいことはたくさんあるので、どうしても長くなってしまいました。振り返ろう振り返ろうと思って

もっとみる
ひとり暮らしの知見、まとめました

ひとり暮らしの知見、まとめました

春が近づいてきました。春には年度が切り替わり、誰しも多かれ少なかれ環境の変化があるのではないでしょうか。「最後」って言葉を聞く場面が増えて、寂しいですよね

かく言う私も4月からは生まれ育った場所を離れ、新生活をはじめます。初めてのひとり暮らし!!!

ひとり暮らしはとても楽しみである一方で、ほんとにな〜んにも分からないという不安要素も大きい。家具家電を一から揃えないといけない。家事をしなければい

もっとみる
【自己紹介】はじめまして

【自己紹介】はじめまして

見に来てくださってありがとうございます。はじめまして、大知と申します。プロフィール欄から飛んできてくださった方へ向けて、私を知ってもらうべく自己紹介をまとめました。

noteのプロフィール欄って、実は140文字しか書けないんですよねぇ。とても自己紹介しきれない。

とはいえそんなに長くならず、サクッと読める分量になってます。

さっそくどうぞ!

プロフィール大知 (だいち)と申します。1998

もっとみる
答え合わせは8年後

答え合わせは8年後

2012年6月30日、あるひとつの講義が行われたことを知っているだろうか。
2019年8月に病のため逝去された瀧本哲史さんが東京大学で行なった講義である。

『2020年6月30日にまたここで会おう』はその講義の内容が収録された本だ。ここには瀧本さんの思想、講義の熱量、そして僕たち若者に対する惜しみのないエールが凝縮されている。本の中でさえこれほどの熱量なのだ。いったい実際の講義だとその熱量はどれ

もっとみる
銀河の片隅にて

銀河の片隅にて

「科学に触れず現代を生きるのは、まるで豊穣な海に面した港町を旅して、魚を食べずに帰るようなものである。科学はしかし秘密の花園である。方程式と専門用語の壁に囲まれて、通りすがりには容易に魅力を明かさない。花園の壁に覗き窓をつけることは、それゆえわれわれ科学者の責務であろう。」

物理学者である全卓樹さんの著書である、『銀河の片隅で科学夜話』の書き出しである。美しい装丁とタイトルの響きに魅せられて手に

もっとみる